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アメリカで人気のCBD製品とトレンド

こんにちは、CBDウエルネスブランド「Euphora 」ユフォラ代表のKikiです。
サンフランシスコと日本でCBDティンクチャーやエディブルなどの製品を製造・販売しています。Twitterのアカウントはこちらです。

今回はCBD アドベントカレンダー2023に参加させて頂きました。

CBD アドベントカレンダ−とは
3月24日〜4月20日の28日間にかけて、CBDに関わる様々な方々がCBD/麻に関する知見や熱い思いに関するブログ記事(もしくは動画)を日替わりで発信、そこから生まれる知見共有や議論によりCBD/麻産業を盛り上げるきっかけをつくりたいという趣旨です。
アドベントカレンダー企画は、通常クリスマス時期に開催されることが多いですが、今回の日付の設定理由としては、Japan CBD Day(※)である3月24日を開始日、CBDの由来である大麻を祝う日である4月20日を最終日としました。
新たにCBDに興味を持つ方が増えたり、既にCBDを好きな方がCBDに関する知見を更に深めたり、家族や友人との間でCBDに関する会話が始まったりと、何かCBD/麻産業が盛り上がるきっかけの一つになれば嬉しいです。

CBD アドベントカレンダーウエブサイトより

という訳で今回はアメリカでは人気の日本ではまだ見ないちょっと珍しいCBD製品をピックアップして紹介してみようと思います。

これからCBD製品を開発しようとしている方や新しい製品を探している業者さんには参考になるかもしれません。

それでは始める前にアメリカでは

どんな所でCBD製品を買えるか?

という疑問があるかもしれないので先にお伝えしておきますね。

答えは

  • オンラインショップ

  • CBDショップ

  • ディスペンサリー(大麻製品販売店)

  • スーパーマーケット

といったところですが、コロナ禍前に街にあったCBDショップは殆どクローズしてオンラインショップに移行する所が多い様です。
サンフランシスコ郊外オークランドにある下の動画のお店 「All Things Hemp 」は中でも生き残っている数少ない実店舗でCBDティンクチャー、バーム、ドリンク、エディブルの他に麻のアパレルやグッズなど置いています。

All Things Hemp のウエブサイト
実店舗はオークランドにあり地元の厚いサポートを受けている

動画撮影の日はオープン2周年記念の日で、ユフォラの製品を置かせてもらっているのでお祝いに参加させてもらいました。


日本ではまだ見た事が無いCBD製品

さて、今回ピックアップしたアイテムは

  1. CBD湿布

  2. CBD舌下ストリップ

  3. CBDフェイスクリーム

  4. CBDドリンク

「フェイスクリームは日本にもあるよ!」
ですよね、でもこちらで売られているのがあまりにもゴージャスでちょっと変わった成分を配合しているので試してみたくなりました。どうぞお付き合いくださいませ。

それではまず最初は

CBD湿布

これはオンラインショップでも買えますがちょうど寄ったディスペンサリーで目に着いたので購入しました。


Mary's Medicinalsという医療系に力を入れているブランドでTHC製品を主に販売していますが、今回は日本向けの記事なのでCBD製品のみをご紹介していきます。

Mary's Medicinals のウエブサイト

そこで目についたのがCBD、CBG、CBNの湿布
気になるお値段は、、、
1枚11ドル、約1500円ですね。
そこに市税とカリフォルニア州の税金合わせて35%!が乗るので1枚2000円となります。

内容量は
CBD20mg
CBG20mg
CBN20mg

バドテンダーの方にそれぞれの違いを尋ねた所、CBNは安眠に、CBGは筋肉痛や生理痛などの痛みに良いと言われました。

実は今日、右の肩が凝っているので早速CBGを試してみたいと思います。


大きさは5cm X 5cm


ジャーン
開けるとこんな感じです。
バドテンダーの方は切って使ってもOKだよ!
とおっしゃっていましたがそれには少し小さ過ぎるのでこのまま貼ってみます!

さて、CBG湿布が効いてくるまで次の

CBD舌下ストリップ

を開けてみましょう。

これはKin Slipというブランドの製品でこのCBDの他にTHCのサティバやインディカなど展開もしています。

Kin Slipsのウエブサイト

こちらに用意したのは(以前展示会でサンプルとしてゲット。現在ウエブサイトで売られているのと少し仕様が違います)CBD100%のShut Eye(目を閉じる)で1枚に4mgのCBDと4mgCBNが含有されています。
という事は、お気づきかと思いますが眠くなるやつですね。

この舌下ストリップって日本ではあまり見ない商品ですがリステリンの会社から出ているオーラルケアストリップが由来だと思います。

リステリンのオーラルケアストリップ
口に含んでで溶かします


さてお値段ですが7枚入りが20ドル=約2700円です。
(1枚約400円)

