【HUNTER×HUNTER】クルタ族虐殺事件の真相について
はじめに
404話までの内容が含まれます。
旅団の過去にまつわる話が明らかとされてきたので、クルタ族の件の謎も自分の中で整理しておきたいなと。
1.やったのほんとに旅団?
幻影旅団いいやつ説が出てきている昨今、そもそも主犯が旅団なのかという声もちらほら上がってきている気がします。
私は間違いなく旅団がやったと思っています。以下そう思うに至ったポイント。
①メッセージにより犯人が流星街関係者なのは確定している
「我々は何者も拒まない。だから我々から何も奪うな。」
流星街からの報復の際に残されるメッセージ。
これがある以上流星街の住人の犯行なのは間違いないと思います。
流星街の住人の犯行に見せかけたい第三者の可能性もゼロではないけど、私はそれはないと思っています。
旅団の犯行に見せかけたいならまだそうした理由の考察の余地が残るんですがね。
旅団が報復をしたしても流星街の住人と同じメッセージを残すのは、リスノース殺害の犯行声明が非公開になったということから察することができます。
しかしあのメッセージだと、流星街が関わっていることしか読み取れない。
もし旅団がやったことにしたい第三者の犯行だとしたなら、もっとストレートにメッセージを残すべきだと思う。
メッセージ=流星街だけど、流星街=旅団ではないから。
じゃあ、流星街関係者がやったことにしたい第三者だとしたら、もっと動機が謎になる。
一旦、流星街関係者による、流星街からの報復としてのメッセージとして考えます。
②ウボォーギンの発言から旅団であることも確定している
順序が逆な気がするけど…
ウボォーvsクラピカでウボォーは「あいつら強かったな」と発言。
この発言から、ウボォーが複数のクルタ族と戦闘したことには間違いないでしょう。
また、他の旅団員も緋の眼の連中のことを覚えていたので、とりあえず全員かは置いといて、
ウボォー単騎ではなく複数名の旅団メンバーvsクルタ族の戦闘員の戦いは実際にあったということ。
ここまでまとめるとやはり
幻影旅団がクルタ族を襲撃して、その後、流星街の報復であることを示すあのメッセージを残したというシンプルなものになります。
旅団vsクルタ族と惨殺は別と考えることもできるかもしれませんが、
旅団が鎖野郎の目的にいきついたところでクロロは
「鎖野郎の目的は2つあった」「オレたちへの復讐と仲間の眼の奪還」
と発言しているので、やっぱり惨殺して緋の眼を奪ったのも旅団でしょう。じゃあ…
2.なぜ?旅団の動機は?
最初は盗賊がお宝を盗むのに大した理由はいらないと思っていましたが
0巻のクラピカの過去編が全体的にモヤモヤするのと
最後の流星街のメッセージ
それと最近の旅団過去編を読んで、みんなが思うこと。
旅団の本当の目的は緋の眼を手に入れることだったのか?
①ただの盗賊行為説
まずこれをキッパリと否定しておきたい。
盗むことだけが目的だったなら、流星街のメッセージを残す必要はないんですよね。
あと、盗み目的なら128名全員を惨殺する必要はない。
盗むにしたって、全部いく必要ある?
クルタ族には血族以外の他所から入ってきた人間もいる。普通の眼の人まで残忍にやる必要ある?
②報復行為説
まあみんな思っていることでしょう。だって残忍すぎるから。
クルタ族が流星街になにかして、復讐されたと。
しかし、ただの報復行為なら緋の眼を奪る必要はないのです。
向かい合わせに座らせたり、効率よく血族以外の人間を痛めつけて緋の眼になってから殺し、さらに奪う。
復讐としてはまわりくどい。
クルタ族虐殺事件の報道によると、徹底的に緋の眼を奪う金儲け目的の犯行とも考えられてしまう。
しかし、最後のメッセージの存在。
報復ならわざわざ緋の眼にしてから殺すのは面倒臭いし
緋の眼が欲しいだけなら殺しすぎなんですよね。
③「緋の眼を奪う」という復讐説
相反する2つの説がくっついたらこうなりました。
でも、ただ殺すだけでは飽き足らず緋の眼を執拗に発現させ、それを奪うところまでが復讐だとすると、
クルタ族サイドがとんでもないことをやらかしていなければ、そこまでやろうとはなりません。でももしそうだとしたら
「旅団がクルタ族に対して(かなり)ブチギレて、元流星街の住人として復讐した」
ということになります。何度も言いますがメッセージがあるので、旅団として売られた喧嘩を買ったとかではないのです。
3.クルタ族はなにをしでかした?
