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DTM入門者が一年目に買ってよかったものたち

2020年のゴールデンウィークくらいに作曲をやってみようと思い立って今ではすっかりDTMの沼にハマってしまいました。いまだに何か音が出るだけで楽しい。やばい。そんな初心者が今まで買ってよかった!というものを書き出してみます。いつか作曲の解説とか書けるようになりたいなー。

ハードウェア

なんだかんだでDTMにダイレクトで関連するものよりストレージやThunderbolt 3ドックなどMacの足回り強化にお金を吸われました。ハードウェアは楽しいので今年はハードウェアのシンセやエフェクタ欲しいな。

YAMAHA PSS-A50
YAMAHAのポータブルキーボードです。13,000円くらい?やすいですね。
鍵盤のタッチが最高だし電源はモバイルバッテリーで動作可能でベッドでも鳴らせます。電源落とすことほとんどないくらいなのでYAMAHAさんはこの鍵盤でDAW連携してくれるMIDIキーボード作ってくれないかなーってずーっと思ってます。MIDIキーボードもいいけれどそれだけで音の鳴らせる電子ピアノやシンセ、こういうポータブルキーボードもいいですよ。

YAMAHA AG03
こちらもYAMAHA製。オーディオインターフェースです。最初はオーディオインターフェースもない状態でヘッドホンを直挿ししてDTMやってました。ただこの状態でミックスしてみたらスマホやカーステレオで聞いたりした時にバランスがめちゃめちゃになっていることに気づいたので、オーディオインターフェースを購入してモニタースピーカーを使うことにしました。おまけでテレワーク用やナレーション吹き込み用にマイクも。
実はこのオーディオインターフェースは2台目で最初はAudientのEVO4というものを使っていました。EVO4は音楽するときだけ使うっていう人には良かったのかもですけど、電源入れっぱなしでzoomやslackでのミーティング用にも使うという自分にはあっていませんでした。マイクのプリアンプのMAXゲインが低くて普通の会話用途では全然足りないのと、ヘッドホンとモニタースピーカーの同時出力が出来なくて切り替えるにはヘッドホンのプラグを抜き差ししなくちゃいけないのと(ミーティング時は主にヘッドホン、それ以外はモニタースピーカーも使ってるので)、それと何よりMacを再起動するとファンタム電源が切れてしまいいちいちスイッチを押して入れ直さないといけないというのが面倒すぎて乗り換えました。
AG03はマイクの入力音量の調整がフェーダーで、見た目でわかりやすいのが気に入っています。物理操作子最高。上面(天面?)につまみがあって手元に配置できるのでモニタースピーカーやヘッドホンの音量をそれぞれパッと変えられるのもいいですね(本体の前面につまみが付いているとデスクの奥に置くことになっちゃって手を伸ばさなきゃつまみ触れない)。ファンタム電源もスイッチは押し込むタイプで電源入れ直してもそのままなのも嬉しい。
歪み特性とかスペックの数値的な部分を見ると高性能って感じではないんです。それでもめちゃめちゃ実用的でめちゃめちゃ気に入ってます。

YAMAHA HS-5
さらにYAMAHA製。モニタースピーカーです。それまでリスニング用途で使っていた海外メーカーのスピーカーのハムノイズがひどくてこちらに。日本製なら電源起因のハムノイズは大丈夫じゃないかっていう安直なノリで買いました。結果正解。導入当初は音が目に見えるような錯覚を覚えました。ホワイトのコーンもかっちょいい。

