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オススメBEST10! 新宿で「天気の子」を歩こう!(PART1)

大ヒット上映中の、新海誠監督最新作『天気の子』。すでにご覧になり、陽菜や帆高たちの物語や、新海監督作品らしい映像表現に魅せられた方は多いでしょう。そして東京都内にお住まいの方は、遊びなり仕事なり乗り換えなりで、何度かは目にした新宿とその周辺が印象に残っていませんか。それもそのはず、家出してきた帆高は「なんとなく東京の中心は新宿のような気がしていたのだ」(『小説 天気の子』より)という理由で東京に着いてからまず新宿をめざします。そこで色々あって、陽菜と出会って……という展開を踏まえながら、編集部の独断と偏見で選んだオススメ順による「新宿周辺のみを」「10カ所」「歩いて回る」『天気の子』聖地巡礼ガイドをお届けしましょう。なお、作品の内容を明かしますので映画を未見の方はここで回れ右、映画館へ行きましょう!

まずは物語の発端の地にもなる、陽菜のお母さんが入院していたJR東京総合病院をご紹介。映るのはわずかですが、聖地巡礼には欠かせない場所です。その名のとおり大きな病院で、目を覚ますことなく眠っていたお母さんの、終(つい)の棲家(すみか)だったのかもしれません。陽菜が病院の階段を駆け下りて代々木会館に向かったことで、彼女の運命が一変します。

新宿駅からはJR新宿駅南口の甲州街道改札・新南改札より徒歩5分、JR代々木駅からも徒歩5分。 都営大江戸線新宿駅だと徒歩1分、小田急線南新宿駅より徒歩5分と、周囲の駅から非情にアクセス至便の場所にあります。アニメ聖地とは言っても病院です、迷惑がかからないよう遠くから眺める程度がいいでしょう。

『天気の子』の物語は前半、主にホテル街と歌舞伎町で進んでいきます。少年少女が主人公のアニメらしからぬスポットが頻出しますが、まずスカウトマンの木村が陽菜を連れ込もうとした雑居ビルの近傍に、新宿JHTホテルグループによる豪奢なデザイナーズホテル・PASHA(パシャ)が確認できます。実在のホテルで歌舞伎町2丁目付近での出来事と読み取れるシーンです。陽菜を助けたい帆高は彼女の手を取って駆け出しますが、木村に組み伏せられてしまいます。そこがHOTEL SERIO(セリオ)で、ここでついに拳銃を撃った帆高は、監視カメラでも撮影されていたため、のちに警察に追われることになります。そして陽菜の手を取って木村たちから逃げる帆高の背後に映る華美なビルは、ソフィア3ビルといい、見てのとおりホストクラブが多く入っています。思えば東京に来て間もないのに、帆高は高校生には無縁の刺激的な場所ばかり訪れていますね。

ここに紹介したホテルはいずれも歌舞伎町2丁目に実在するもので、新宿駅から10分以内で行けると思います。アニメ聖地らしからぬ場所? いえいえ、上京してきた方はこれらのホテルを拠点に巡礼に出発するのです!?

一度は連行された警察を脱出した帆高は、夏美のスーパーカブに助けられ廃ビルをめざします。ついにカブが動かなくなると、帆高はJR線の線路をひた走ります。高田馬場駅、新大久保駅、新宿駅を駆け抜けた帆高は廃ビルへ。いよいよクライマックスが近づいています

改めて書くまでもないことですが、線路を走ることは犯罪行為です。電車に乗って車窓を眺めながら、帆高の激走に思いを馳せましょう。人によっては、高田馬場や新大久保の駅を通過しながら新宿駅に到着するので、最初の巡礼スポットになるのかもしれませんね。

『天気の子』は、「帆高の泊まる場所が転々とする」作品でもあります。そんな彼が最初に数日間の宿泊場所としたのが、まんが喫茶マンボーの新宿靖国通り店です。新宿を歩いていて、「マンボー、マンボー、100円マンボー!」という一度聴けば忘れられない歌を耳にしたことはありませんか。再見の際は、ビジュアルの再現性もさることながら道路にチラリと映る、ソフトバンクのお父さん犬も見落としなきよう!

実際の店舗は、JR新宿駅東口から徒歩約3分の好立地。シャワーやフリードリンクがあるので、短期間の拠点とするにはリーズナブルな場所なのです。

拳銃を持って逃走する帆高を探す刑事の安井と高井は、スカウトマンの木村にも聞き込み調査を行います。その口調から顔見知りの関係とわかりますが、彼らの背景に映るのが半世紀以上にもわたり新宿を象徴する存在の大ガードです。いかにも新宿らしいワンカットですが壁の絵も精緻に再現されており、かつて実際に壁にウサギや猫を描いた方が作中に自分の絵が登場したとTwitterに投稿、話題を呼びました。

新宿西口が一番近い新宿大ガード。これまでは本来の「通路」として利用されていましたが、『天気の子』公開後、壁の絵の前は絶好の撮影スポットになるでしょう。よって、中位に近いランキングとしてみました。

(以後、PART2に続きます)


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