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stud hi lowの説明書

目的

皆さんこんにちは卯月奏と申します。
今回はStud hi low 8 or betterについての記事となります。
このゲームは一定の知識をinputすることで非常に簡単に実力をあげることができます。

このnoteではルールから初めて(studという形式は判る前提)、中級者程度まで行けることを目指します。


ルール

役判定

Stud hi low は Stud hiとRazzのsplit gameになります。
stud hiは7枚中5枚でholdemの役が強いほうが勝ち
Razzは逆に弱いほうが勝ちです。

RazzはAto5ですから、Aが最もうれしいカードです。
さらにholdemでもAは最強ですから、
Stud hi lowにおけるAはそれはもう強いわけですね。

上のような状況を考えてみましょう。
Stud hiの勝敗はいかがでしょうか?
KK33の2pair vs Ahi
となりますからもちろんKKがHiのpotを獲得します。

ではRazzの勝敗はいかがでしょうか?

KQT63 vs 6542A
となり6lowがpotをとりますね。

この判断でも悪くはないですが実際には少し違います。
このゲームの正式名称は
Stud hi low 8 or better
つまり8low以下を完成させていない場合その時点でLow側の役は役なし
と判定されてしまいます。

つまり
役なし vs 6low
となり6lowがpotをとります。

つまりHi と Lowでチョップというわけです。

次のケースを考えてみましょう。

上のケースではHiはAAA55がとりますが、
Lowは両者役なしです。
このケースだとHiのみの役判定ですべてのpotをAAA55側が獲得することになるわけです。

Bring in

さてHi Low2種目を混合してしまうと気になるのはBring inは誰からやるのか
ということですね。

上の図を見てください。
RazzならKが
Stud hiなら4がBring inをします。
Stud hi lowではTが弱そうですが、取り決め上「Stud hiと同様に進行」します。
つまり4がBring inとなりますね。
4th以降もStud準拠でアクションをしていきます。

基本的な知識

Hi/Lowどっちが好み?

さて、以上のルールからHiが偉いかLowが偉いかということを少し考えてみましょう。

さてKKJvs864を考えてみましょう。

この時
KKJは明確なHi狙い
864は基本的にLow狙い
と考えてよいと思います。

EQを考えると55%をKKJがもっています。

相手がHiも狙えるLow狙い
となると逆転することもあります。
上の例ではKKJのEQは43%です。

多くの場合はHiのほうが3rdのEQは高く
ごくまれにLow狙いに負けることもあるという感じでしょうか

さて、先ほどから
Low狙い
やら
Hi狙い
やら話していますが実はStud hi lowではdoorをみれば相手がHi狙いかどうかは簡単にわかります。

実際の見た目は上のようになっているわけです。(doorのみを表示しています。)
K doorでLowを狙いに参加していることは基本的にあまりないため、
KK濃厚となりますね。
一方でLow狙いかどうかは厳密には判りません。

55X
456
A57

いろんなパターンがあるでしょう。しかしながらこの5がLow狙いかどうかを判断する必要自体もあまりありません。
基本的にストレートなどといった役がある以上、Lowを目指していてHiをまくることは十分あるのです。
一方でHiを目指していてLowを引くことは絶対にありません。
(KKJからどうLowを完成させるのですか?)

Hi側はLowを引くことがほぼありえない状態で戦い続けなければならないことがデメリットです。
一方でLow側は5枚ひかないとほぼ勝てないことがデメリットでしょうか?

基本的にLow faceにはHiがあるけれどHi faceにはLowがないのです。
この点でLow側は非常にActionがしやすくなります。
Hiで参加をする場合potの半分を基本的にあきらめ、厳しいEQRの中で55%程度のEQスタートで戦っていく必要があります。

ですので、総合的には
Lowを基本的に狙っていくゲーム
Stealが現実的でHi側に信用が持てればHiでも参加していく

というのが基本精神になります。

ここで、Bring inのルールに少し立ち返ってみます。

Bring inは弱くない

実はStud hiにおけるBring inはほかのgameに比べてあまりきつくありません。
何故ならBring inをしている時点で1枚はlow card(8以下を指します)を持っているわけですからLow狙いでDefenceしやすいのです。

KK濃厚のK door相手に57Jで際どいくらいです。AがあればLow二枚でも守れます。completeをしたときにStud hiやRazzほどstealができるわけではないのですね。
基本的にStud8では後ろにLow doorがいる前提でアクションを議論することになりますね。

もちろんだからといって強制参加のLowはcompleteを選択するほど強くはありません。
3handedなどshort handedの一部でcompleteを選択することはありますが、基本的にはbring inを選択しましょう。

3rd

さて、3rdのスターティングハンドについて考えてみます。

Hi hand

画像のテーブルの位置にそれぞれ座っていると思っていただいて、
2cがBring inをします。

ここでQのハンドがQs4sの場合はどうでしょうか?

