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私はガードレールになる、という話『トイレ掃除生活159日目』

「いーれーてー」という園児の声。
「いーいーよー」という返事。
衝撃が走りました。

私は大きな声で「輪に入れてください」と言えません。
「断られて傷つくかもしれない」という恐怖が勝るからです。

私は大きな声で「どうぞ遠慮なく」と言えません。
「新しい人を迎える事により発生するリスク」を考えてしまうからです。

しかし園児たちは即座に望み、そして受け入れました。
尊敬します。
私に出来ない事を簡単にするのです。
私には望む強さも受け入れる大きさもありません。

世界中の人々が強さと大きさを持てば変わるのではないだろうか?

実はみなさん持っているのでしょうか?
持っていない私は少数派でしょうか?
だとしたら世界の歪みは私のせいでしょうか?

そんな事まで考えてしまいました。

子供ってすごいな、と考えさせられる時間でした。
素晴らしいまま成長できる様に全力で支えるのが大人の役割でしょう。

まずは親として我が子から。
ここからは私の想いを綴ります。


レールは敷きません。
ガードレールを設置します。

私が敷けるレールには限界があります。
それでは私以上にはなれません。
我が子達は私より素晴らしいのでレールは敷きません。

代わりにガードレールを設置します。
道から踏み外さないように。
崖から落っこちない様に。
常に寄り添っていられる様に。

私に出来るのは「最大限何もしないこと」なのかもしれません。
手伝おうと動き出す手を止める方のは大変ですが。


おしまい

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