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EV-LANDのZINMAについて

屋根付き電動トライク(電動トゥクトゥク)のZINMAが納車されて一か月
購入してから判ったことなどいろいろ纏めました。
購入の参考になれば幸いです。
逐次追記していく予定です。


購入経緯

自動車免許を持ってるのに10年以上乗っていなくて完全にペーパードライバーになってしまい、免許が死蔵されてしまうので何か無いか物色していたら電動のトゥクトゥクなる物を見つけ購入を決めました。

候補に上がった屋根付き電動トライク

ZINMA ハイエンドモデル

購入することになった電動トライクです。
他の電動トライクと比べて重量が多く、45km/hまでしか速度が出ないのが特徴です。
その代わりに他の電動トライクと比べてボディ剛性がしっかりしてます。
購入の決め手になったのはサイト上からの問い合わせやメールでの質問にたいして直ぐに返答が返って来て、細かい質問に対して対応してくれたからです(ここ重要)

URBAN TRIKER

60km/hの速度が出る電動トライクです。
航続距離が60kmしかないのと、バッテリーが車体下部から剥き出しで雨の日に走ると危険ということで選択肢から外れました。
またサイトから質問を送っても梨の礫で、近場のEV-TUKTUKを扱っている代理店に電話をしても、EV-TUKTUKの扱いを縮小予定で他の車種も扱う予定はないと言われ諦めました。

EQV TUKTUK

60km/h出せて航続距離が100km、4人乗りもできるというスペックだけなら最上位の電動トライクです。
ただし軽量化の為か車体上部は幌生地になっていて耐久性に疑問があるのと、運転席の椅子が座布団1個という玄人仕様。
横幅が広く車両価格が高いので「中古の軽で良くない?」というツッコミに勝てず選択肢から外れました。

購入してから判ったこと

保守店の案内は納車から6か月後

納車から6か月後の定期点検時に保守店が案内されます。
自分が住んでいるのは大阪の北摂なので、新大阪に直営の販売店ができたのに北摂地域に保守店を確保できないのは流石に無いだろうと思いますが、明確な保守店が提示されてないのは不安な点になります。

専用充電器のコンセントに挿す側が100V端子

200V端子(オス)⇔100V端子(メス)の変換ケーブル(自作)

自宅の200Vコンセントから充電する場合は、専用充電器の100V端子を200V端子に変換する必要がありますが、アースのターミナル付き変換ケーブルなんて何処にも売ってないので自作するしかありません。
ターミナルが無い変換は売ってますが、アースを200Vコンセントのターミナルに繋ぐのは面倒です。
充電器を200V端子にして家に100Vコンセントしか無い人は100V端子に変換する仕様の方が良かったです。

充電する際には必ず専用充電器を使用しなければいけない

公式の嘘画像

ZINMAはJ1772端子を直接充電口に挿して充電することはできません。
J1772端子を100V端子に変換するアダプタ(車に付属)を介して専用充電器へ繋いで充電します。
また充電スタンドがJ1772ケーブルではなく200Vコンセントがあるケースだと、J1772ケーブルを別途用意するか200V端子⇔100V端子の変換ケーブルが必要になります。
充電自体はできるので大きな問題にはなりませんが、誤解を招くような画像は使用するべきではないと思います。

補機用バッテリーは鉛蓄電池

メインバッテリーはリン酸鉄リチウムバッテリーですが、電装などを動かしているのは鉛蓄電池なので、3年程度で交換する必要があります。
交換時期にリン酸鉄リチウム(昇圧回路も必要)へ換装してもいいかもしれません。

速度を出しながら右左折をしても安定しています

車体が重いのと車幅があるお陰か40km/h程度で右左折をしても車体が不安定になったりなどはしませんでした。
蛇行した山道を下る際にも40km/h程度で安定して走行することができました。
※流石に急カーブは30km/hまで速度を下げました。

電装を追加するのは容易

ボルト2本とワイパーを外せばボンネットを開けることができて、ヒューズボックスにアクセスできて空白スペースも多いので電装を増やすのは容易です。
ルームミラー型ドラレコ・室内灯・セキュリティアラームは自力で設置できました。
セキュリティアラームを直接バッテリーに取り付けたい場合は、電装などを動かしている補機用バッテリーは座席の下にあるので、座席を外す必要があります。

メインブレーカーは移設可能

メインブレーカーはメインバッテリーからモーターに電流が流れるのを遮断することができます。
メインブレーカーを落とすとアクセルを回しても反応しなくなります。
メインブレーカーがある位置は非常に目立つ位置にあり、乗降する時や後部座席に座った人が足を延ばした時などにメインブレーカーへ足が当たって「アクセルが効かない!」が頻発します。
この危険なメインブレーカーは、座席前方の下部にメインブレーカー用の穴が開いていて、ゴム蓋がされているので、その位置に移設できます。
ただし、メインブレーカーにつながっている電源ケーブルは従来の位置までしか長さがないので延長する必要があり、大電流が流れるため絶縁対策を徹底的にやる必要があり、電気工事士や整備士の資格が無い方が弄るのは推奨しません。

荷物の積載スペースが無い

コストコで大量に物を買った場合は荷物を載せる所がないので苦労します。
メインブレーカーを移設すれば、その箇所に荷物を載せられるので幾分かマシになります。

ドライブまたはバックにしている時に席を立つと警告音が鳴る

路肩に停車して後部座席の荷物を漁る際はニュートラルに戻してないと警告音がなります。
シートベルトも着用しないとフロントパネルに警告マークが光ります。

Bluetooth機能は微妙

標準装備されているBluetoothを使用するためには、オーディオコントロールの電源ボタンを長押しした後に、見辛いフロントパネルを見ながらボタンを押して入力ソースをBTmusicに選択しなければいけません。
またスピーカーも位置が悪いのか走行中は聞きにくいです。
Bluetoothスピーカーを別途用意した方が良いと思います。