Novation Launchpad X
最初はフィンガードラム専用だと思っていたパッド型のコントローラーです。ドラム用パッドとしてというよりノートの入力に使うことが多いです。これでコード弾きがめちゃめちゃ楽になりました。スケールモードで3カラムのマトリクスに設定すると形を覚えるだけで良いのが楽ちんなんです。例えば単純なトライアドは3x3の9マスのマトリクスのうち、左下、右下、中央を押さえるだけで、あとはそれをずらしていくだけでOK。オープンボイシングは9マスからは離れるけど左下、中央、そして右上のさらに右隣を押すだけ。こういった型を覚えてしまえば両手を使ってさらに複雑なコードも簡単に。進行は4度なら上下に、5度なら右上か左下、3度なら左上か右下といった感じに進めていくことができます。ゴッドモードか。もちろんスケールモードが使えるのはインスケールのノートを鳴らす場合に限られるのでそれ以外のノートを鳴らしたい場合はクロマティックモードに変更する必要があります。ポリフォニックアフタータッチもついているのでシンセ使うの楽しくなりますよ。パッドだとアフタータッチの圧力調整がちょっと難しいですけどね。クロマチックモードでルートをEにしてフリジアンにするとギターに似たパッド配置にもできます。2弦と3弦の間隔は調整できないですけど、だいたい一緒。

AKG K702
ヘッドホンです。これDTM始めるちょっと前に購入して持ってたやつで、ミックスやマスタリングに使うのは低音が出ないのでちょっと辛いかも。ただ、中域や高域の解像度が高いのとかけ心地がとても良いので疲れないところがお気に入り。

CalDigit TS3 Plus
Thunderbolt 3ドックです。最初はUSB-Cハブでいいかなーって思っていたんです。でもMacにケーブル一本で繋ぐだけにしたいと思って行き着いたのがこの製品。SDカードはもちろんディスプレイケーブルやUSBといろんなものが挿せるし本体の充電までしてくれるすごいやつです。ちなみにストレージを別サイドのThunderbolt 3ポートへ繋げてるのでケーブルは2本になっちゃいましたがそれでも便利この上ないです。

セルフパワーUSBハブ
7ポートついてるUSBハブを上で紹介したTB3ドックに追加してます。MIDI機器やらいろいろとUSBのバスパワー動作するものがたくさんぶら下がるのでバスパワータイプではなくセルフパワーのものにしました。すでに全部のポートが埋まってます。

Highpoint RS6661A-NVMe
NVMe M.2 SSDを4枚搭載可能なThunderbolt 3接続の外部ストレージエンクロージャです。SSDは別売り。他製品と比べて良いところはPCI Expressスイッチチップを搭載しているので挿さってるSSDそれぞれに対して最大でPCIe 3.0 x 4動作が可能なところです。他のメーカーのだとスイッチチップ非搭載のものが多くてSSD一枚につきPCIe 3.0 x 1のバス幅しかなく、SSDをフル搭載してRAID0にしないと速度が活かせないんですよね。この製品はSSDを一枚づつ増やしていっても速度が犠牲になりません。もちろん同一容量のSSDを4枚買ってストライピングすればさらに速くなります。ドライバなどの設定がちょっと面倒で他の人にお勧めできるかというと微妙なところ。あとMacがスリープするとカーネルパニックで電源が落ちるようになったんですよ。なのでスリープ切っちゃいました。これはPCI ExpressのThunderbolt 3接続あるあるな現象みたいです。

DAW

DAWはデモ版のあるものを片っ端から試してみました。Liveの外部連携性高いのに、Reasonは軽さに、Reaperの何でもできるのにそれぞれびっくりしました。Bitwigは今ならわかるDAWの落ちないことのストレスフリーな環境が素晴らしい。FLは自分の環境だとデモソングのプレイ中に落ちてしまうことが何度もあったのでもうちょっと安定してからかな。CubaseとStudio OneはLogicが使えていれば必要ないかもと感じてしまいました。Pro Toolsは価格的に敷居が高い・・・。

Apple Logic Pro
いいねという情報はよく目にしますが、もはや圧倒的でした。とりあえずとっかかりとしての音源は大体揃ってるし機能も豊富です。アプデにお金かからないのもいいですね。Mac持ってるならDAWはまずLogicをオススメしたい。Ayaseさんも使ってるし!
勝手にドラムフレーズを作ってくれたり、付属のサンプラーも使いやすいです。あと、和音押さえるとコードが表示される機能もお気に入り。動画に音をつけたい場合もシーンを自動判別してマーカーを勝手に振ってくれたりビートマッピングで拍を調整できたりとスコアリング向けの機能もいろいろ付いてます。切ない点としてプラグイン側で悪さしているのかもですがトラック数増えていくと正常終了しなくなったり編集中にしょっちゅう落ちるようになるのはちょっとなーって感じます。あと、機能に関してのトラブルがあった際に解決にかかる時間はそれなりに長そう。それに比べるとAbleton Liveはめっちゃんこサポートが良くてビビりました。

