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【Z/X】今更やる転身

どうも、EveGokurakuです。
皆さんは『リユニオン・オーバーブースト!』を迎え、疾風吹き荒れるゼクスの世界をどう見ているでしょうか。
そんな事を宣っている私はと言うと、県内のアセンション体験会0件・県内2件しか無かった筈のゼクチャン開催店舗が1店舗に減る・行きつけの店舗改装によるゼクスタ開催数減少・それに伴うゼクスタプロモ入手の遅延…と多くの不幸が重なり、すっかりゼクスへの取り組みがふにゃっふにゃになってしまいました。唯一残っている週1のゼクスタ以外にゼクスをやる機会を設けられていません。

中部地方って名乗るの控えたほういいんじゃないですか?

最近はMtGと作曲の勉強とちょっとの音ゲーばかりで、最新のCS結果も環境の潮流の話も右から左へとすり抜けて全く頭に入ってきません。病気かもしれませんね
よって折角頂いた次の記事のネタについてのアンケートも己の知見の古さにより、活かす事は難しそうです。大変申し訳ありません。

さて、今回は転身
魔眼やマジカルが席巻した昨年11月に同期として強化を入手したデッキであり、表題通り「今更?」というオーラが湧き出ていますが、"ある動き"があったため折角ならばと筆を執りました。
使用者が軒並み秘密主義なせいか、自分の観測範囲に使用者が片手で数えられないぐらいいるにも関わらずデッキの中身について触れやすい情報がここ2年程度全く存在しておらず、結果として某T表にも姿が存在が見えていなかった(誰も詳細を知らないため評価不能)ため、この記事が構築の一助となればと思います。


どんなデッキなの

マイスター+ギガンティックの複合種族デッキ。
トラッシュを除外してその起動効果を獲得する「[自]インストール」を用いて、効果対コストが高く設定されているアクションをちょろまかす行動をメイン戦術に据えます。

全文ソラで言えるようになろう
インストール+起動能力が基本だが、インストールを持たなかったり、起動能力を持たない一方でインストールで除外されると使用できる効果があったりと、初見だと戸惑うかも

オールイン型のチェインコンボであり、アクション中のカードの縦引きが行動のパワーを決定し、行動カードリソースの進行方向が一部を除いて不可逆方向という特性がありますが、複数妨害の上からワンショット級の打点を叩きこむ事が可能です。

欠陥

前文の通り、新規カード4枚の超本格的な強化により今の転身のベースが完成したのが昨年の11月の事。
特に憑依セーラは適当なIG1HITが直接的な脅威に化けるという一時期の式神を思わせるような凄味のある新規カードです。

先3に5点貫通される以外で使わなかったゲームがほぼ無い

が、ここで一つ問題が。転身が抱えるアイコンのしょぼくれぶりです。
クライシスアーク期に突入した後に登場したグングニル・シミターは文句なしですが、ヴォイドブリンガーであるスヴェルは単体のカードパワーこそ必要十分なものの2cのため憑依には2リソ支払いが必要。ライフリカバリーに至ってはそもそも存在していないという状況
それならばとライフリカバリーを無視してアイコンを増やそうとすると、不確定かつ枚数が少なく尚且つアドバンテージにも接続しないようなカードでアイコン帯が埋まり、序盤のアクションがどうにもならなくなってしまうのです。

転身の初登場からグングニルの追加まで丸2年近くの間グラップルが名称で一番強いアイコンと呼ばれていたという現代っ子には俄かには信じ難い壮絶な歴史を歩んでいた模様
当時の文献では余りの扱い辛さで『ジェネレーションX』がイデアライズ期に誇るカスレアとして名を馳せた記録が残っている筈なのに、何故かデメリット効果を回避する新システムを以て評価が上がってしまっ

結果として、アイコン持ちの枠にはライフリカバリー含め非名称を最低2種類は取る事が推奨され、折角のIGの火力も伸び悩むという難儀さを抱えた状態で構築をする必要が生じました。

激動

動きがあったのはそれから3ヶ月近く経過した今年2月半ば。
2023年3月~4月ゼクスタ景品として発表された新規カードに、衝撃的な画を発見します。

…えっ?