十分な睡眠をとるには、まず早く眠ることから始まることです。
この画期的なストリップは、舌の下で素早く溶けて、有効成分をできるだけ早く体に吸収させるように処方されています。消化器官を通過してから効果を発揮する睡眠導入剤に比べ、最大6倍も早く効果を発揮します。

Kin Slipのウエブサイトから

以前このTHC版を使っているよ、という人達にその利点を尋ねたところ
「持ち運びが簡単でどこでも使えるからさ」という答えで納得。

さて開けてみるとなるほど
厚いオブラートのようなフィルムです。
それを舌の下に置いて様子をみましょう。
(動画に字幕あり)

正直言って味は苦味が強くて改良の余地があるなーと感じました。

そして気になる効果、この場合「眠くなるか?」はあまり感じられませんでした。
私は普段安眠のためには30mg位のCBD とCBNを摂取しているので8mgは少な過ぎたようです。


さてその次は

CBDフェイスクリーム

Sephora・セフォラという高級化粧品店で購入しました。
セフォラはグッチ、イブサンローラン、ナース、等の化粧品を扱うチェーン店。
その一角にはCBD化粧品のコーナーがあります。

フェイスクリーム、アイクリーム、ファイスセラム等ありますが中でも珍しかったのがレチノール0.5%が配合されたSaint Janeのナイトリペアクリーム。

Saint Jane


レチノール配合のCBD ナイトリペアクリーム


ゴージャスなパッケージ
CBD 1000mg配合
$70+tax=¥10,000とナイトクリームとしてはかなり高いお値段。
CBDとレチノール配合という事でこの値段なのか??

レチノールは1ヶ月以上使用しないと効果が出ないと言われているので残念ですがこの記事が出るまでには結果をお伝えできませんが、0.5%というのは低い数字なのであまり期待はできそうにありません。
そして気になったのがこの紫の色。なぜ紫色?
しかし原材料をよ〜く調べてみるとスミレ、エルダーベリー、プリムローズ、ラベンダー、蘭などのエキスが配合されている事がわかり、納得。

さらにインターネットでスミレの効用を調べてみたところ、とてもお肌に良い成分を持つ植物だと分かりました。

下はヘルシーヒルデガードというハーブのウエブサイトからの引用です。

16世紀以降、スミレは鎮痛剤として広く利用されました。ヤナギ以外の植物では、抗炎症剤でありアスピリンの主成分であるサリチル酸を含むものが少ないからです。
サリチル酸は、角質溶解作用、コメド分解作用、静菌作用があるため、多くの化粧品やスキンケア製品の有効成分にもなっています。つまり、イボや増殖を除去し、ニキビを予防し、細菌の増殖を抑制するのです。 サリチル酸は、バイオレットクリームに含まれる天然の性質です。
スミレは湿潤性、粘液性、消炎性があり、ぬるぬるとした感触があるため、乾燥した肌の状態に有効である。サリチル酸とともに、これらの特性は、異常な皮膚細胞の溶解、湿疹などの乾燥した皮膚の状態の緩和、成長を抑制する、抗真菌、火傷の軟膏として、自然がん治療における傷の治療薬として理想的な物質であると言えるでしょう。

ヘルシーヒルデガードのサイトから

なるほど、こうやって見るとちゃんと効能を配慮してスミレ等を配合している意図がわかったのでしばらく使ってみよう、と思いました。

トレンドはCBDドリンク!!!

実は家から一番近いスーパーに何気なくどんなCBDドリンクがあるのかなぁ、
くらいの軽い気持ちで見に行ったのですが
なんと!
しばらく見ないうちにCBDジュースの棚が拡張されていて以前は1、2種類しかなかったのが10種類にも増えていました!!

そして全て試したいくらい美味しそう!
殆どの物が炭酸水に水溶性CBDを入れた物の様でしたが、私の目を引いたのは

こちら
Little Saints 
10mg CBD+テルペン+霊芝キノコ入り!!!
675円
うっふっふー
これは凄い!

よく見るとキノコが沢山

ちなみに霊芝キノコはサルノコシカケ科に属するキノコの一種で別名でマンネンタケとも呼ばれ様々な効能があると言われています。

霊芝(れいし)の健康効果

◎免疫力を高める効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
◎高血圧・低血圧を改善する効果
◎神経機能を正常に保つ効果
ETC.

これは群を抜いているな!

しかも糖分ゼロ

炭酸水にモンクフルーツ(これもユニーク)で味付けをしているらしいです。

早速冷やして飲んでみましょう!

味が衝撃的で言葉を失いました。
キノコのモワッとした味を隠すためにテルペンを入れたのか、そのテルペンと人工的な甘みでうっ、と来ました。
コンセプト的には気に入っていたので残念です。

リベンジでもう1本いきます。

VYBESバイブス 
アップルジュースCBD 25mgで810円!

