#14 文化交流した話
2024年5月11日(土)
今週も学校が終わった。
今週金曜日のテストはリスニングとか文法、発音とかだった。
リーディングのセクションで解答に間違いを発見し、講師に指摘したところ何故か怒られた。
今週は結構楽しかった。
スピーキングのクラスでいろいろと話すことが出来て勉強になったからだ。
そしてやはり思うのは、日本人のスピーキング力ってかなり低い。短いセンテンスしか話せない。
○発音の話
最近というかずっと思っていたのだが、韓国人の英語ってすごく聞きやすい。
日本語と韓国語は発音する時に、喉の震えと鼻を通る息を利用して話す。「ん」などがわかりやすい例だ。
発音の仕方が似ているため、マジで聞き取りやすい。ただスピーキング力は韓国人の方が段違いに高い。
英語やスペイン語は、喉の震えのみで発音(所謂、喉発音)するため音が異なってくる。あっちの国同士では発音が似ているため話しやすいのだ。ちなみにスペイン語訛りの英語はマジで聞き取れない。
そして逆にあっちの国の人達は、鼻を通る息を利用して発音するということをしたことがないので、韓国語と日本語の発音ができないらしい。
っていうか中南米とかヨーロッパ圏の人は、言葉の並びが英語と同じだから、言葉さえ覚えれば基本話せるのだ。
単語も似ているの多いし、マジでチート。
スピーキングの授業で今週は、「差別」「性的多様性」「多文化尊重」について話した。
○差別の話
まず「差別」だが、韓国では障害(正式な書き方は「障がい」なのだろうけど)を持つ人への、差別が少しあるという。
少し風当たりが強いというか、バリアフリーが進んでいないというか。障害を持つ人はかなり生きづらいっぽい。
日本も同じようなものだろう。障害を持つ人は子供を産むべきじゃないとか、健常者(あまり使いたくない言葉だが)と同じとこで働くのはキツいみたいな意見はSNSでよく見る。
日本にも同和問題があったくらいだから、日本に差別がないというのは嘘だ。
なんなら今でも外国人差別は根付いているだろう。
ジョセフというメキシコ人は見た目が少しアジア人よりなせいで、小学生の頃中国人と言われていじめられたらしい。
ブラジル人のウィリアムも、奥さんが肌の色で少し差別を経験したという。
どこの国でも「普通」とは違う人を排除したがる。理性を抜きにした人間の本質なのかもしれない。
○性的多様性の話
これも国によって様々だった。
ブラジルは基本的にお年寄りが、同性愛に厳しいらしい。ウィリアム曰く多分同性婚は合法だが、社会的な風当たりと宗教的な話からほぼ不可能だと。
日本も同じようなものだ。社会的に同性愛は認められるべきみたいな風潮はあるけど、まだ日陰の存在である。
同性婚が合法化されていないのが、その最たる例だろう。
女性の社会参画については、日本と韓国がかなり遅れている。
日本は女性は、昇進しづらいし管理職などほとんど居ない。
韓国も女性が男性と同じく転職・昇進したいなら、男性以上のキャリアと資格をもっていないとダメだとのこと。
ブラジルやメキシコはその点、日本や韓国より進んでいた。産休などは結構長いっぽく、給料も出るらしい(会社によるが)。女性が使いやすい福利厚生がしっかりとしているので、女性も働きやすいらしい。
個人的に興味深かったのは、トルコは男尊女卑の意識が強いらしいということ。家庭で男性がYESと言ったら、女性もYESと従わなければならないらしい。
変な風習を子供が真似して次の世代まで引き継がれるから、男女平等は進めるべきなのだ。
○多文化尊重の話
どの国の人も多文化尊重は推奨されるべきと言っているが、多文化を尊重しすぎて自国の文化が消滅する場合もあるんだとか。
そういえばカナダのアイデンティティってなんなんだろう。とは思った。
かなり多文化社会のカナダだが、差別意識が強く残る地域もある。モントリオール等東側、フランス文化の残る地域だ。
元々カナダの公用語は英語とフランス語であり、様々なサイトや商品は英語とフランス語の両方で書かれていることが多い。
モントリオール等はフランス語の方が主流で、市民は英語を話せるが、フランス語を話せないと移住は無理なんだとか。
市民が市役所などで手続きする際に、初めに挨拶する時「Hello. How are you?」と言った瞬間アウトらしい。
東側には「フランス語を話せないやつはカナダ国民の資格無し」という風潮があるという。
だからまず最初に「Salut. Vous allez bien?」(英語でのHello. How are you?)と言わないとダメなんだとか。
観光客は関係ないけどね。
その話に継いで韓国や日本ではHow are you?にあたる言葉はあるのか、という話になった。
日本にはないと思った。「こんにちは」とか「やあ」みたいな感じの挨拶のみで、「調子どう?」とかはあまり聞かない文化だ。
韓国ではHow are youにあたる言葉として、「Do you have meals?」という意味の韓国語があるらしいのだ。それが相手の調子を聞くとか、How are youっぽく使われるらしい。
韓国は食事がすごく重要な文化で、上記の言葉もそうだし、モッパンという食事シーンをYoutubeに流す物もある。韓国ドラマでも食事シーンは大体入ってるし、かなり食事というものに重きを置いている文化である。
あと最近感じたのは、日本と韓国ってほぼ同じ国。どっちも治安良いし、発音とか言葉の並びとか清潔感とか文化的なのが大体似てる。
何より、仲良くなりやすい。
なんて言うか、雰囲気とか共感するポイントが似ていることが多い。
という感じで、日本にいては学べたなかったようなことを多く学べた週となった。
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