Ableton Live
セッションビューが好きです。とにかくポンポンとアイデアをクリップに落とし込んで行ってあとからアレンジして曲にしていくっていうワークフローには感激しました。で、作ったクリップは保存しておいて他のプロジェクトで使うことができるんですよね。これってありそうでなかった機能なんです。時間がなくてもちょっとしたスキマ時間を利用して4小節くらいのクリップを作って保存しておけるの便利!
あと外部連携性が高いです。Ableton Linkという機能ではiPhoneなんかの対応アプリと連携してセッションできるのもすごいですし、MAXを使えばさらにいろんなことができるんですよね。オーディオビジュアライザー作ってみたい。DMX使えば照明と連携もできるしワクワクが詰まってます。
今はサブDAWとして、というか小節の区切りでどうにかなるエレクトロニカやEDMなんかを作るときにLiveを使っています。逆にLogicは前後関係が絡み合っている(?)曲や動画のスコアつける時に使ってます。


ピアノ音源

ピアノの音なんてだいたい一緒じゃないの?って思っていたのに不思議ですね。今じゃピアノ音源沼にもハマりつつ……。

Toontrack EZkeys
軽いしスタンドアローンでも立ち上がるんです。さらにコードを押さえるとそのコード名を表示してくれるので音をちょっと確かめたい場合にはもっぱらEZkeysをスタンドアローンで立ち上げています。軽々と立ち上がるのでオススメ!さらにMIDIパックを追加することでフレーズをガシガシ鳴らしてくれるようにもなるので最初のピアノ音源としてもオススメ。ただUIがリサイズできないので4Kモニタかつ4K解像度の設定しているっていう人はある程度モニタ自体の大きさがないと辛いかも。

Spitfire Originals Felt Piano
大好きなピアノ音源。エモいですよね。Spitfireは他にもピアノ音源いくつもあって目移りしちゃいます。

Cinesamples CinePiano
Piano In BlueというJazzっぽい感じの音源目当てにピアノ音源バンドルを買ってみたらそれに入ってたCinePianoもいいじゃんってなって今はこれ使うこと多いです。Kontaktのライブラリ(左側の一覧に表示されるやつ)に入っているとそれだけでやっぱり使用頻度上がりますね。

サンプラー

DAWに付属しているサンプラーもかなり機能が揃っていて扱いやすいんですけど、それ用の音源ってあまりないのが切ないです。今年はサンプル素材を扱うのにSerato Sample欲しいなー

Native Instruments Kontakt
買ってよかったというよりこれがないと困ってました。DAWの次に買うべきものってひょっとしてKontakt?
Kontakt Player対応音源を購入するとFull版を安く買える権利がもらえたのでKontakt単体が安くなるサマーセールのタイミングで買いました。これ自体いいとか悪いとかの感想は特にないんですけど、Kontakt Full上で動作する音源がめちゃめちゃ多いのでもはやDTMerの人権と化してます。アップグレードの金額を抑えられるという点で個人的にはKompleteよりKontakt単体推しです。NIさんは日本のストアで買うと高いんですよね。近年はいろんなメーカーの販売価格が海外の実勢価格に近付いてきているので2021年は是非ともよろしくお願いしますって感じです。

サンプル音源

Spitfire推し!っていうかサンプル音源っていう分類でいいんでしょうか?こういうの。

Spitfire BBC Symphony Orchestra Core
楽器ごとに音源が収録されているんです。なので例えばヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのそれぞれの音域はこうなっているんだみたいなこともわかります。各楽器の音もおぼろげながらわかってきました。Proバージョンはリーダーパートの収録なんかもあって良さそう!でもストレージサイズの都合でCoreです。Professional版はなんと怒涛の630GB越え。

