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六月大歌舞伎

今月は恒例「團菊祭」そして音羽屋の御曹司和史君の初舞台だ。
本名で初めて舞台に出演するのが初お目見え。歌舞伎俳優としての名前を襲名して舞台に立つのが初舞台。和史君は七代目丑之助として初舞台。パパ菊之助さんも初舞台で演じた牛若丸を元気に演じてるそうだ。

母方の祖父は吉右衛門、父方のそは菊五郎と歌舞伎界の人間国宝二人を祖父に持つ丑之助君の襲名の祝幕は宮崎駿さんが描いた牛若丸の絵をあしらった物。
梨園きっての名門音羽屋の御曹司はすべてが豪華。後援会に入ってるご贔屓にも記念の品が贈られてきたそうだ。

私が気になるきおいちょ事、尾上松緑さんは「寿曽我対面」で初役の工藤祐経。「勧進帳」では富樫。観たいなぁ。涎を垂らしながら指を咥えて遠くから妄想するのが精一杯。

そして昨日辺りから 六月大歌舞伎夜の部 三谷かぶき「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)」
風雲児たち

幸四郎さんの大黒屋光太夫のビジュアルが各スポーツ紙に掲載された。
猿之助さんは庄蔵/エカテリーナの二役。
風雲児たちの漫画は全く知らないが、NHKで放送された「風雲児たち 蘭学革命篇」は新納慎也さんや愛ちゃん迫田さんなど多彩な顔ぶれで解体新書の辛苦を面白おかしく描いていた。
今回は歌舞伎俳優に八嶋智人さんも加わるそうだ。爆笑系歌舞伎になるのかな。

三谷さんと猿之助さんは3度目。最初は「決闘!高田馬場」今回と同じ様に立役と女形との二役。
PARCO歌舞伎として2006年3月に上演された。当時は勘太郎、いだてんで話題の勘九郎さん、染五郎さんは今や幸四郎さん。猿之助さんは亀ちゃん時代。三人とも前名の頃。映像で見る限り笑いが止まらない。亀ちゃんが立役をするのも珍しい頃のはず。まだ亀ちゃんに出会って無かった頃。映像のディスクがあって良かった。猿之助さん本人は自分の中には笑いの要素は無いと思っていたのに三谷さんから笑いを引き出して貰い、笑いを学んだとどこかで話していた。
2度目は三谷さんの脚本で話題をさらった「真田丸」で話題になった2016年の11月から12月にかけて約一ヶ月公演の「エノケソ一代記」猿之助さんが歌って躍る意外な役どころ。三谷幸喜さんも出演するというので話題沸騰。猿之助さん本人はなんか気楽にやってたなぁ。
そして三谷かぶきと銘打って歌舞伎座で本格的な歌舞伎にチャレンジだが、かつて井上靖原作で映画化された「おろしや国酔夢譚」
と同じエピソードだ。幸四郎さん演じる大黒屋光太夫は緒形拳さん。内容は全然違うんだろうがちゃんと見とけば良かった。

今の楽しみは猿之助さんのエカテリーナのビジュアル。洋装の美女は蜷川シェイクスピア「じゃじゃ馬馴らし」のキャタリーナ。これは美女でした。筧利夫さんの早口言葉の様な台詞回しでどんどん追い詰められる、強い女キャタリーナ。食事をさせて貰えなかったり、眠らせて貰え無かったりで徐々に夫に従順な淑女に成るストーリー。女性としては全く馴染めない話ではあるが、猿之助さんのキャタリーナの男らしくて美しい事。袖を上手く使ってこれぞ女形と言う仕草も楽しかった。そNINAGAWA十二夜の麻阿は型破りな女形だったけどシェイクスピアの洋装の美女は本当に美女。オールメールだけどその中でもピカイチの美女。エカテリーナもきっと美女に違いない。
#六月大歌舞伎 #エカテリーナ #月光露針路日本 #市川猿之助

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