転身名称のライフリカバリーにして、アドバンテージ・デッキの行動規則の双方に寄り添った効果の持ち主。時代錯誤の旧枠たちとは明らかに違う顔をしています。
カード開発側が構築を楽しんで欲しいという名目で意図的に作っているのではとまで思っていた
致命的なピースの欠けが突如として埋設された一方で、喜びの裏返しとして「それをもっと早く出す事は出来なかったのか」と言う怒りが噴出。
横の魔眼は1月の『轟轟<イグナイトリンク>』でラストピースであるヴォイドブリンガーを獲得していたという事実もチラつく形で、待遇格差のオーラを受け止めきれず首をぶんぶん振るハメに。

絶対同じパックに入れられた筈ですよね??
大変お見苦しい姿を見せた事をお詫び申し上げます

情報公開から入手が見込まれるゼクスタの開催まで丸1ヶ月に亘るお預けを喰らい、それを遠因とする形でモチベーションが地の底まで叩き伏せられる事になってしまいました。公式サイトのカードリストにラブリュスの情報が反映されるまで今しばらくお待ちください。多分3月中に反映される事は無い

そんな訳で、転身とは実は2023年3月現在一番新しいカードを使った最新デッキなんです。
その深淵をご案内します。

構築の話をしよう

筆者の雑話も程々に、真面目に山の中身を考えてみます。
種族の都合、脇目を振るような"実質"強化も殆ど無かったため、ドクトリンは非常に組みやすいデッキとなっています。

基本的に転身の中身は
1:ドローエンジン
2:強力な効果を持つインストール先
3:展開しやすいインストール持ち
4:それ以外

という4つに大別され、(例外こそありますが)大まかに1がアイコン帯、2・3が非アイコンの名称、4が非名称という形でバランスを取りつつ構成されます。

プレイヤー

赤い転身名称だけでも、異なるP指定を持つカードは3種類も存在しています。

イデアライズ~アルターブレイク期に顕著だったデザイナーズデッキ時代の尾を引く形で、このプレイヤーでカテゴリを組め!という意図が見えるカード群が多く存在している

が、現時点では恐らくP世羅1択だと思われます。
転身セーラの攻撃・搦め手を兼ねる効果と、Here We Goを筆頭にギガンティックを指定するカード群のサポートに対して、プリズム・メイラル含め他Pで実現し得るアクションのパワーは遠く及びません。

近頃のカードプールを追っている方ならある程度察しがついている事とお思いでしょうが、今マイスターって種族本っ当に"ヤバい"んですよね

特にプリズム基盤で顕著ですが、自リソ6を要求するカードを優先的に採用する必要があり、転身が持ち合わせる程度の防衛性能では想定ゲームレンジが訪れない可能性が非常に高い点も大きな減点です。
よって、以下の採用カードについても基本的にはP指定なしorP世羅である事を前提に解説を進めます。

それはそうとこれは本当に2019年のカードなのか?ボブは訝しんだ

アイコン

先の通り、ラブリュスが新規加入した事でアイコン帯は一気に引き締まっています。

0-1:ラブリュス

ラブリュス(ギリシア語: λάβρυς、ラテン語: lábrys)とは、対称形の両刃斧を指す用語である。古代ギリシアではペレクス(πέλεκυς, pelekus)またはサガリス (sagaris)、古代ローマではビペンニス(bipennis)としても知られていた。

最強ライフリカバリー。能力はリソースに転身1枚で効果がアクティブになります。
初動となるルーティング形式のドロー能力は手札コストを1~2枚と操作でき、一刻も早くトラッシュに落としたいカードが手札に複数溜まった場合でも安心。
また、インストール持ち登場時にトラッシュの自身とリムーブのゼクスを入れ替える能力を持っていますが、これは転身では非常に珍しいカードリソースの循環に繋がる効果であり、一度インストール先で消費した名称を戻して再アクティブにすることが可能です。

0-2:スヴェル

スヴェル(古ノルド語: Svǫl, 「冷やすもの」の意)あるいはスヴァリン(古ノルド語: Svalin, Svalinn)とは、北欧神話に登場する楯である。

よく見る面子とは毛色の違うヴォイドブリンガー。リソース5枚以上かつその中に転身3枚以上という過大な条件と引き換えに、インストールを獲得します。
IG・踏み倒し・手出しいずれでも出しやすい他、手札1枚で耐性を獲得する事が可能なため、ライフへの打点含め様々な活躍が可能です。

0-3:グングニル

グングニル(古ノルド語: Gungnir、「揺れ動くもの」の意)は、北欧神話の主神オーディンが持つ槍。

転身の歴史を変えたアイコン。
ギガンティック・マイスターが揃っている際に手札獲得+墓地肥やし、被インストール時に軽量除去。
多くのギガンティックのアイコンと異なり手札を捨てるルーティング形式のアドバンテージ獲得でないため、手札のキープが楽になる一方で、効果が強制なため山の枚数が少ない後半は要注意です
転身によって手札・墓地から除外されると軽量除去が可能。
例えば後述するクラウソラスやセスタスの手札コストとして適していたり、スヴェルがIG・ライフから登場した時にクリティカルな除去になる場合があったり等があります。

