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シクラメン/サクラソウ科

2021年年末の作品。

シクラメンを描く時、必ず一緒に描きたくなるのが、普段は土の中に埋もれている「塊根」です。

塊根は根が肥大化して芋のようになったもので、中に必要な栄養素がたっぷりと蓄えられています。

この大切な塊根、黒っぽくて武骨な見た目が可憐で明るい色彩の花と繊細な模様の美しい葉とは対照的あり、塊根も含めた全体像を描く事で、シクラメンの[可憐なだけではない野性的な姿]を捉えられた満足感があります。

とはいえ、シクラメン自身にとっては植木鉢から掘り起こされて土を払われ、描かれてしまうというのは甚だ迷惑な話なのだと思います。

塊根へのダメージが最小限になるように、掘り出してから出来るだけ短時間でササッと描き、すぐに広めの鉢に植え直しました。

最近はシクラメンに限らず、植物の塊根を鑑賞する愛好家の方が増えているそうですが、その気持ちもわかる気がします。

さて、植え替えたその後のシクラメンですが、無事に根付いてくれて、その後も何度か可愛い花を咲かせてくれてほっとしました。

右下の枯れかけの葉っぱは後から描き加えたもの

ご覧いただき、ありがとうございました😊

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