得たイさんのセックスと性行動の見直し計画(1)

こんにちはなのだ。今回は、得たイさんがセックス依存症から回復するための計画について書くのだ。

先日の自助グループで、セクシャルリカバリープラン(強迫的性行動からの回復計画)を書いたのだ。得たイさんの問題行動は覗きなのだけど、問題行動と性癖をしっかり立て分けて、性癖は性癖として楽しみたいと思ったのだ。

性癖を楽しむなら、セックスそのものも楽しみたいと思ったのだ。得たイさんはセックスそのものには問題はないつもりなのだけど、セックスを楽しむなら何を目的にセックスするのか?セックスに何を求めるのかを明確にする必要があると思うのだ。

7月17日の自助グループで書いたセクシャルリカバリープランの自筆画像を置いておくのだ。

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なお、文中に自助グループの専門用語を多用するのでご了承くださいなのだ。

解放されたいと思う強迫的な性行動

・覗き(主に野外排泄)
→アクティングアウトとは違う性癖の条件を考えたい
→性癖とアディクションを明確に
・セックス自体に問題はない(つもり)が、強迫的にならないように
→セックスに何を求めるかを明確に

得たイさんは覗きはやめたいのだけど、女の子のおしっこは好きだから性癖はやめたくないのだ。だから、どこまでが健全でどこからが強迫的なのかを明確にしなければならないのだ。プレイとしてのおしっこにはセックスが伴うので、セックスそのものについても健全に楽しめるようになりたいのだ。

実は、得たイさんは一時期、強迫的で自傷行為のようなセックスを繰り返していた時期があるのだ。毎週のようにハプバーに通って、出会い系で相手を探して、ただ愛されたいだけの愛欲的なセックスだったのだ。そこに幸せはなかったのだ。

セックスで幸せを感じたことはないのだ。行為中の多幸感はあるけど、終わると何もなかったかのように薄れていくのだ。自分がその時だけ受け入れられている、そんな一時的な安心感を求めて貪るようなセックスだったのだ。セックスで相手に受け入れられると、逆にセックス以外の時に相手に受け入れられるかどうかの不安が増幅していってしまうのだ。それが怖くて、セックスだけの相手を探したり、セックス以外の異性から離れてしまうのだ。

セックスで愛が得られないことを悟った時に、得たイさんは安心したいだけのセックスをやめたのだ。その時からソープに通う時も、得たイさんは愛されたいだけの理由で自分の過去を無闇に話すことをやめたのだ。

純粋に楽しめるセックスがどういうものかはいまだにわからないのだ。だからこうして棚卸しをしているのだ。自分に足りないものを埋め合わせるセックスじゃなくて、満たされた自分が相手を受け入れられるようなセックスができるようになりたいのだ。

性的渇望がよく起こるシチュエーション

アディクション以外にこだわる物がない時

得たイさんはASDの特性で、アディクション(嗜癖 ≒ 問題行動)のターゲットを女性の野外排泄のみにこだわってきたのだ。着替えもお風呂も興味ないし盗撮もやらないのだ。それがある意味救いでハイヤーパワー(偉大な力)に救われ、最後に警察の厄介になったのが小学生のうちで済んだのだけど、最近わかってきたのは、得たイさんは他にこだわりがある時はスイッチが入らず渇望現象が起こらないのだ。

前回までのセクシャルリカバリープランでは、

イベント等でトイレが不足する時
花見の時期や花火大会

と書いていたのだ。イベント等に行く目的が完全に野ションウォッチングだったのだが、それをもう一段階掘り下げれば、他にやりたいこと(こだわりたいこと)がなかった(わからなかった)からそうなったのだ。

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ROOKIESの川藤幸一先生は国語教師なのでいろんなことわざが出てくるのだ。得たイさんが思うに、川藤先生の言ってることは言葉通りの意味じゃなくて、自分が満たされていない(必然的に徳がない状態)と何も支えてくれるものがなく、心の拠り所を求めて悪いこと(依存対象への耽溺)をしてしまうのだ。言い換えれば、自分が本当にやりたかったことをやって結果として自分を大切に扱い、自分を好きになることができていれば、悪いことをする暇がなくなる(依存対象から離れることができる)のだ。

