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ロシア映画「抒情」〜実在する映画祭での成功と挫折のドロドロ人間模様〜

こんにちは!ユーラシア国際映画祭の代表の増山麗奈です。映画祭で紹介する映画作品の映画評を書いていきます!まずは私たちユーラシア国際映画祭で配給しているロシア映画「抒情」について映画評です♫

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過去は年間主演映画5〜6本出演していたが、現在は道化師のアルバイトで生計を立てる売れない俳優、シモノーフ・ケンナジーの元に久しぶりに仕事の依頼が届く。

それはロシアの国民的文化祭への招待だった。しかし、現地に到着すると、ほとんどの観客がシモノーフ氏を忘れ、新時代の俳優に注目が集まっていた。失意のシモノーフの元に往年のファンが訪れ・・・。

シモノーフ氏を演じる、俳優セルゲイ・バルチュク氏自身、1982年に旧ソ連全人口の四人に一人が劇場で見た国民的映画「さよならをいうことができない」で一世風靡し、その後映画産業が下火だった90年代にはモスクワの劇場のスタッフとして働いていた過去がある。(現在セルゲイ氏は再び映画やテレビで活躍している)。俳優が辿った歴史を観客がドラマの中で追体験することで、作品に厚みを増す粋な計らいだ。

撮影の舞台は、アムール地方の首都ブラゴヴェシチェンスク市で17年実際に続く国民的映画祭「アムールの秋映画祭」。実在する映画祭をテーマにした3編のオムニバスである。

演出家に憧れるADや、愛らしい女優に恋し、本来は許されない方法で女優を応援する映画祭スタッフなど、ルールを逸脱する人物たちの姿が、伏線が張られた脚本と巧みな演技力で描かれる。

女優リーザ・アルザマーサの伸びやかな演技と美貌、翻弄される男を演じるマキシム・コロソフ氏の掛け合いも見どころの一つ。

派手なカーアトラクションも、爆発シーンも登場しないけれど、リアリティのあるカメラワークから目が離せない。登場人物のそれぞれの思いを、画面に時折登場するアムール地方の色あざやかな民族衣装の音楽や踊りが包み込む。演劇や文化に対するロシア人の深い尊敬の念が、生きた映画祭を形作っているのだなぁ。(文責 増山麗奈)


【映画の中に入れる?ロシア映画祭”アムールの秋映画祭”への公募】

映画の舞台である「アムールの秋」映画祭は今年初めて日本映画を紹介する「日本シネマデイズ」を開催。5月末まで、日本からの公募映画作品を募集中。詳細はユーラシア国際映画祭のサイト、info@eurasiafilmtestival.netまで

http://eurasiafilmfestival.net/%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BC…/

叙情の上映は、明日4月21日専修大学で行われます!
ぜひおいでください。

http://eurasiafilmfestival.net/…/4%E6%9C%8821%E6%97%A5%E5%…/

映画「抒情」のDVDが欲しいなぁと思った方はこちら・・

https://store.shopping.yahoo.co.jp/renashop/pcmsc8hy7j.html#

【日本ロシア交流音魂像魂絵魂の結合】

ロシア映画「抒情」上映とアートパフォーマンス

【日時】2019年 4月21日(日) 午後2時~午後4時半 午後一時半開場

【場所】 専修大学 神田キャンパス731号室

【資料代】1.000円 問い合わせ 070-6425-4217 (加藤眞由美)

【第一部】ロシア映画「 抒情」 上映会 ニコライ・ブルラク監督 

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=8prES_n32nY&t=1s

イベントURL↓ご予約はこちらから

https://www.kokuchpro.com/…/58c061cb3d1f6d89b1e15b10b7f6a5…/

2019年、9月14日~22日まで一般社団法人ユーラシア国際映画祭はロシアで行われるアムールの秋映画祭の中で、はじめて「日本フィルムデイズ」を開催します。それに伴い、4月21日専修大学にてアムールの秋映画祭の様子をドラマ化したロシア映画「抒情」(ニコライ・ブルラク監督)を上映し、映像とアートと音楽のコラボパフォーマンスを開催します。

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映画「抒情」とは・・ロシアの5大映画祭 「アムールの秋」裏側 を描いた傑作ドラマ。 過去の栄光にすがる俳優 ・演出したいスタッフ、女優に恋する男 がおりなす珠玉の人間賛歌!

ルーツを逸脱して しまう物語だがその人物に 好意的に感情移入するように つくられている。巧みな人 物描写、芸術への敬意が 込められた作品(松尾貴史コメント)

アムールの秋映画祭とは 実在する国際映画祭。第17回アムー ルの秋映画祭は2019年9月14日~22日、 ロシアのアムール地方の首都フラゴべ シチェンスク市で行われる。今回ユーラシ ア国際映画祭が日本映画デイズを企画。日本からの公募作品 を募集中!

【第二部】ART PERFORMANCE

★ライブペインティング /増山麗奈/一般社団法人ユーラシア国際映画祭代表 岡本太郎現代芸術賞入選画家

★即興映像上映 /中島興/MOMAに作品所蔵 2018年甲府市「春風祭り」 江戸うつし絵結城座コラボ上映参加

★バイオリン演奏/ 吉田美里/*日墺修好150周年記念ヴィル フリード・シャルフ&吉田美里 デュオコンサート開催予定

★ダンサー/松原東洋/舞踏団 トンデ空静》を主宰

★詩の朗読/ TAKAKO HIROSAWA/インド伝統ヨーガ研究・指導家


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【抒情】
ニコライ・ブルラク監督

【予告編】
https://www.youtube.com/watch?v=X8O_HyiKG58

映画界や演劇界は誇張や陰謀によって成り立っていると言われるが、われわれはこの不可思議な業界を別の角度から捉えることにした。

短編の連続集である映画「叙情」の主人公たちはごくシンプルな生き方を実践している、平凡で人情あふれる人たちばかりだ。利益を求めず、心の感じるがままに生きていく。

DVD-NTSC  
2016 年作品/ 64 分/ジャンル=コメディ

監督 ニコライ・ブルラク 
脚本 ニコライ・ブルラク 
撮影 セルゲイ・ホフリャコフ、ティムール・ベロウソフ、セルゲイ・グーリン
録音編集 アナスタシヤ・ダヴィードヴァ、イリダール・ソローキン、ロマン・サーヴィン
音楽 パーヴェル・ジューコフ
編集 セルゲイ・ホフリャコフ、アレクサンドル・ヤストレボフ
ロシア版製作 字幕製作 ANO キノフォールム

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