携帯小説『タイヨウ』 むーちゃむ


「男なんて星の数ほどいるよ」


失恋したときによく聞くセリフ。

でもね、星は無数にあるけれど、アタシを照らしてくれるタイヨウはひとつしかない。

アイツはいつも真っ直ぐでアタシを照らしてくれるタイヨウみたいなヤツだった。


アタシの名前は松本愛梨沙(アリサ)15才。

アタシは世間では"ギャル"なんて言うのかな。

正直、高校ってつまんない。

なんでって?

中学の友達と公立高校受けたんだけど、

アタシ以外見事に全員不合格。

おかげで毎日つまらない日々ってなわけ。

正直、友達もあんまりいなくて浮いてる。


—ピコン

「アリサ、とりま駅前のマック集合」

中学時代の友達のアキコ、通称アッチョからのLINE。

どうやらアッチョの通う私立高校は午前までの授業みたい。

授業もつまんなければ、友達もいない。

もちろん、アタシはそんな学校を抜け出して駅前のマックに直行。

我ながらフッ軽だ。

「アリサおせーよー!!」

「いや、こちとら授業抜けて来てんだわ!」

なんて言いつつアッチョのポテトをつまみ食い、笑

しばらくすると、お母さんから電話がきた。

「あんた、また学校抜け出してんの?連絡あったよ。早く戻りなさい!」

だりー。

まぁ、いつものこと。

だから気にせずゲーセンにプリ撮りに行くことにした。

プリ機に入ろうとしたそのとき・・・

「キミ、北高の生徒だよね?今、授業中でしょう?」

うわー。だるー。ポリー。

「ちょっと学校と保護者に連絡させてもらうからね」

しばらくしたらお母さんから電話がきた。

「ちょっとあんたなにやってんのー。学校から呼び出されたよ。今から迎え行くから!」

はい、おわたー。

うちの学校は補導されるとアタシと親と担任との三人で面談。

ほんとにだるい。

三人での面談終わり。

すっかり放課後。

下駄箱に靴を履き替えようと渡り廊下を歩いていると、サッカーボールが転がってきた。

「すいませーん、ボール取ってください!」

むしゃくしゃしてたアタシはそのボールを思い切り蹴飛ばした。

「ナイスシュート!いや、どこ蹴ってんだよ!笑てか、2組の松本さんだよね?俺、隣の3組の中村ヒロシ!よろしく!」

なにこいつ。

正直、暑苦しい。

おまけに天パー。

アタシこういうスポーツマンの真面目クンは正直ニガテ、、

第一章終わり
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ここから続編書こうと思ったけど長くなりそうだからやめます。

とりあえずこの物語の結末まで簡単に書きます。

アリサはこの後、アッチョとその高校の先輩である
田浦リョオと七木エリカとつるむようになり、
不良の道へと進みます。

それでもヒロシは学校で浮いてるアリサに毎日のように話しかけて行きます。

最初、アリサはヒロシのことをウザがりますが、そのうちヒロシのことが気になりはじめ、そして付き合います。

ヒロシと付き合ってからは、真面目に学校へ通うようになり、アッチョやリョオ、エリカとはつるまなくなります。

ほんでなんかヒロシとの子どもができます。

それを良く思わないアッチョ、リョオ、エリカはアリサに嫌がらせをします。

また、その嫌がらせを守ったヒロシは大怪我を負いサッカーができなくなります。あとアリサは流産します。

サッカーができなくなったヒロシは目標を失い、だんだんと不良の道へ進みます。

そしてヒロシとアリサは別れます。

ほんで色々あって流産した赤ちゃんの命日になんかお墓的なとこ行ったらヒロシの友達がいて、
ヒロシが病気で余命宣告されてることとか、アリサが幸せになって欲しいからあえて自分を悪く見せて別れたこととか知ってまた付き合います。

ほんで最後ヒロシは死んでまうけど、タイヨウとなって今もアリサを照らしてます。

以上です!


ヒロシ視点の番外編「ヒマワリ」に乞うご期待!

p.s ヒマワリって太陽に向いて咲くらしいよ!

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