スピーカーがモノラルだがステレオ化は可能

ZINMAで標準装備されているスピーカーはモノラルですが、左右にスピーカーユニットを取り付けられるのでステレオ環境の構築は可能です。
最初はアンプとBluetoothが一緒になったアンプボードを購入して環境を構築しましたが、ホワイトノイズが乗ったりカーナビの頭出しの声が途切れるなどストレスが溜まる要素が多すぎたので、アンプとBluetooth機能は個別にちゃんとした物を載せることにしました。
以下の画像のようにアンプとレシーバーを張り付けて運用しています。

後日ZINMAステレオ化の記事を作る予定です。

坂道発進について

ZINMAにはクリープが無いので坂道発進をする際には少し後ろに下がります。
ただし、ドライブまたはバックになっている場合は進行方向の逆側に下がっているのを検知すると自動ブレーキがかかるので、後ろへ下がってパニックになって衝突という危険性はありません。
ただし、ニュートラルにしていると自動ブレーキが効かないので、坂道駐車からの発車時にサイドブレーキを解除する前に、ドライブになっているか必ず確認をしてください。
※アクセルを少しでも回すと自動ブレーキが無効になるので、急斜面で中途半端にアクセルを回すと危険です。

3人乗りで急な坂道だと30km/h程度しか速度がでない

山道を走行したところ、3人乗りならキツイ坂道で30km/hしか出ませんでした。1人乗りの場合は33km/h程度です。
バッテリーの減りも坂道だと平地の2倍以上消費するので、充電無しで山越え往復は厳しいと思われます。
ちなみに以下のような急な坂でも何の苦も無く上がれます

後部座席は快適ではない

1.走行した際に顔に風が当たりまくる
ハーフドアを作れば解決しそうですが、自作するのは少し大変です
2.座席が直角で長時間座ると辛い
背もたれ部分をクッションに変更すれば幾分かマシになると思われます

ルームミラー型ドラレコを設置推奨

ルームミラー型ドラレコを設置すると後方の視野角が広くなり車線変更が容易になります。
国道を走っている時に右折する際、走行車線へ車線変更する時に活躍します。
45km/hまでしか出ない為、走行車線を走り続けるのは非常に迷惑になるので、タイミング良く車線変更することが非常に重要です。

電動トライクは横がガラ空きで高級機を買っても盗まれる可能性があるので、自分は上記の中華の安物ドラレコを購入しました。
元からあるルームミラーを撤去して、ドラレコのアームが付けられるので設置できました。
※ドラレコが大きすぎてサンバイザーに干渉するのでサンバイザーは撤去しています。
ドラレコ設置手順などに関しては後日、別の記事を作る予定です。

室内灯は設置した方が良い

ZINMAには室内灯が無いため、夜間に手元を確認したい時に不便です。
100均でも良いので室内灯の代わりになる物を設置することを勧めます。
自分の場合はヒューズボックスから室内上部まで電線を引いて室内灯を設置しました。

初めてデフロスター(曇り止め)を使用した時に白煙がでる?

雨の日にフロントガラスの内側が曇ったのでデフロスターを試してみたところ、白煙が出てハンダをした時のような匂い(フラックス?)がしました。
慌ててデフロスターを止めてボンネットを開けてデフロスターを確認しましたが、漏電などはしておらず怪しい点はありませんでした。
換気をした後に再度デフロスターを使用すると白煙は出ずに正常に動きました。
走行中に煙が出てパニックになる可能性があるので、納車されたらデフロスターを試した方が良いかもしれません。

ウォッシャー液のフレキシブルパイプが外れやすい

フロントパネルからウォッシャー液を補修できますが、投入口からタンクへ接続しているフレキシブルパイプが、タンクに軽く差し込んでいるだけなため、振動などで抜けやすくなっています。
金具などで抜けないように締め付けるか、補充する前にボンネットを開けてパイプが正常に繋がっているか確認をした方が良いと思います。

個体差について

自分のZINMAであった些細な問題です。
大した問題じゃないですけど中華クオリティだなぁと思ったことを纏めます

二つあるエントリーキーの一つに赤黒いペンキがついてる

車のホイールの一つにも同じペンキがついてるので中国の工場で付いたのかと思われます。実用上何の問題もないのでペンキが付いてる方はスペアキーにしています。

運転席下のフレームに凹み

座席を外してカバーを外すと見ることができるフレームに凹みがあり、黒い塗装が剥げている箇所が1か所ありました。
中国で補機用バッテリーを載せる際に豪快にぶつけたんだろうなぁと思われます。
見えない箇所なので支障は無いですが、錆びると問題なので錆止め塗料を塗って対処しました。

車体下部の空洞スペースにネジやボルトが落ちてた

ボンネットを開けて電装を弄っている時に車体の中に結束バンドを落としてしまい、バンパーを外して車体下部の空洞スペースを覗き込んでみたら、ネジやボルトが何本か転がってました。
運転席を外してカバーを外した時に見られる車体中央にも落ちていたので、中国で車体を組み上げる時に車体の中へ落っことしたのを放置されたと思われます。
ファイバースコープを持ってたので中を確認して転がってるネジなどを全て回収しました。


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