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note版オンライン絵画講座 ⑤画材の話

ナンバリングが面倒になってきた、アトリエ絵と手 代表 樋口研司です。
無料講座のナンバリングはほぼ意味のないものですので、そのようにお願いいたします。あとでちゃんとナンバリングしなおそうかと思いますが、今のところ記事が少ないや、系統で分けられないという理由でをつけて結局、適当で。

これから始める方への画材指南

まずは、アナログ、デジタル、どちらを使おうか決めてない方々も含んだ最初の道具の解説です。あくまでも参考までとお考えください。

画材の解説の前に購入するにあたったアドバイスを。

もしも、道具を揃える場合は何かを参考にしたいと考えそうなものです。
本で、ネットやブログなどで、動画で、友人知人に聞いて、店員さんに訊いて、と色々なアドバイスがあると思います。

本、ネット、ブログ、動画、友人、知人までは個人的にはやめといた方がいいと思うアドバイスだと思います。
商業的な意図が含まれた場合、その販売目的は概ね、右も左も分からない人が買えばそれでいいわけですので、使いやすいかどうかは二の次、というか視野に入ってないかと思われます。
友人知人は二時的に商業ベースに乗ってる可能性が高いので、私としては否定的な意見を述べておきます。

画材はあまりメディアの勧めで買わない方が良い、というのが最初のアドバイスです。

たとえ、その画材のための教則本がたくさんあり、習得しやすいと感じたとしても、です。うっかり買ってしまった場合はまずはとりあえず使ってみて、難しいとか、嫌な感覚を覚えたら迷わずしばらく封印された方がいいと思います。

使ってみてなんとなく気分が良ければ、まあ使ってみたらいいと思います。お好きに。
しばらくの間、必要かどうかわからない技能や使い方の習得に四苦八苦して、運が良ければ、身になるし、悪ければまた最初からやり直すだけなので。
それも経験ですね。

次に店員さん。街の画材屋さんの中には親身になって色々薦めてくださる方もいらっしゃるので、一概にはなんとも言えませんが、一部の店舗などでは、販売ノルマに乗って売れ残りがちなものを薦められることがあります。

ある生徒は水彩画の道具が欲しい、と店員さんに伝えたところ、ただの画用紙と、不透明水彩セットを売りつけられたそうです。間違ってないですが、水彩画と一般的に言ったらいきなりマニアックな不透明水彩ではないはずなので、まあそういうことですね。

番外的にあげておくと
お店の店員さんという括りではやはり、新宿の世界堂の2階、3階の店員さん。日本中の画材屋の店員さんもあのくらいはマニアックでいて欲しいものです。かなりお詳しい方もおられるので、暇そうにしてる隙をついて質問に行けばそれなりに意味があるかもしれません。ただ、タイミングはほぼありませんから、かなり難しいと思いますけど。

画材を購入する場合は私のような講師や指導をされている専門家や、予備校、専門学校の入学時に必要なものなどを調べて買うのが無難であろうと思います。
必要なものしかラインナップされていないと思いますので、失敗しづらいのではないか?と思います。

その際、中級や上級者になる頃には使い続ける必要がないものも混ざっていますが、初心者では必要なものと考えられます。

画材の値段の話

最初に買うものは高いものが良いと言う人、安い方が良いに決まってると言う人、様々おられるかと思いますが、どちらも間違ってはおりません。

高価な画材
メリットは色がきれい、使いやすい、持ちが良い、などその画材に見合った効果があると思います。ですが、使い方がわからない、馴染めないなどのデメリットもあります。
それは初心者の場合は特段そうなりやすい、と言うことになります。

あとは、初心者向けなどに作られた画材に対して値段は3倍から7倍くらいします。
ホルベイン水彩絵具なら18色三千円くらいかと思いますが、シュミンケホラダム11色は一万五千円くらいかと思います。高いですね。

講師としての意見を言えば、良い絵の具を最初から使った方が良い、と言う気持ちと、高すぎて初期投資が厳しいので初心者用絵の具から始めた方が良いと言う気持ちとがマーブル模様になっています。
高い画材じゃないと嫌だと言う方にのみ、最初からお勧めすることがあります。

安価な画材
これは、安価1、2で分けたいと思います。

安価1、一般的に初心者向けとされる絵の具
鉛筆ならユニ、水彩絵具ならホルベイン。
プロでも使いますが、最初の絵の具としては十分な機能を果たします。
おすすめはこの安価1のものでしょう。たくさん使えるし、割とどこでも売っています。このグレードの画材が難なく使えたなら、高価なものも使える可能性は高いので、
入会初心者などには最初に買い揃えてお渡しするものです。

安価2、百円均一やAmazonなどでびっくりするほど安い画材
かなり怪しい素材で作られている子供用のものだと考えています。
水彩絵具にしても、色鉛筆、パステル、筆、どれも粗悪品だとお考えになって良いと思います。ですが、粗悪品が使えないと言うわけでもありません。技術や経験で面白い効果が得られることもあります。

初心者向きではないと言うのは間違いありません。

どうせなら安価1グレードのものを最初に買ったら良いと思います。
余計なストレスはかからないことと考えていますが、そうは言っても好きに買ってみたら良いと、考えの片隅では思っていますので、自分の道は自分で決めると熱く思っている方は自由にお選びいただければと思いますし、この後の道具の話は読まなくてもよろしいことでしょう。

値段の話でもう一つあるとすれば、高いけどイマイチのもの、安いけど使い勝手の良いものそれぞれ存在しています。初心者の方にはどちらも縁がないと思いますが、値段のみで決めない方が良いかと思います。安価2の画材は論外です。


道具の話はここまでを一回目とします。
ありがとうございました。

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