Spitfire Olafur Arnalds Chamber Evolutions
エモい!ストリングスのロングパッチのみでここまで情緒のある演奏ができるのかと驚いた音源です。他にもいろいろSpitfireの音源を買いましたがBBCSOとこれはホント買ってよかった。

Spitfire Albion NEO
小編成アンサンブルオケ音源。DTMやり始めた当初ってエピック作ってみたいなーってなっててバァァァァーーーーーン!!!っていう押しの強い音源なHZ PercussionやJXL Brass、Damageなんかが欲しかったんですけど、最近はちょっと控えめな曲を作れるようになりたくって、小編成中心にいろいろ音源見てます。SpitfireのAlbionシリーズはシンセのパッチなんかも入っているところがお気に入り。

シンセ

シンセは製品としてあまり間違いがない気がしてます。どんなシンセでも工夫して使えるようになっちゃう。ただ、その工夫というのを習得するのが大変でこの沼もまた深い・・・。

UVI Falcon 2
外部エフェクトなしに完成した音を出すという傾向の最近のシンセのなかでも仕上がりがとびきり良いのがこのFalcon 2。出音を聞いてうわーってなりました。UVI Workstation対応の音源をこのFalcon 2で動作させるとエフェクトやアルペジェータなどで可能性をさらに押し広げることができます。拡張の音源の質も高い。ただ初見殺しなUIはなにとぞどうにかしていただきたく笑

Matt Tytel Vital
フリーでも使えるWaveTableシンセ。音だけではなくUIで自分が行った変更の視覚的なフィードバックを得られるので各パラメータが音にどんな影響を及ぼすのかを把握しやすいです。操作性も◎、いや💮

U-He Zebra 2
これひとつでどんな音でも作れるんじゃないかって思わせてくれるシンセ。もともといいなーって思ってデモ版をインストールしていてことあるごとに鳴らして遊んでいたんです。そこに滅多にないセールが来たので買っちゃいました。Serumみたいにパキパキした音じゃなくてもっとウォームな感じの音が出てきます。リリース自体は2006年(!!!)ですが堅実にアップデートを続け、現在のバージョンは2.9.2。3の登場もかなり以前から噂されていますが気長に待っています。レゴブロックみたいに自分の必要なパーツを組み合わせて音を作れるモジュラー的なところが気に入ってU-Heの数ある製品の中からZebra 2を選びました。あとZebrifyっていうエフェクタが付いてきてZebraのエフェクトをほかの音源にかけられたりするんです。Zebraのエフェクトはかなり高機能なのでありがたい限り。

Reason Friktion
これあんまり注目されてないですけど大好きなシンセです。弦系物理シミュ系のシンセでモジュレーションホイールの操作だけでもいい感じに鳴ってくれるんですよ。動作が軽いのでストリングスが必要になったらまずこれで音を組んで、後からKontaktのサンプル音源に差し替えたりしています。もちろんそのままでも使える場面は多いです!

エフェクト、リヴァーブなど

いろんなFXプラグインありますよね。ここら辺は一旦分類し出すと大変なのでFXとミックス・マスタリングに分けました。分け方変ですかね?

Soundtoys Effect Rack
エフェクタってすごいんだなって感動したプラグイン。音を太くすることはもちろん、キラキラさせたり音を切り刻んだりと縦横無尽の活躍を見せてくれています。ひととおりのエフェクト群をこれひとつでまかなえるのはお得というしかないです。ギターはこのエフェクタを通せばあとはアンプに挿してオッケーって感じじゃないでしょうか?