QQはKとさえぶつからなければ50%を超えるEQを基本的に持つことができます。しかしながら、Lowの枚数を見るとStealはかなり厳しいように思えませんか?

ここでQQのcompleteは
Kとぶつかるリスク
をStealやEQ差でpayできると思えなくてはできません。

基本的にStudのEPにおいてHiのみハンドの取り扱いはかなり慎重になる必要があります。

ではKとQが逆でKK2持ちの場合はいかがでしょう。
「この場合はEPから参加したら後ろのtripsやAAには放銃し続けるけれどそれはかなり珍しい現象なのでcompleteしてもギリギリよいかな」
という程度になります。

このようにHiハンドで参加をする場合は後ろに自分より上のdoorがいるかどうかが大事になります。
現状の1 pairがどのdoorよりも高位のdoorであるとき、それをbest pairとよびますが、Hi で参加をするならばbest pairは最低条件と考えてしまって概ね問題がなく、best pairであってもover pocketが多くいる形や、9やTといったFoldの取れそうなdoorが少なく人数が多い場合などは無理に参加する必要は基本的にありません。

Hi handでの参加
・Best pairであることが基本的に必要
・Best pairでも状況でFoldは検討すべき

当然のことですが、9やTといったカードはゲームルールによって無駄に迫害された悲しきカードです。
EPの9やTでの参加レンジは非常に狭いです。
参加をしている時点でかなりfishの可能性が上がるのは間違いないです。
(もちろんtrips等は必ず参加するわけですから確定ではないですが。)

Low hand

次にLowハンドの説明をします。

基本的に3枚Lowであれば参加すると思ってもらって構いません。

3枚lowは非常に強いです。
愚形でも2枚Lowに対して50%以上のEQを持っていますし、connectしていればなおさら強いです。

doorがLowの時のパターンはいくつかに分かれます。
2をfaceと考えてください。

Aがいるかいないかなど多少差はありますが、いったんこの粒度で考えましょう。
3枚Lowは強く基本参加できる
2枚Lowは状況次第では参加できる
1枚Lowはほぼ間違いなくゴミです。
Pair hiはあまり強くないHi hand
Tripsは最強のHi hand
判断に困るのは882のようなPair Lowになりますね。

実はこのPair Lowは結構強いです。

3枚LowのHi側Outsを極端に消しながらLowのEQも一定保持しているので、
3枚Lowに対して非常に強く

Hi pair に対しても上を持たれているにしてはありがたい程度のEQを持っています。

88Lや77Lの扱いは初心者とで差が出るところなので気を付けておきましょう。

以上の内容を加味して

という形になります。

4~6th

4th以降については非常にパターンが限られています。(multi wayを除く)
パターンとしては

Case1 ; Hi vs Hi
Case2 ; Low vs Low
Case3 ; Hi vs Low

ですね。
持ってるハンドの種類は様々ですがそれぞれのケースでプレーは明確なのでそこを調べていくことで簡単に実力をあげることができます。

Case1 ; Hi vs Hi

画像のような場合です。

基本的にBest pair出ないdoorをcompleteした人に対し、Best pairがraiseをすることで発生します。
特殊なケースでdoorに3枚Lowが落ち続けた状況を考えてみましょう。

(Q6)Q742 vs K5(K9J4)
のようなケースですね。
このような場合は裏に1枚Lowが来ることでLowを完成させる場合があります。
しかしながらdoor QでCompleteしている以上、裏にHicardかペアが1枚もないなんてことは基本ないのですから、この状況以外でLowが完成することは基本的にありません。

多くの場合はStud Hiに近い戦略の組み方を行い、相手の3rdレンジはStud hiよりはるかに強いものを想定します。
そしてごくまれにLowカードばかりが一方に落ちた場合には際どい戦略のジャッジがStud Hiとは変わる。