0-4:シミター

シャムシール(شمشیر shamshīr)は、刀剣の一種。中近東に見られる、わずかに曲がった細身の片刃刀。シャムシェール、 シャムセールとも呼ばれる。

グングニルと比肩する強力なアイコン。
同条件で、こちらはルーティング形式のドローと軽量除去を登場時と被インストール時に選択できます。
後述する憑依セーラとは単体でシナジーがあり、憑依元となりつつインストール先となってドロー加速が可能です。

これら4種(もっと言えば3cであるラブリュス・グングニル・シミターの3種12枚)をベースに、諸々の構成を入れ替えつつ組み上げるのがベースとなります。
以下にそれ以外の候補を提示。

1:極刃ティラノ

ティラノサウルス(学名:genus Tyrannosaurus)は、約7,000万 - 約6,600万年前(中生代白亜紀末期マーストリヒチアン)の北アメリカ大陸に生息していた肉食恐竜。大型獣脚類の1属である。

これだけでP世羅を取る十分な理由たり得るアイコン。
唯一パワーが通常のアイコンの範囲に留まらない可能性を持つ点、ドロー効果が起動である点が特有であり、他のアイコンとは違う運用が可能です。

2:グラップル

1他自(…を)しっかりつかむ,握り締める
2自(レスリングなどで)つかみ合う,(…と)取っ組み合う;格闘する≪with≫
2a自(難問などに)取り組む≪with≫
3((古))他自(…を)引っかけかぎで引っかける;自(引っかけかぎで)引っかかる

更なる名称3cアイコンの水増し。ドローエンジンの見え方によっては被インストール時効果に世話になる場面もあるかもしれません。

3:ニャンニャン・ダッシュ

ネコ(猫)は、狭義には食肉目ネコ科ネコ属に分類されるリビアヤマネコ(ヨーロッパヤマネコ)が家畜化されたイエネコ(家猫、Felis silvestris catus)に対する通称である。

もっとも簡単にタッチできるリソースブースト。転身には自身の効果にリソース6枚以上を要件とするカードが複数存在しており、それを使用する場合に併用が必須となります。

4:原初

アノマロカリス(Anomalocaris)は、約5億年前の古生代カンブリア紀の海に生息したラディオドンタ類(アノマロカリス類)の節足動物の一属。

転身は能動的な迎撃がからっきし無いため握ったら強い。
転身は雑多な除去が少ないため捲ったら強い。
転身はライフからの脅威が少ないためライフに入ると強い。

現行の最適解です。

5:IGアビィ+ブレイバーアイコン

木花知流比売(このはなちるひめ)は、日本神話に登場する女神。

詳細は後述しますが、ギガンティックに対応するTTである「【TT】緋鉱顕現 ベティ」が登場した事で転身はTTとの混成ヴァリアントが考えられるようになり、アビィがアイコン枠として一躍有力候補となりました。トランスを考慮せずとも手札の転身アイコンを出力する手段として有力です。
併せてブレイバーを採用する場合は「【TT】英雄顕現 アビィ」を取る事が可能となるため、狙ってみても良いでしょう。
魔導書に属するためブレイバー・ギガンティックを併せ持ちつつ魔導書を要求しない能力を持つ零時の堕天使が有力な他、VBを自壊可能な木花知流比売に変化させるプランも考えられます。

知らない竜の女に赤白カテゴリデッキの標榜を持って行かれた手前、果たしてマイスター対応TTはこの世に生を受けられるのか

6:オーバードライブ

何でナリがエンキなのに収録デッキがエアじゃないんでしょうか…
え!?

身も蓋も無い選択肢。多分4月になったらこれでいいと思います。
記事執筆時点では赤のオーバードライブの情報が未公開ですが、種族はブレイバーの可能性が高いため組み合わせ次第で上述の英雄も運用できる可能性があります。
追記
赤のオーバードライブが公開されました。大方の予想を裏切るミソスにつき間接的利益享受が不可能となってしまいました。
直接除外を伴うため、有効利用する場合はクランチとの併用を視野に入れましょう。

名称非アイコン

現行の構築で採用頻度が高い物・特有の強みを見出しやすい物を抜粋して紹介します。

0:ファング

fang 牙 - 英語では肉食動物の捕食用の犬歯やヘビ、クモなどの牙

名称スタカ。効果は転身へのドロー+チャージ増加能力の付与。
ドローのためには盤面にゼクスを出力した上で戦闘破壊を行う必要があり、チャージ増加も不確定とカードパワーはお世辞にも高いとは言えませんが、名称の3cが最初から盤面に存在する事のリターンには代えがたいため、スタートカードは現状ほぼこれ1択となります。