XLN Audio RC-20
もはや便利ツールです。これ。本来はローファイっぽい感じに仕上げる場合に使うプラグインだと思うんですけど、いろんな音作りができるのでたまにチャンストか!みたいな勢いで各トラックに挿さってることもあります。

iZotope (Exponential Audio) R4
めっちゃたくさんプリセットがあってリヴァーブはこれで十分じゃないかなと思わせてくれる逸品。ただね、リヴァーブは嗜好品なんですよ(沼)

ミックス/マスタリング

ハマると一番深そうな沼がこれです。あまり近寄りたくないのですけど気づいてみたら手元に結構な数があったり・・・。特にコンプは無限増殖しそう。

FabFilter Pro-Q3
LogicのストックEQでもいいんじゃないって思っていたんですけどこれは格が違いました。とにかく使いやすくてお前は体の一部なのかっていう感じです。機能も豊富。

iZotopeのもろもろ
ひとまとめにしちゃってますけど、どれもいい感じ。

その他作曲補助ツール

ツールだけ書きますが数あるYouTubeのチュートリアルやHowToもめちゃめちゃ参考になりました。

Scaler 2
音楽理論なんて全く知らなかったのでひとまず買ってみたら奥深さにびっくり。とりあえず初心者のうちはこれ買っておくといいんじゃないかなって思います。ホントお世話になってましたし今でも使ってます。どんどんアップデートしていくのを見るのも楽しいです。そのうちスタンドアローンで立ち上がるようにもなるらしくって、そうなったら音を確かめたりコードの進行を作ってみたりっていう作業がScaler 2だけで完結するようになるかも。ギターのフレットボードのモードもあって、いつも弾いているギターのコードが実際にはどんな音を鳴らしているのかも見えるようになるんです。なので例えばCだったらCEGCEで入力しておけばギターっぽく聞こえるようになるかなっていうのが視覚的に把握できるようになります。

deCoda
読み込んだ音源を解析してどの音がなっているのか表示してくれるソフトウェア。耳コピまだできないので役に立ってます。MIDIエクスポートもできます。ただ、完全というわけじゃないので音源聴きながら修正必要です。採譜用途だとほかにMelodyneやiZotopeのRXも使えますね。Ableton LiveだったらMIDIにコンバートするだけでどうにかなるかも。

総評というか好きなデヴェロッパ

DTM始めたばかりって定評のあるメーカーって全然わかんないんですよね。Twitterに流れてくるのってセール品がやっぱり多く、割引率の高い製品はクォリティがそれなりだったり・・・、なので定評のあるメーカーがわかるようになるのにかなり時間がかかりました。
で、この1年弱で自分が製品を買ったりしてきた中で好きになったメーカーを一覧にしてみました。リストにしてみたらコツコツとアプデを繰り返しているとこが好きですね。ブランド力ってそういうところに現れるのかなって思います。逆にいうとMacでいまだにCatalinaにも対応していないのはヤバいです。フリーなら致し方ないとはいえ。

Spitfire Audio
文句なしにすごいです。音楽界のエコシステムを教育を含めてサポートする姿勢には尊敬するしかないです。もちろん凄まじい数の動画もめっちゃ嬉しい。
売り方もすごくって、アプデできるものはアプデに必要なのは差額のみ。バンドルは持っている製品があればそれに応じてディスカウントされる仕組みです。それと、これあまり気づいている人いないんですけど、価格が内税なんです。日本からだとすでに表示価格に消費税10%が含まれている状態。海外のストアなのにわざわざ内税にするなんてことをしているデベロッパーはかなり少ないです。売り方に感動することってあまりないんですがSpitfireは別格でした。CDN使ってダウンロードを速くしてくれているところもお気に入り。あ、もちろん製品自体のクォリティも高くて好き。

Valhalla DSP
高品質かつ低価格といえばここの製品です。それほど規模の大きくない会社ですがやるべきことをきちんとやる会社の筆頭。Big Surにも全製品対応した他、Silicon Macにも順調に対応を進めています。Super Massiveというフリーのディレイ、リヴァーブがあって、フリーなのにどんどん機能が追加されていってるんですよね。尊敬してます。

Arturia
ハードウェアもソフトウェアも作ってる業界の大手。製品がきちんとアップデートされていくのが嬉しいです。ハードウェアのファームもそう。
あとV CollectionやAnalogLabの秀逸なプリセット。複数のシンセの音色をレイヤーしてあるプリセットなんかがあるんですけど、それがすごくいい感じなんです。ハードウェアシンセ愛も深くて、手ごろな値段ながらCV端子ついているKeyStepシリーズとかユーロラックな感じに拡張もできるMiniBruteシリーズとか。ほかにもAudioFuseというオーディオインターフェースはフォノアンプを内蔵していてターンテーブルからの出力を受けられます。最近人気が再燃しているアナログ盤もAudioFuseなら直で繋げられますよ!

