天正遣欧使節団の足跡を追って(マドリッドその3)

昨日のプラド美術館に次いで、是非、立ち寄っていただきたいところは、ソフィア王妃芸術センターです。

(ソフィア王妃芸術センター・・・Wkimedeaより)

ここにニューヨーク近代美術館から返還されたピカソの「ゲルニカ」があることが最大の理由です。

(朝日新聞社 週刊世界の美術から転載)
上記の解説をお読みいただければ、概要がわかるかと思いますが、若干のご紹介をしておきます。
ピカソはパリの万博のメイン会場に飾る大きな絵を依頼されました。何を表現しようかと悩んでいた時に、スペインのバスク地方の小さな町ゲルニカにフランコ軍に加担したナチスが爆撃をしました。
その惨劇を絵にしたわけですが・・・万博の後、この傑作をどこで、保管、展示したらという問題になり、「スペインが自由国家になるまで」という条件でニューヨークの近代美術館に貸与の形で保管展示されました。
朝日の世界の美術の編集段階でも所蔵はニューヨークの近代美術館でしたが、1981年に、スペインのプラド美術館に戻りました。
しかし、展示当初から、近世美術の殿堂プラド美術館の中にあって、違和感は否めず、1992年にソフィア王妃芸術センターに移り、公開されました。縦349㎝、横777㎝の大きな作品です。

後年、バスクのゲルニカを訪ねたことがありますが都市の無差別攻撃にあった町とは思えない穏やかな町でした。町には、ゲルニかの惨劇を今に伝える博物館があります。

(ゲルニアkの惨劇・・・Wikimedeaより)

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