空耳の美しさ

『The Vanishing of Ethan Carter』開発者ブログの、ある記事（ネタバレあり注意: http://www.theastronauts.com/2014/10/vanishing-ethan-carters-ending-extreme-spoilers/ ）に引用されている、Sealというミュージシャンの言葉を紹介したいと思います。彼はある時「あなたのCDに歌詞カードが入っていないのはなぜですか？」と聞かれて、こう答えたそうです。

“People sometimes misunderstand the words or misinterpret the lyrics, and they build their own mental image of what the song is about. To some my songs are about the beauty of love, to others the same songs can be about sadness or loss. People grow up with these songs, get attached to certain emotions the songs evoke. It’s a beautiful thing and I don’t want to interfere with it.”

「人はときに、言葉を誤解したり、歌詞の意味を取り違えたりして、その歌のテーマについて独自のイメージを頭の中に作りあげることがある。ある人にとっては愛の美しさについての歌と思えるものが、別の人には悲しみや喪失の歌と思えるかもしれない。人はそういう自分なりの歌を抱えて生きていき、やがてその歌がかきたてる特定の感情に愛着をおぼえるようになる。それは美しいことだから、邪魔をしたくないんだ」