Novation
製品への愛が深くていいなーって思います。ImpulseっていうMIDIキーボードはもう発売されてかなり経つんですけど未だにアップデートが続いています。先日も7年前に発売されたBass Station 2がカラーリングや音色を変えてAFX Stationとなって発表された時は嬉しくなっちゃいました。自分はLaunchPad Xを使っていて超お気に入り。

U-He
ここも!堅実にアプデを繰り返す姿勢が好きですね。KVRAudioのフォーラムで質問するとすぐに返事が返ってくるのも素敵。

Plugin Alliance
DTM系でサブスクに納得感のある会社といえばここじゃないでしょうか?既存のプラグインを定額で使えるだけみたいなビジネスをしている他社とは違ってここはアライアンスという仕組みも手伝ってか新しく使えるツールがどんどん増えていくんです。
はちゃめちゃに破格になるセールも楽しいですね。ただ、セールで賢くセーブしたつもりなのに実はサブスクよりもお金を使っていたみたいなことが起きます。

UJAM
一つの製品に決められなくてこっちに。めちゃめちゃな勢いで製品のリリースを続けるすごいデヴェロッパーです。公式ついったの中の人が仕事しすぎで体調を壊さないかいつも心配。ここはお手軽に曲を作ってしまえるようにというコンセプトの製品群で、新しい曲を立ち上げる際にお世話になってます。ギターにベース、ドラム、エフェクタのほか昨年末はストリングスも仲間入り。で、そのSTRIIIINGSを使ってのコンテストに応募したら褒めてもらえてめっちゃ嬉しかったです。

これからDTMを始める人へ

もしこの記事を読んでいる方でDTMでこれから作曲を始めようと思っている、音楽未経験の人にお勧めしたい最小構成を。
というか実はDAWさえあれば作曲できちゃいます。Mac持ってる人なら最初からインストールされてるGarageBandでもある程度まで作れますし、Windows用のものでもフリーで使えるDAWがあります。要するに情熱の問題なのかも。ただMIDI鍵盤とScalerはやはりあると便利です。和音が頭に入っている人ならともかく、最初は音やコード進行を一つ一つ確認しつつ作曲していくことになると思うので。ほか、DAWのグレードによってはコードやスケールの補助機能がついていたりするのでこちらも取り入れつつ曲を作っていくのもいいかもしれません。

オーディオインターフェースやモニタースピーカーは?

ぶっちゃけボーカルや楽器を録音したいというのでなければオーディオインターフェースやモニタースピーカーなくてもヘッドホンだけでなんとかなっちゃいます。最初は曲みたいなものを作れるようになるのにまず時間がかかるので、ある程度作れるようになってからでもいいと思いますよ。そのうちスピーカー使ってミックスしたいとか、ギターやボーカル入れたいとなってからでも遅くはないです。

最後に

ある程度のめり込んでいくとめっちゃお金かかりますね。DTM。今もGPUを外付けにしようとグラフィックスカードが届くの待っていたりします。DTMにGPU関係なさそうなんですけど外付けモニタ2枚使ってるとWindowServerっていう画面表示を司るプロセスにCPUを持っていかれてMacのファンがブンブン回りはじめ、そこでDAW立ち上げるとDAW本体やプラグインでOpenGLを使っているせいなのかファンが爆音全開になっちゃうんですよね。DTMをやり出すと動画の書き出しも増えるのでペイできるような気がしてます。ということでこれからもがんばっていきます。