ミュージカルテニスの王子様 全国立海後編感想文

こんばんは。お疲れ様です。

今日、北九州でミュージカルテニスの王子様全国立海(後編)を観てきました。端的にいうと、約5年(!!!)かけた物語の終結を見届けてきました。

これ今調べてびっくりしたんですけど、3rdシーズンの開始が2015年2月13日なんですよね。今2020年ですよ…5年前ってなにしてました?

私は就職試験に失敗してた時期でした。人生うまくいってないタイミングでテニミュに出会い、アッパーなサウンドで「頑張れ負けるな必ず勝て」と励まされながらサカイさんと遊びながらなんとか生きていたようなころ。しょっぱなの不動峰公演で古田一紀くんのキラキラ笑顔ハイタッチにやられ、山吹、ルドルフ、関東氷帝と後世に残る神公演が続きめちゃくちゃ楽しかった3rd初期。

古田リョーマ率いる8代目が卒業した後は、自分も就職して土日に仕事が入り始めたり、キャストの成長物語に乗り切れなかったりしたこともあって、ライビュで済ませたりしていたんですが、どうしてもラストだけは見届けたかったので北九州までビューンと行ってきました。

テニミュ最高

テニミュってそういう楽しみ方をする舞台でもあると分かってたつもりだったけど、やっぱり指導者がいいのか、キャストの成長っぷりが感動の域に達してた。にちかリョーマの歌声、ものすごく好きだな!クセがなくて高音もばっちり出てる。四天宝寺あたりまで、辛そうだなって思う時もあったんだけど、声がめちゃくちゃ安定してた。今回、歌声で特に度肝を抜かれたのは、にちかちゃんと日吉役の内海くんかなあ。内海くん、いつの間にあんな帝劇に出てそうな声に!10代目青学もすごくすごく良くなってた。菊丸先輩が高度なアクロバットができるようになっていただと…!?菊丸先輩は8代目の本田礼生以前/以後でだいぶプレッシャーの強さが変わった気がするのがちょっとおもろい。本田プロ観たいなあ(明日鬼滅の刃のライブ配信見るので観れますね)。三浦跡部様はもう別格ですね。ほんと素晴らしかったです。会場を制圧するようなビリビリする歌声もだけど、宝塚の男役ような華があった。強く、しなやかで、麗しい…。ミュージカル俳優をこんなに育成するミュージカル、ほかに無いんじゃないかな。テニミュが素晴らしいのはオーディションほやほやの新人公演でも、それなりに観れるようなストーリー・音楽・照明・演出なことですかねえ。裏方さんたちがプロ揃いなんだと思う。全ての役をオーディションで決めてるって、プロの審美眼凄まじいな。しかしきっと三浦くんとか立石くんが出てきた時は審査員も内心ガッツポーズしてたんじゃないだろうか。

5年前と比べて今は本当にたくさん2.5作品が出てきてますね。あの頃まだ刀ミュもトライアル公演とかそのくらいで、今のような勢いはまだなかった頃ですね。刀剣乱舞のようなビッグタイトルもある中で、ファンの比率も変わってきてるとは思うんだけど、それでもテニミュのように息が長くて太い作品はなかなか出てこないよね…作品がきちんと完結してるからこそ、「卒業」っていうシステムで定期的に入れ替えつつキャストの育成が毎回成功してるってほんとにほんとにすごい。一社会人として、テニミュの運営に憧れる。色んな舞台を見てきたけど、やっぱりテニミュのシステムと原作をきちんと合わせてるというか、原作の良さを生かして2.5にしてるなーっていうのをすごい感じる。原作の様式美、ある種水戸黄門的な面白さがあるので、連続したミュージカルに向いてるんだろうな。

なんか、めちゃくちゃ良かった舞台(ミュージカル)って、幕間とか終了後の客のテンションが違うんですけど、今日はほんとさざめくような興奮と熱気が充満してた。共感性高めな私としてはそういう幸せな雰囲気の充満する空間に居れたこともメンタル的にもプラスでした。