1:ミョルニル

ミョルニル(Mjölnir、ミョッルニル 古ノルド語: Mjǫllnir IPA: [ˈmjɔlːnir] )は、北欧神話に登場する神トールが持つ鎚(トールハンマーという名でも知られる)である。

1・2に該当。インストール先にすれば3ドロー1ディスという優れた手札補充を行う事が可能な他、手札から除外しても1ドローが可能。これが絡むゲームでは手札の維持とコンボパーツ発見率の高さが一段階変わる優秀なカードです。
盤面に出力する事が想定されていないためかパワーが4500しかないため、2ターン目これ以外にプレイ先が存在しないとなった場合に盤面を取れない可能性がある事に注意です。

2:クラウソラス

クレイヴ・ソリッシュ(アイルランド語: Claidheamh Soluis, Claíomh Solais; 発音 IPA: /kɫiːv ˈsɔɫɪʃ/ "")は、アイルランド語で「光の剣」あるいは「輝く剣」の意をもつ、アイルランド民話やスコットランド民話の魔法剣。クラウ・ソラスというカナ表記が先行している。

2(と少し3)に該当。自リソ5以上で、リムーブから5以下のマイスターorギガンティックを時間制限付きで踏み倒せます。コストに手札1枚除外があるため、事実上手札からの踏み倒しを兼ねている点がポイント。
現在の転身におけるメインの展開手段であり、基本的に多く使用出来る程勝利に直結します。
インストールを持ち、数は少ないながら登場手段もありますが、こちらも基本的にあまり盤面に出力する事を想定されていないのかパワーが6000しかありません。プレイヤー・スタートカード・アイコンへの攻撃には問題ありませんが、後天的にアイコンを得るカードやパワーパンプ系の干渉には注意しましょう。

3:セスタス

ケストゥス(英語版)またはカエストゥス(ラテン語:Cestus, Caestus) - 古代ギリシャ・ローマ時代に用いられたナックルダスター。

3に該当。インストールを2つ持ち、現在最も必要な効果を選択的に使用できます。
クラウソラスの踏み倒しに対応する5cである事に加え、相手リソ5以上であれば1cで自身を登場させる能力も追加で有するため、メインデッキに搭載できるインストール元としては最も有用です。

4:メイラル

仮装(かそう)とは、
仮に他のものの姿を真似て装うこと。
あたかもある出来事が実際にあったかのように見せかけること。仮装売買など。
仮に装備して別物にすることや偽装してある物として見せかけること。仮装空母や仮装巡洋艦など。

1・2に該当。強力なダメージ能力に加え、手札から捨てる事でコストが限定されたつまみ食い相当のドロー加速が可能です。

再生の胎動すら霞むジジイカードだけどこれ以外に例えに出せる札が無いらしい

ダメージ能力は自壊が可能な一方、相手を破壊すれば任意1ドロー付きと非常に優秀。数値も殆どの場合で12000以上を見込めます。
もう1つのモードである全体2000バーンはPSにも入るため、他のPSを狙えるカードとのシナジーが見込めます。
クラウソラス対応であるため、盤面に出力する機会もそこそこにあります。インストール先の宿命なのかパワーが6000しかないためやはり注意。

5:ブリューナク

ルーの槍は「ブリューナク」(Brionac)という名であると日本のファンタジー系の書籍やテレビゲームなどで記述されるが、この名はアイルランドの伝統文学には無い。似た名として挙げられるのが、マイケル・ムアコック作のファンタジー小説《紅衣の公子コルム》シリーズの主人公コルムがもつブリオナック(Bryionak)という槍である。

2・3に該当。インストールと、メイラルの範囲が限定的になったダメージ+ドロー能力を持ちます。
ダメージ数値はトラッシュ・リムーブにあるマイスターとギガンティックをそれぞれ数えて×1000。旧テキストしかないため文面からはやや分かり辛いですが、マイスター・ギガンティックを同時に持つ転身は1枚で2000として計上してくれます。

カードによって数えたり数えなかったりが違う気がするような…?