蛇足なのだが、よく、他人の悪口を言ったりする人に対して「暇なんだな」とか言ったり、あるいは「そのエネルギーを他のことに向ければいいのに」ってのを見るのだ。それは間違いで、悪いことは暇つぶしなんかじゃなくてその人にとって生きるために必要だからやるのだ。悪事が心の支えなのだ。それを「悪口=暇人」と短絡的に切って捨てるのはちょっと問題あると思うのだ。

ともかく、得たイさんにはやりたいことがたくさんあって、いろいろなことに手を出したくてウズウズしているのだ。だから今はアクティングアウト(メインの依存対象への耽溺)する暇がないのだ。

自分の回復生活に積極的に加えること

自分のやりたいことをやる
→恋愛に関することから離れる
・物書き
・趣味
・旅行
・子供の頃にできなかったこと
→レトロゲーム等

先述の通りなのだ。自分のやりたいことに取り組んでいれば、結果として性的渇望を抑えることができるのだ。

得たイさんにはやり残したことがこれでもかというくらいたくさんあるのだ。今までできなかったのはお金がなかったからなのだが、つまりそれは自分のことを愛したり好きになるにはどうしても金が必要だということなのだ。

メンタルの弱い得たイさんは、11万円程度のロードバイクではとてもウーバーイーツで稼ぐことはできなかったのだ。だから3年弱かけて自転車のスペックを上げられるところまで上げたのだ。中古機材を揃えるのに60万くらいかけたのだ。そしたらようやく月20万は稼げるようになったのだ。

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ようやくこれになったのだ。ウーバーイーツのおかげでお金に縛られる生活から解放され、もはや全てが叶いそうな勢いなのだ。

「信じられるのはお金だけ」と言っていた得たイさんのだいぶ前のお気に入り風俗嬢は、新車でクラウンを買って大型免許を取得したのだ。彼女にしてみれば、自分を愛するためにはどうしても風俗という仕事(お金)が必要だったと思うのだ。

必要なことは、子供の頃の自分を満たしてあげることなのだ。例えばマックのポテトをお腹いっぱい食べるとかそういう些細なものでいいのだ。童心に帰ってバカなことをやるとか、そういう積み重ねが必要なのだ。

得たイさんの場合はそれがレトロゲーム(子供の頃の流行りのゲーム)だったのだ。ゼル伝神トラとかトルネコとかその世代なのだ。今は移植やリメイクがあるから、Switchで童心に帰れるいい時代になったのだ(得たイさんはSwitchを持ってないので主にDSの移植版をやってるのだ)。

お金がなくても諦める必要はないのだ。依存症は「最初の1杯」を飲んだら止まらなくなって、だんだんメインの依存対象に繋がっていくのと同じように、回復するためには「最初の1錠」が必要なのだ。お金がなくてもSNSに物を書く(描く)ことはできるのだ。自分の過去じゃなくてもいいし小説でもマンガでも雑学でもなんでもいいのだ。お金のかからない範囲でやりたいことをやっていくと、だんだんメインのやりたかったことに繋がって回復に向かうのだ。

セックス依存症や恋愛依存症の場合にとても重要なことなのだが、これを実践するにあたっては恋愛から離れたほうがいいのだ。

自分が他人に愛されたいフェーズのうちは、恋愛から遠ざかるべきなのだ。非モテ克服なんかに傾斜してる場合じゃないのだ。自分を大切に扱い、好きになることが先なのだ。自分を好きになれないのに他人を好きになることはできないのだ。

セクシャルリカバリープランのまとめ

以上が今回のプランなのだ。得たイさんは既にセックスから離れるフェーズを終了しているので、本格的に自分のセックスをコントロールする(耽溺しないように歯止めをかける)フェーズに移行するのだ。

自分を愛することができるようになると、人を愛したい欲求が芽生えてくるようになるのだ。ただ、これも人間関係の途方もない棚卸しが必要になるのだ。それは12ステップの中に組み込まれているので、それを長い期間をかけてじっくり実践していくのだ。

自助グループの仲間たちとの分かち合いをやっていくのだけど、アライさん界隈の中にも"仲間"がたくさんいるのだ。安全な範囲での分かち合いの中に、回復していきたいと思うのだ。

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