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Back to School Night

アメリカの学校では、新学年が始まって少ししてから"Back to School Night"といって、先生方が保護者向けに1年のスケジュールや教育方針などを説明するイベントが行われます。文字通り夕方に始まるこのイベント、High Techスクールの場合は”Parents Only"とあらかじめ通達があり、子どもたちは家で留守番していました。

新入生オリエンテーションでも先生の紹介がありましたが、そのときは顔合わせ程度だったので、実際にどの先生が何を教えているのか、どんなことを大事にしているのか、宿題の方針は、など、多くの情報があり、両親そろって出席している人たちも大勢いました。

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宿題について、このスライドのような説明があったものの、実際には(暗黙の了解となっている30分の読書以外には)毎日のように宿題が出るわけではないようです。宿題が大変!と言っているのも聞いたことがなく、のびのびとしているな…という印象。実際にこちらに子どもを通わせてみて、最初のうちは「これでいいのかな?」と思わないでもなく、宿題は親を安心させるためのものでもあったのだと再認識しています。

ひととおりの方針の説明のあと、人文科目の先生から、最初に行うミニ・プロジェクト”Building a Problem"について説明がありました。ボルダリングが趣味で、そのために世界のいろいろなところを旅しているという先生は、このテーマをプロジェクトにして、最終的な成果物としてボルダリングのウォールを作ることにしました。プロジェクト名にある”Problem"とは、ボルダリングのホールド(壁についている突起物)のことを指す言葉。まだ出来たばかりのキャンパスに、先生のガイダンスにより生徒たちが作ったボルダリングの壁を設置するというプランです。翌週にプロジェクト・ローンチとしてボルダリングのジムへの遠足があり、その日から10月半ばまでのボルダリングをめぐる旅が始まりました。そしてつい先週、ミニ・エキシビション・ナイトで、無事に完成したボルダリング・ウォールのお披露目がありました。ボルダリングをめぐって実際にどのような学びがあったのかは、また別の機会に書いていきます。



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