ウエブサイトでは水溶性CBD アイソレートも販売しています


はい、こちらはだいぶマシ
でもやはりCBD の苦味が気になって
またこれを買うか?と聞かれたらノーです。
んーーー
味って重要ですね。
得にドリンクの場合美味しくないと全く飲む気になれません。
1度は買いますがリピートは無いので難しいです。

ちょっと残念なのでもう1本

MAD TASTY マッドテイスティ
Unicorn Tears (ユニコーンの涙🦄)
470円

可愛いデザインが目を惹きました。

MAD TASTY「めちゃ美味しい」という名前のブランド

スイカ、柚子、ユニコーンの涙、グレープフルーツ
の中から選んだのはやっぱりユニコーンの涙。
果たして幻の動物の涙のお味は???

おお〜初めて出会った、美味しいCBD ドリンク💖
MAD TASTYのウエブサイトを覗くとオーナーのライアンさん(ミュージシャンらしいです)

MAD TASTY創立者のライアン・テッダーさん

ヘンプが気分を安定させ、不安を取り除き、パフォーマンスを最大化することを発見した後、私はヘンプを効果的に摂取できるものを作りたいと思いましたが、ヘンプエキスは苦味を感じることが多々ありました。そこで私達のチームは沢山の調査と研究を重ねその問題を解決したのです。今では、MAD TASTYよりも美味しく、カロリーが低く、機能的なヘンプ飲料はないと胸を張って言えるようになりました。

創立者 Ryan Tedder

確かに、、、、この美味しいドリンクの裏にはやはり並ならない努力と研究があったのですね。


レジの隣にあったCBD グミ


日本にも沢山CBDグミがあるので今回は紹介しないつもりでしたが
スーパーで並んでいる時にレジの横にあったので思わず一つ小さいサイズを
買ってしまいました。
$4.99(675円)という手軽さが良かったのかも知れません。


レジの隣に並ぶCBD 商品の数々



Daytripのウエブサイト


Daytripというブランドでグミとドリンクの製品を展開しています。
グミはひとつにつき25mg CBDで2つ入り。
ウエブサイトにはCBNの入った安眠用のグミもあります(こっちの方を試したかった)。


味は苦味も美味しく安心して食べれました。ほっ。
成分表(COA)を見たかったのでラベルにあったQRコードをスキャンしてみると速やかに表示されるCOAが2枚。

COAとは Certificate Of Analysis の略


なるほど、一つのグミにつき27mgのCBD が入っているのがわかります。

もう一枚のCOAには農薬、微生物、カビ、重金属、残留溶剤などの検査結果が見られます。
こうやって買う前にサクッとCOAが見えるのは良いですね。これからはこれがスタンダートになって来る気がします。

まとめ

日本であまり目にしないCBD製品をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

今回色々試した後に感じたことはエディブルは味が大切、という当たり前な事。

そして他に無い素材やアイディア・手法を使って独自の製品を開発する事。

CBD湿布は肩こりも楽になり良い製品だなぁと実感できました。

これからの製品開発に役立てて頂ければ幸いです。

最後に世界とアメリカのCBD 市場の動向について

世界のカンナビジオール(CBD)市場は、2032年までに年平均成長率15.3%で251億5000万米ドルの評価額に達すると予測されています。

アメリカでは

  • CBD製品の最大市場は米国が獲得し、総市場シェアの70%以上を占めています。

  • 米国消費者の58%が、グミなどの食用製品の形でCBDを使用することを好んでいます。

  • 17%の人がCBD入り食品に、11%の人がノンアルコールでCBD入り飲料に興味を持っています。

  • CBDユーザーの6%がニキビやスキンケアのためにCBDを摂取しており、29%の人がCBDローションやバームに関心を持っています。

  • CBDオイル市場は、2020年から2031年にかけて年平均成長 31.5%で飛躍的に成長すると予想されています。

そして

  • アメリカの成人の33%がCBDを1回以上使用したことがあります。

  • アメリカ人の64%がCBDまたはCBD製品を知っています。

  • そしてCBDを使用している人のうち、22%が処方薬や市販薬を補ったり、置き換えたりするのに役立ったと答えています。


最後に

CBDを使用しているアメリカ人のうち、最も一般的な用途は、

痛みの緩和(64%)
不安(49%)
不眠症(42%)

という統計が出ています。

日本のCBD 業者さんが 製品を開発する時の参考になれば、と今回はこの記事を書かせて頂きました。少しでも助けになったら嬉しいです。

この様な機会を設けて日本のCBD 界を盛り上げて下さっているCBD 部のロジャーさん、スタッフの皆さんにお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

ユフォラ代表 Kiki


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