クラウソラス対応+卒なく扱いやすい効果の持ち主であり、クラウソラス・メイラルと異なりパワーも及第点。除去が多く欲しい場合にセスタス・メイラルとスプリットして採用が見込めます。

6:転身セーラ

セーラ(Sara, Sarah、英語発音: [sɛərə])は、英語圏の女性名。

2に該当。手札の赤2枚をコストにリブート+ターン中の起動封印が可能です。
言うまでも無く攻撃回数の大幅な強化に直結するカードであり、ショット級の打点を出すには必須となります。
運用上の注意として、転身セーラは年代物のカードであるためギガンティックしか持っておらず、リソースに入るとギガンティック・マイスター要求のグングニル・シミターの能力を妨害する可能性があります。
初期リソ次第で初動がずっこける予感がしたらマリガンしましょう。

7:クランチ

1他〈硬い物を〉ぼりぼり[がりがり]かむ,ばりばりと食べる(up,down);自(…を)ぼりぼりと食べる[かじる]≪on,into≫
2他〈人・足・車などが〉…をざくざく[ばりばり]と踏んで行く;〈紙袋などを〉くしゃくしゃっと丸める(up);自(…を)ざくざくと進む,〈ガラスなどが〉(踏まれたりして)ばりっと割れる≪on,over,across,through≫

2に該当。登場or被インストール時にリムーブにある3c以下のマイスターorグロリアスドラゴンの踏み倒しが行えます。
純粋に1打点を作るという意味ではクラウソラスに範囲で大幅に遅れを取りますが、手札コストが必要ない点と、5c+登場時にも誘発するためこれ自身がクラウソラスの踏み倒し先として有力である点は加点要素です。
除外に対象カードを用意する方法は、被インストール時の効果を持つアイコンのグングニル・シミター・グラップルを対象とするほか、これをインストールする過程で勝手に除外されてくれるラブリュスとは強いシナジーを形成します。
こちらも運用上の注意として、当時のカード開発班の乱心により種族がマイスター・グロリアスドラゴンとなっているため、リソースに入ると初動がずっこける可能性があります。

8:チャクラム

チャクラム(サンスクリット: cakram; パンジャーブ語: chakkar; マレー語: cakeram) は、古代インドで用いられた投擲武器の一種。チャクラ(cakra चक्र)はサンスクリットで「輪」を意味する中性名詞であり、チャクラム(cakram)は、その単数主格にあたる。

2(と少し3)に該当。インストールと、PSを狙える小バーンが行えます。
基本的にはシナジーありきのカードで、メイラルと併用してのPS5000バーンで相手のライフから登場したアイコンを排除して追加攻撃に繋げられます。
また、このバーンは味方にも飛ばせるため、スヴェルを狙って自壊させる事も可能です。

9:ハルパー

ハルパー(古代ギリシャ語: ἅρπα, hárpa)またはハルペー(古代ギリシャ語: ἅρπη, hárpē)は、古代ギリシアで使用されていた刀剣の一種。

3に該当。インストールに加えて1c+スクエアの自分の5c以上の転身を除外するコストで全体2000バーンを飛ばしながら自身を踏み倒す能力持ち。ハルパー自身は7cとあらゆる踏み倒しの圏外であるため、基本的には自身の能力のみが登場方法となります。
コストとする転身はスリープでも良い他、同名以外の制限・同名ターン1制限等も無いため、分かりやすい連パン手段となります。
自身の登場能力が自リソ6以上と極めて重く、使用する場合はニャンニャンダッシュとの併用が必須となります。

10:パラシュ

パラシュ(サンスクリット: paraśu Parashu)とは、片手、または両手で使用出来る戦斧を意味するサンスクリット語である。

2に該当。チャージの転身1枚をコストにチャージ除去・ドロー・手札からのイベント封印を選択できます。
自発的なチャージ供給手段がファング以外にはメイラル・チャクラムによる自壊しか無く、その上転身は積極的なIGが強く肯定されるデッキのためチャージコストは必然重い部類になりますが、その分他のカードには無いアクションが可能なため、メタカードとして出番を見出せる可能性があります。

11:フラガラッハ

フラガラッハ(Fragarach)は、ケルト神話に登場する剣。

3に該当。IGで登場できるカードとして唯一無条件でインストールを持っている一方で、登場時に手札の転身2枚をトラッシュに置かないと勝手に爆発してしまうという厄介なデメリット能力を持ちます。もう1個デメリットらしい事が書いてありますが今の転身はそれほど降臨条件を使用しないため無視しても(多分)大丈夫です
上述の通りかつてはイデアライズ期が後世に燦然と輝くクソカード代表の一角だったのですが、時代を追うごとに被インストールで直接的なアドバンテージを獲得できるカードがプールに発生し、かつIGで3cの名称が発生する事が名称を多く投入する構築上の制約+手札2枚分のディスアドバンテージを軽く上回る程の絶大なリターンに繋がるため評価が上昇しました。
手札コストを支払わず場に留めない事を選択する場合でもインストールは可能なため、被インストール時の自動効果を持つカード、特に入れ替わりでゼクスを盤面に出力できるクランチとは相性が良いです。

