天正遣欧使節団の足跡を追って(マドリッド→アリカンテ)

エル・エスコリアに圧倒されたであろう使節団一行はマドリッドから港町アリカンテに向かうことになりますが、松田毅一さんの著書にも、若桑みどりさんの著書クワトロ・ラガツィにも詳細が乏しいので、今回はルートをもう一度、地図で確認しておきましょう。

まずは、アルカラから・・・
正式な名前はアルカラ・デ・エレーナス。13世紀の大学が残り、それが世界遺産に指定されています。

アルカラの町並み・・・Wikimedeaより)
次に、地図には表示されていませんが、途中、ヴィリャレーホス・デ・フェンテスに立ち寄って、ベルモンテへ。
ベルモンテには中世の城郭、ベルモンテ城が残っています。

ベルモンテの町並み

使節団一行が宿舎にしたであろう教会が町の中心にあります。

その後、ミナヤ村、ムルシアなど彼らが訪れる約90年前ほどまで、イスラム勢力化にあったアンダルシアでしたが、レコンキスタが完成し、スペインではイエズス会のネットワークが短時間のうちにネットワークされ、スペイン全土に組織化されゆえに、彼らも安全に旅をすることができましたたくさんの偶然が重なりあって全員無事に郷土の土を踏むことができたことを彼らの足跡を顧みて、しみじみ考えるところがありました。
最後はアリカンテの港町の風景を。

(地中海と空が眩しく光るアリカンテの港・・・Wikimedeaより)

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