という判断で問題ないかと思います。

Case2 ; Low vs Low

Low vs Lowの勝負についてです。
多くの場合2bet以上のpotやBring inがdefenseした場合はこの形になります。

例えばdoor 5のBring inに対してdoor 3がdefenseしたケースを考えてみましょう。

実際の中身は上の通りだったとします。
4thがおちて

一方にLow 一方にHiが落ちたパターンでは
基本的にLowが落ちた側がEQで負けていることはまずありません。
よってLowを引いた側がBetを行います。
これは5th以降も基本的に
Lowの枚数が一方的に多いほうがいるのであればそちらがBet、
Hiを引いてしまった側はまくり目を考えてCall or Fold

と考えてもらえばOKです。

お互いにLowが完成しうるケース、お互いにLowが完成していないケースは結構厄介です。

5K74 vs 372Q

そこまでのラインや3rdのface状況、レンジを加味しながら総合的に判断します。レンジベットになることもありますが少ないとおもいます。

Case3 ; Hi vs Low

最も知識のいる形がHi vs Lowとなります。

KのCompleteに4がdefenseしたと考えましょう。

多くの場合はBig Pair vs 3枚 Lowとなるため
"現状勝ってる"KKが有利です。

パターン1

4thで相手にHiが落ちればHiハンド側が極端に有利になります。
Lowは1streetごとにLowを引けずにoddsが合わなくなるという死亡地点へ足を進めているのです。
Hi側は必ずbetしLow側は泣く泣くCallしていきます。

パターン2

4thで相手にLowが落ちた場合はどうでしょうか?

既にEQは逆転されます。

pairができていたとしても基本的にはEQが50%を超えません。
それほどLowがフリーロールだという事実は大きいわけです。

レアなケースではありますが相手がLowを引いていても自身がTrips濃厚となればEQは勝ります。
このようなケースではHiのbetも肯定されますが、doorが絡まず偶然Tripsを拾った形などでbetをしてはいけません。
そうでないケースのほうが圧倒的に多いのですから。

Low側のbetに対してHi側はCallをします。Oddsが合うのですから降りるわけにはいきません。EQ十分です。

さて、パターン1や2それぞれについて5thのケースはどうでしょうか?

3枚Lowを引かれてしまうケース

2枚Low 1枚Hiのケース

2枚Hiのケース

あたりがほとんどですね。

3枚Lowを引かれてしまうケース
ではもちろんLowがbetします。HiはLow側の形を見てストレートやAが怖い形だとCallが厳しいかというところです。
2枚Low 1枚Hiのケース
では基本的にHi側がGoodでbetをできます。
Low側はLow drawがついてれば降りないし、ついてなくてBDなども弱いpairだと相手のレンジ次第では厳しいかというところです。
2枚Hiのケース
では基本的にLowは絶句になります。(偶然pairハンドなどを持っていれば耐えることもできますしAがPairの場合はその限りでもないでしょう。)

実は2枚Low 1枚Hiのケースは少し難しいですね。
4thでLow drawに対してKKはbet出来ないけど
5thでLow drawに対してKKはbet出来るのです。
それはLow drawの寿命が残り少ない分静的なEQがより価値を増しているということです。

Stud hi lowは慣れてくるとかなり5thまでのラインは固定化されます。
6thはraiseなどを用いてレンジを分割していくことになりますが、6thに到達できる時点でEQは拮抗していることが多く、判断は非常にケースバイケースです。

7th

6th時点でケースバイケースといってるので7thもよりケースバイケースです。しかしながら初心者が絶対にやってはいけないこととしてBluff betがあります。

7thでは基本的にLowもHiも完成している可能性があるはずです。

上の画像のdoorを考えてみてください。HiもありますがLowもありますね?
貴方がLowを持ってbetをするなら、それはHi側のBluffとして機能しているわけです。ですのでAirのBluffを用意する必要はありません。
これはSplit game全般における議論です。

もちろん、絶対にLowがないというFace状況になればBluffは用意する必要があります。しかしこのようなケースは非常にレアです。

おまけ

Stud hi lowについて、4th 5thのより詳細な攻防は木原さんの記事を読んでいただくのがよいと思います。

そのほか、批判や意見があれば教えてください。

また、記事の内容は筆者の独断と偏見です。正しいと思っていることを記載していますが保証はありません。

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