名称デュナミス

一発屋イデアライズの事は忘れてください。

1:憑依セーラ

プリミティブ(英語: primitive)とは、原始的な、素朴な、未発達な、幼稚な、などといった意味を持つ形容詞。原始的なもの、根源的なもの、原始人、原始美術といった意味を持つ名詞にもなる。

正式名称"せーら・きょうえんてんしん・ぷりみてぃぶ・ふぉーむ"。
自リソ5枚+その内2枚以上転身要求とややキツめの登場制限がありますが、憑依条件は転身名称のみ、その上4cという低コストはスタカ残留orIG1HITから1cでの登場が可能である事を意味し、その上で濾過系のサーチ+インストール2つという卓絶したパフォーマンスの高さにより大多数の局面でアクションの先鋒を担えます。
転身の名称アイコン採用・積極的なIG等、構築・プレイング両面でこのカードを念頭に置いた行動が肯定されるため、是非複数採用して戦術の核に据えましょう。

2:転身再臨

シェル - ショットガンの薬莢のこと。ショットシェル。

名称シフト。剣臨器は5c以上の転身。
シフト時ドロー+リムーブから1枚トラッシュ戻しの2つの能力を持ちます。
剣臨器は5c以上の転身と指定されていますが、何故かドローはインストール持ちにシフトした時に限定されているため注意。損をしたくない場合はセスタス・ブリューナク等のインストール持ちが盤面に出力されたタイミングで使用する事を推奨します。
リムーブのトラッシュ移動はカード種別に一切の制限がないものの、移動させたカードはターン中インストール先に指定できないというこれまた訳の分からない制限がかかるためインストール先として有効な物は選ばないようにしましょう。ラブリュスを選択する事で間接的にインストール可能な状態で戻す事が可能です。

非名称非アイコン

以下、利用例・利用価値があると筆者が確認・(独断で)判断したカード・パッケージを一部紹介します。

1:Here We Go! オリハルコンティラノ

HERE WE GO(ヒア・ウィ・ゴー)
HERE WE GO! - 嵐のアルバム。
Here We Go!! - すとぷりのアルバム。

通称「核」「存在意義」「おもちゃ」等。
転身の持つ各種ドローエンジンとは言うまでも無く好相性で、トラッシュからアイコン持ちをリアニメイトする事で憑依セーラに繋げます。
デュナミス権を消費した後でもスヴェルをリアニメイトして追加のインストールを投げ込めます。
コストとして除外するカードの優先順位は
HWG自身≧セスタス>名称アイコン(クランチを取る場合)>非名称>名称アイコン(クランチを取らない場合)>スタカ等>インストール先
といった感じ。
非常にカードパワーが高いだけに展開に絡まなかった際のフラストレーションがまあまあ大きいため、余りこれだけに依存し過ぎるような構築は避けましょう。

2:ク・リトのスタートリソース+旅人アビィ+魔手アビィ

トランス (英: trance) あるいはトランス状態とは、通常とは異なった意識状態、つまり変性意識状態の一種であり、その代表的なものである。

TT混合ヴァリアントの構成パーツ。
詳細は後述のデュナミスの項で解説します。

3:クラウソラス対応ギガンティック

ディモルフォドン (Dimorphodon) は、大爪翼類に属する翼竜の一属である。
モノニクス(Mononykus ”一つの爪”の意味)は白亜紀後期のモンゴル(約7000万年前のネメグト累層)より知られるやせた足をもつ獣脚類恐竜である。

クラウソラスの起動能力は5c以下のギガンティック・マイスターであれば転身以外でも踏み倒せるため、様々なカードが候補に挙がります。
特にアクチノディモルとコバルトモノニクスは自身を巻き込んでの2面自壊が可能で、ターン終了時手札に戻る制限を無視する事が可能です。

4:イージス

アノマロカリス科(Anomalocarididae)は、ラディオドンタ類の節足動物を大きく分けた分類群(科)の一つ。

シミター・ミョルニル・メイラル等のテキストから明確ですが、転身の除去はアドバンテージ能力と選択式になっている場合が多く、後から引いてくるカードの内容によってアドバンテージを投げ捨てての除去が正解か否か変わるという厄介な性質を持ちます。
そのためイージスのような低コストで前提条件が少ない全体除去はプレイ難易度を大幅に低下させる強力なカードとなり得ます。
アノはメイラル・チャクラムのPSに入るバーンともシナジーを形成。相手の大型の上からショット打点を出すのが容易になります。

