見出し画像

日本のEVの普及について思うこと

ガソリン車からEV(LEAF)に乗り換えて3年目になる。
その間、何度も「これからはEVの時代」などと世間で話題になりながらも、日本では未だにガソリン車が主流で、EVは数%しか売れていない。

既に欧州や中国では、新車の2割程度がEVに急速に置き換わっている中、日本はやっと2~3%の状況。気候や国土の状況など国によって条件が変わるため、単純に何割が良いということではないけれど、それにしても国の大事な産業である自動車産業が、このままで良いはずがない。

増えない充電スポット

EVに乗るようになってから、ガソリンスタンドを探す代わりに、充電スポットを探すようになったのだけれど、(良くも悪くも)充電する場所がショッピングセンターやコンビニの駐車場だったり、市・区役所の施設だったりするので、「GoGoEV」というサイトをチェックしてから充電に向かうようにしている。

しかしながら、このサイトにもある「現在の全国EV充電スポット数」が、この数年間、ほとんど増えていないのである。それどころか、10年前に設置した充電器の機器更新がされずに廃止が相次ぐなど、近くにスポットが新設されないかと心待ちにしている自分にとって、とても残念な状況となっている。これでは、いくら自宅充電を推奨とはいえ、せっかくEVを所有しても、出先で充電できない不安が解消されず、それがEVの所有の妨げになってしまっていると思う。

やっぱりテスラが・・

そんな中、テスラが(日産グローバル本社のある)横浜市みなとみらいに、スーパーチャージャー6基(しかも日本規格の数倍の充電能力)を備えた充電スポットをオープンしたとのこと。

既にテスラの充電規格のNACS(North American Charging Standard:北米充電標準規格)は標準になりつつある状況で、日本にもじわじわとその影響力は拡大している状況。

CHAdeMO規格はどうなる?

2010年に世界に先駆けて日本が主導して規格化した「CHAdeMO」だけれど、登場から既に10年以上経っており、その間に海外が高出力に対応した規格やインフラを整え、もはや日本特有の規格になろうとしている。

さて・・、日本はEVで早い段階から世界の先を走り出したにもかかわらず、一向にEVの普及に向けてインフラ整備や車種の多様化にも意欲が感じられない状況をみると、あっという間に世界に差をつけられ、ガラケーや国産スマホのように、長期的には自動車産業の衰退に向かってしまうのではないか、と心配になってしまう。

個人的には、EVの乗り心地や所有コストの低さ、そしてV2Hも含めて所有のメリットは大きいと感じるので、早くEVが当たり前になる時代になったら(充電スポットの拡充も早期に実現してくれたら)いいなと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?