ここまで全く立海大附属のみなさんのお話をしていませんが、今からします。3rd立海、関東の時はこれまた強そうなのが出てきたな〜wと思ってたんですが、何倍にもパワーアップしてた。みんなもともと歌が上手い人たちだけど、全員のユニゾンが気持ちいいくらい一致してた。声質が似てるっていうのもあるけど、全員でストイックに練習したんだろうなーと思う。ユニゾンとかハモリの心地よさはこれまでの全校で歴代1位では?じつは、全国立海、前編だけ、3rdで唯一観れてないの、本当に悔やまれる。テニミュは見逃してはならない。とはいえ、後編で聴きたかった曲ほぼ聴けた。デッドエンドのギター、出だしだけで興奮しちゃうね。「神の子幸村」がより宗教感強まってたけど、ほんとにこの学校は一神教だよな…でもそういう扱いも甘んじて受け容れてそうな立石幸村くん、さすがです。顔もいいし声もいい、スタイルも完璧。立海大附属に死角無し!!3rd立海はもう行き着くところまでいっちゃった感あるので、どの曲もひたすらオーバーキルという感じでした。プレースタイルに合ってる。(?)

めちゃくちゃ余談ですが、山口百恵のプレイバックをカラオケで歌うと職場の人から好評で、「ぼうや」の言い方が歌い慣れてる感ある!と言ってくれるんですが、たぶんそれ幸村曲の「これでもう、終わりかい?ぼうや」をカラオケで散々歌った名残かもなあ…と今日点と点が繋がった気がいたしました。

テニミュってめちゃくちゃ元気もらえるんですよね。趣味って、「死なない理由」だと常々思ってるんですが、テニミュ観た後は「明日からもがんばろう」って素直に思える。これなんか精神療法とかで使えるんじゃないですか?たぶんひたすらポジティブなメッセージをアップテンポの曲でガンガン送られてるからだと思うんですが、赤の他人が「この時代を一緒に生きて頑張りたい」と思えるコンテンツってめちゃくちゃすごくないですか?(ちなみに、関ジャニ∞さんも私の中ではこのカテゴリです)こんなに重たく思ってるの、きっと私だけじゃないはず。出てくるキャスト全員が必死で汗だくになりながら歌い踊ってんの、最高の最高です。めっちゃ最高の舞台観てる時、顔がにやにやで固まるときがあるんですけど、今日はもう2時間45分にやけっぱなしだった。うわうわうわ最高じゃん!?!?!??まじか?!?!?!!?って心の中でずっと呟いてた。だって、だって、だって、テニミュってーーーー楽しいじゃん!!!(スポットライト集中)今日も帰ってからずっと考えてしまうよ。

自分がいったんテニミュから離れた理由っていうのが、一度関東氷帝である程度の満足度まで到達してしまって、そこから代替わりで六角公演だったのがけっこう辛くてスーっとなってしまったんですが、こんなすばらしい全立を見せられてしまうともう追わずにはいられない…4thがあるとすれば(頼むからあってくれ)、また不動峰戦でも同じことを思っている気がするんですけど、テニミュってほんと期待を裏切らないなって今回痛感したので、また毎公演1回は入りたいなーと思いました。やっぱりライビュより、ラストのサービスソングでキャストが客席を駆け抜ける風とか、感じたいよね!!今回席が前方で通路側だったので、幸村くんの肩掛けジャージから発生する風、いただきました(大変きもちわるい言い方)。ラスト、GMKK〜フワフワ〜シャカリキファイトブンブンがブチ上がる感じで良かったですね。ああいう時に跡部様がしなやかに面白ダンス踊ってるのが可愛すぎる。

あっという間の3150(サイコー)字。テニミュって私にとって『原点』だなと痛感した公演でした。そういえば、化粧をきちんとし始めたのも、テニミュの影響なんだよね…。

明日はアニメイトに行って、テニミュ大運動会のDVD買ってこようかな。

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