まずクルタ族についてまとめます。
・森の外に出るのが一番重い掟破り
・大人になって許可を得れば一時的に外へ出られる
・外からクルタ族に入った人間がいる(緋の眼にならない)
・定期的に移住を繰り返している
・ケータイは長老しか持っていない
・百何十年前は差別や緋の眼狩りが激しかった
・かなり閉鎖的
・緋の眼になったら一定時間戻らなくなる目薬がある
・緋の眼になったらかなり強くなる(念無しの子供のクラピカが大人3人を一瞬でシバける)
・通貨は外界と同じで、長老はそこそこ金を持っている
こうしてまとめると、とにかく長老が怪しい。
というかクルタ族が怪しい。
それでも長老は本気でクルタ族が危険にさらされるのを避けたいようですね。しかし、クラピカの外へ出たいという気持ちをないがしろにしているわけでもない。
クラピカの両親もいい人そうです。お母さんの方はクラピカが外に出るのは賛成らしく、あれもダメこれもダメという掟にうんざりしている様子。外出禁止以外にも掟はたくさんあるみたいですね。
ただ、本当に外と関わりを持たないのであれば、流星街に喧嘩を売るようなことにはならないはず。
そして、ケータイを持っているのは長老(権力者)だけ。
流星街といえば人攫い。これは…
4.真相を妄想
ここで強引に妄想を展開してみました。
①10年前に旅団、リスノースを拷問の後殺害。リスノースの「上納先」がクルタ族であることを知る。
②クルタ族は、緋の眼が発現しなくなる目薬を作るための研究をしていた。そのために、クルタ族ではない人間の眼球が必要だった。
③クルタ族は、緋の眼を裏社会に自ら売っていた。病気などで死ぬ直前の同胞のものだった。その報酬でリスノースを雇っていた。(「薄汚えクルタ族」の回収)
④3年後、旅団がクルタ族を特定。惨殺。クルタ族の尊厳を破壊するため、意趣返しとして眼を奪い売り捌いた。
これなら筋は通ってるんじゃないでしょうか。③がちょっと弱いかな。でも悪いことする人に与える対価がお金以外だと少し難しいですね。
5.妄想に反論
自分で反論してみようと思う。
①シーラは?
この説だとシーラが現在どこでなにをしているのかに全く触れてないのが弱い。
ただシーラは、なにか裏があったわけではないと思います。
個人的には、ハンターになりたいから幻影旅団には入らなかったシーラが、クラピカと出会い、彼が外に興味を持つきっかけになったというだけでかなりいやらしいなあと思うので満足してます。
(だってそのクラピカがウボォーとパクノダを殺してるんだもん。シーラのせいみたいなもんよ)
ところでクラピカはシーラのこと探したりしないんだろうか?
②ツェリードニヒが人攫いの雇い主で、その罪をクルタ族になすりつけただけ。クルタ族は悪くない。
ツェリ関連も一瞬考えたけど…もし彼がなすりつけるようなことができるならクルタ族の方を攫いそう。
というかもし彼が関わっていたら、その時点で全ての緋の眼を独り占めすると思うんですよね。
③クルタ族は薄汚え一族じゃない。
冨樫先生なら因果応報というか、クルタ族サイドもやらかしてましたってことにしそうな気もするんですよね。そうして考えたのが実は自分らで人身売買してた説なんですが。クリーンであってほしい気持ちも分かります。
でもそれにしてはクルタ族きな臭すぎるんですよね。特にジジイ。
あとそういう展開だった時のクラピカの曇り顔も見たい。
④もしそうだとしたらクルタ族に対して旅団ドライすぎでは?
これはほんとにそう。まあ旅団は別に殺した相手のことに執着はしなそうだけど。復讐のつもりであれだけやったにしてはなんかみんな薄い反応。
自分たちの故郷の子たちが何の罪もなかったように、クルタ族の大半に罪がないのももしかしたら知っていたのかもしれない。鎖野郎が復讐野郎だとも知っていたので微妙な反応だった、とか。
パクノダの記憶弾によって記憶を消されているわけでもなさそうなんですよね。であればウボォーが強かったとか思い出さないし、動機に関する記憶だけ消したとしたら「なんであんなことしたんだ?」ってなりそうなもんなので。
この辺考えると、実は戦闘と眼の強奪は別もの説が浮上しますが、旅団が戦闘だけしにいくってそっちの方が変だし、現場の状況的に、緋の眼奪取のために殺害されているので、やっぱり旅団がやったし、自分たちが緋の眼を奪うために襲撃した認識はみんな持っているのでしょう。
6.最後
眼には眼を説推したいですね。
本当にわからんあの一族。
ところで、エンペラータイムってクラピカ固有の能力なんでしょうか?
クルタ族の念能力者、いや、緋の眼になれる念能力者全員が使えるのだとしたら、また緋の眼の価値が変わってくる気がしますね。
というかクルタ族ってなんなんでしょうか?
どこから来たんでしょうか?
初登校にしては長すぎる。
最後まで読んでくれた方ありがとうございました。