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ウタウタイウタイダシタウタ

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詠むのは俺の勝手 読み解くのはお好きに #14行詩 #ソネット #七五調 #四連 #一連目4行 #ニ三連目3行 #四連目4行 #魂の十四行詩 🤣 Twitte…
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#七五調

冷たい指で心臓を

冷たい指で心臓を レモンの様に ぎゆっ、と搾らる その感じ 大切な人を傷付けてドウシタライイかがわからないのは何故なのか 未だ 知らない 自分自身を焼き焦がす怒涛の怒りが荒れ狂うのをどうやって止めたらいいのか 未だ 判らず 氷雨にアイを語りかけ 芽吹かぬ蕾 愛らしく そっと立ち去る

Flores de cáñamo

Viento volador que cae viento Baile 'Yaarri yuurri yuurri buurri' Estrella Azul Violeta Las florecillas claras bailan en el aire. Allí, "Yurali" oops "Yurari" está aquí Ir aquí "Frali" ¿Es eso? Allí, "Frali" Con una mirada travies

Hemp Flower

The wind that soars up The wind that soars down "Yura-li-yura-yura-Byuu" and dancing. Purplish blue star Clear little flowers dance in the air. Over there "Yurali" Oops Over here "Yurali" Over here "Furari" Is that it? Over there "

麻の花

舞い上がる風 舞い降りる風 ゆらぁりゆらゆら ビュウ、と舞う 紫っぽい青い星 澄んだ小花が舞い踊る あちらへユラリ おっとと コチラにゆらり こちらへフラリ あれれあれ? アチラにふらり 悪戯っぽい顔をして 澄ました小花が舞い踊る ゆらぁりゆらゆら ビュウと舞い 風に揺られて 御満悦

コンフリー

小さな花に 話し掛け 小さな声に 耳澄ます チリリチチリン と 聴こえた気がした 聴こえた気がした チリリチチリン と 小さな声に 耳澄まし 話し掛けるは 小さな花に #B500 

イボタノキ/番外

今更なんだけど 僕は どうやら ソネットが好きらしい 4 3 3 4  並んだ文字列の 14行詩が好きらしい 7 5 7 5 の リズム感は 時々怪しい崩れてら イボタノキなんだけど どうやら僕は 思った以上にこの花を 好ましく思っていたらしい #B500 

イボタノキ/2

金木犀の花の香が 鼻腔の奥に潜んでる 関東平野の 三十余年 北海道には無い香り 道の辻辻 華やかに ふうわりと匂うともなく 札幌の街に漂う 甘やかに匂う 白い小花は イボタノキ 気付く人すら怪しいな 静かに匂うイボタノキ #B500 

イボタノキ/1

金木犀の ツンっとして 爽やかで 甘やかな香り 北海道には 無かった 香り 関東平野 数え忘れた年月で 鼻の奥に染みついた 札幌の街に漂うは 甘くかすかな匂いの 白い花 イボタノキの小花たち

Platanus

鈴掛なんて名でも呼びます いたずらっ子に掛けられた 鈴みたいな実搖れるから ぶらりぶら 広い葉を お面にしては いたずらっ子が遊んでた そんな昔もあったっけ メリリメリと音立てて 皮が時々めくれてく めくれた皮を 両手に持った そんな昔もあったかな 鈴掛と呼び抱きついた #B500

ニレ爺さん

とても大きなニレ爺さん 根元近くで二股で 大きなウロも一つある とても大きなニレ爺さん 通りすがりに呼びかける 負けてないよ がんばれてるよ 勝ってなくても負けてない 負けてないよ がんばれてるよ とても大きな虚のある 二股分かれのニレ爺さん 勝たなくていい 負けてくれるな

ユキヤナギ

ユキヤナギ こちらの地では そろりそろそろ見納めか 小さな白と 黄の点がゆらりふらゆわ 人の手ならざる 細やかさ 穏やかな緑の風に吹き泳ぎ 盛りの白さは 目に痛く 緑の風は運んでく時を見たんだ 小さな白に 黄と緑ゆらりふらゆわ こちらの地では そろりそろそろ見納めか

ニセアカシア

盛りを過ぎた ニセアカシアが 西日を受けて 匂い立つ アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい とは思わなかった 見上げて見ても 見下ろして 見ても アカシアの雨垂れ アカシアの雨溜 西日を受けて 匂い立つ