5:キマ

サル(猿)とは、通俗的な意味ではヒト(古人類を含む)を除いたサル目(霊長目)のことである。

恐らく必須級の疑惑がある強力な展開札。
3枚捲ってドンに加え、残りのカードがトラッシュに落ちるためインストール先の選択肢も増加します
ラブリュスの登場により、HWG0枚でも憑依セーラの動きだけで6枚除外が達成できるようになったため、評価が上昇中です。

憑依セーラorセスタスの登場タイミングでラブリュスを使用すれば、他インストール先の内容(step.3)を無視して除外が6枚になる

6:ティラノレイド+リンク

raid 英語で襲撃、急襲の意味。

転身セーラでカバーできないイベントに耐性を与えるリンクを展開。
パラシュと異なり手札以外も封印するため、ライフから捲れるアイコン持ちイベントにも耐性を持てます。

7:ヤバいギガンティック

ハスキー(Husky、Huskie) ハスキー犬。シベリアン・ハスキー、アラスカン・ハスキーなど。

完全に友人からの受け売りですが、こんなカードも候補。
トラッシュ・リムーブから0~1cで利益を享受できると理想です。

8:ZD

日本では歴史上の人物としての「アナスタシア」はロシア革命により銃殺されたロシア皇帝ニコライ2世の第4皇女であるアナスタシア・ニコラエヴナを指す場合が多い。

保身。攻めにも使えるためまあまあ入れ得かもしれません。
アナスタシアは能力登場するブレイバーである事から、TT混合ヴァリアントであれば英雄に繋がります。

非名称デュナミス

基本的に殆どの場合で憑依セーラが有力なため、特殊な用途を見出せるカードを優先的に採用しましょう。

1:ウェイカーペンギン

ペンギンは、ペンギン目(Sphenisciformes)に属する鳥の総称である。ペンギン科(Spheniscidae)のみが現生する。

覚醒条件という半ば死滅した登場方法にあって、5c+EX権を払うだけの価値のある展開能力の持ち主。
トラッシュのギガンティック2枚+手札1枚という重い犠牲を払い、手札から6c以下のギガンティックを踏み倒せます。
言わずもがなクラウソラスが直接登場できる点が極めて強力で、クラウソラス自身の持つ踏み倒し+インストールで更に展開を伸長する事で超大振りなアクションからは想像もつかない打点が相手に襲い掛かります。

2:TT

トランス (Trance) は、ハウスから派生したエレクトロニック・ダンス・ミュージックの一種である。

TT混合ヴァリアントで登場する憑依条件持ち以下デュナミスカード。
基本的にはトランス持ちのアビィから緋鉱を連打してドロー加速をしたりイデアドライブを回避したりと言った使い方をします。リソブを牽制する効果があり、思わぬ刺さり方をする事もあるためその際は有難く恩恵に与りましょう。
英雄はブレイバーが必要なため、使用に当たってはメインデッキに魔導書に属するゼクスを採用する必要がありますが、転身では出し辛い11000打点が沁みます。
破天ベティはベティを後方に下げながら前方に打点を投射できるため、盤面強度の改善に繋がります。
基本的には緋鉱1~2からスタートし、メインデッキの内容や必要に応じて英雄1・破天1と徐々に追加していく形になります。

メタを読んでシフトを追加するのも趣深い

3:バハムート

バハムート(アラビア語: بهموت‎ bhmwt, Bahamūt/Bahmūt)は、イスラムの伝承に登場する巨大な魚またはクジラである(大海蛇とされる場合もある)。

背水の陣の時のみ使用できる0c1~2パン。
転身は非常に山を掘り進めるスピードが速いため、ある程度狙って使用できます。

4:操符術『木嵐』

木枯らし(こがらし)とは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、冬型の気圧配置になったことを示す現象である。凩とも表記する。

式神用のイデアドライブ…??
全く関係ないように見えて、大切なのは表時に使える起動能力のコスト。
HWGを0cでいつでも切れる夢のようなカードです。
HWGを4枚採用するリストを考える場合は是非採用して1・2ターン目に表にする手間を与えてあげてください。QOL爆上がり間違いなしです。

5:5c降臨条件

愛する(あいする)
愛する (1961年の映画) - 1961年の日本映画。主演・田村高廣。
愛する (1964年の映画) (原題 Att älska、英題 To Love) - 1964年の Jörn Donner 監督のスウェーデン映画。
愛する (映画) - 1997年の日本映画。遠藤周作の小説『わたしが・棄てた・女』の映画化作品。

あいするゆうき他いくつか候補。
あいするゆうきはPSバーンによりチャクラム・アノ等と、ルーノ・アナスタシアはディスカードによりHWGとそれぞれシナジーを形成します。

6:より上位の降臨条件

ニーズヘッグ(古ノルド語: Níðhǫggr; 語釈は「怒りに燃えてうずくまる者」など)は、北欧神話に登場するヘビ、またはドラゴンである。

恐らくほぼラストターン以外で出す事が無いため、1枚で状況をこちらに強く引き込む性能が求められます。
ニーズホッグはクランチ・キマ等を絡めて登場させやすく、確実な攻めを敢行するために適しています。

7:憑依条件

「憑依」という表現は、ドイツ語の Besessenheit や英語の (spirit) possession などの学術語を翻訳するために、昭和ごろ、特に第二次世界大戦後から用いられるようになったと推定されている。

こちらも転身の内部だけでは片付かない問題を解決するようなカードが求められます。
グラは強力な自壊・エンリルはイージスと共に盤面を綺麗さっぱり片付ける役目を担えます。
スタートリソースを変化させることで別色の憑依条件持ちを搦め手に使う事が出来るため、色々試してみましょう。

8:破天降臨

破天荒(はてんこう)は、故事成語のひとつ。意味は、「今まで人がなし得なかったことを初めて行うこと」、「前人未到の境地を切り開くこと」。

基本的には自壊後に相手PSに隣接していないスクエアに展開したゼクスを前に突っ張るために使います。
ヤシギはキマと強い相互シナジーを持ち、コスト低下のために除外したカードを手札に還元して次の手数にできます。

9:その他シフト

※以上の一言コメントはフリー百科事典ウィキペディア日本語版より引用する形で構成しています。ウィキペディアは誰でも編集できるフリー百科事典です。
何の話?

セマルグルは転身再臨に無い除去が使用でき、剣臨器もアイコン持ちのみと非常に緩いため候補になります。
何等かの方法で転身セーラを踏み倒す方法が確保されている場合は、ドロー枚数が多い戦車の採用が推奨されます。

構築例

アノアノアノアノアノアノアノ

PS焼却シナジー採用型。

こんな中身でも英雄が2ターン連続で出せる

TT型。

戦闘教義

七尾やDウィッチのような機敏なデッキでは無いため、基本的に2ターン目までは手札とトラッシュとリソースを整理するだけに留まります。
また、3ターン目以降も基本的には展開と同時に公開領域が広がる形になるため成り行きでのプレイになる可能性が殆どです。
そのため記述は基本展開程度に紹介します。

(1):何らかのゼクスを下敷きに憑依セーラを登場
(2):憑依セーラでクラウソラスを含むようにインストール
(3):クラウソラスの能力でセスタスを踏み倒す
(4):同様にクラウソラスをインストール
(5):3面展開に自壊を追加するようにインストール・展開を繋げる
(6):スヴェル・キマを後方に登場させて更にゼクスをチェイン
(7):手札が足りない場合は都度シフトや被インストール時能力で補う

スヴェルは効果耐性で前殴りする事も多いが、概ねこのような並び方になりやすい

で、このデッキって強いんですか?

『全く』分かりません。
少なくとも筆者の現在の周辺環境では実地調査でのパワーアナライズは不可能です。
分かりやすい対話拒否能力がプールに存在する事から加点性能は上位であり、どんなデッキにもある程度抵抗手段が入り得る現代ゼクスに即した性能は確かに持っています。
現時点では後2のアクション強度が低い分ターンの獲得に運が絡む点が憂慮すべき点ですが、アセンション・オーバードライブ登場後の環境ではこの心配が無くなるため追い風となる可能性が高いです。

今回はここまで

と言う訳で最新デッキ"転身"の紹介でした。
筆者のモチベーションの大幅な変動に伴い、文体に今までにない大きな揺らぎがある事をこの場を以てお詫びさせてください。

そういえば外に目をやれば、プリンセスの新規カードが何故か1枚パックを溢れてゼクスタ2024年1~2月の景品になっていた事がありました。
意識外からの新規カードが別枠で用意されている事例がこれから増えるのかもしれません。期待して待つ価値は大いにあると思います。でも配布期間が終了した後もカードリストへの反映が為されていないのだけは本当に不快なので勘弁してください。いやマジで

いざ強化が来た暁には全力で研究し、自分の糧にしてしまいましょう。
本音はと言うと俺だけで全部の散発的な強化をカバーするのは不可能なのでみんな俺の代わりにやって欲しいだけです
おわり

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