選択的貧乏のすゝめ

はじめに

初めまして。
私には3人の子供と愛する妻がいます。
生意気にも5人家族の大黒柱をしています。
そんな私達の約10年の選択的貧乏生活が
この変化の激しい世の中で、何かしらの指針
になればと記します。

金額を1000円に設定していますが購入しなくても最後まで読めます。
それでもあえて購入していただけたら嬉しいなっていう感じです。

貧乏を選択するきっかけ

3人目のが産まれしばらくした頃、
いよいよ生活が苦しくなってきた。
ひと月フルに働いてもそれでは生活が追い
つかず、妻にも働きに出てもらうことになる。
のんびり屋の私とは正反対の上昇志向型の
妻はキャリアを活かし、より給料の良いと
ころへ転職を繰り返し、私よりずっと良い
給料を貰っていた。

それで生活が豊かに改善されればよかった
のだが、そんなことはなく、
何故だか生活はより厳しくなった。

朝、眠っている子供たちを起こし、
仕事の準備、小さい子に起きろと言って
起きるわけがなく、
焦りでつい怒鳴ってしまう。
子供たちの朝食は車内で食べるおにぎり。
通勤途中に保育園があるのがせめてもの救いだった。
仕事を終えてあわてて保育園へ。
子供たちは先生に寄り添い他の子はだれもいない玄関で
むかえを待っていた。
先生へその日の延長料金(数百円?もう覚えてない)を
直接手渡し、ふたりを連れアパートへ帰る。

晩ごはん、洗濯、翌日の準備、
眠るのはいつも深夜。
夜中、原因不明の夜泣きに度々起こされ、
そしてまた朝が来る。

私たちはお互いフルタイムで働いているにも関わず、
月々の支払で残るお金が少しでもあればいい方。
ほとんどの月がマイナス。
生活のストレスからか、お互いの金使いは相当に荒かったと思う。

そんなある日、妻は身体を壊し、私は精神を壊した。

それからの生活は足りない分は借金をしてどうにかやり過ごす。
そんな毎日だった。

そして、家計はあっけなくパンクした。

生きずらさを生きやすさへ

弁護士へ相談し、借金は任意整理により圧縮され、
仕事をセーブすることで生きずらかった毎日から
少しずつ解放された。
そのことがきっかけとなり、
日々、いっぱいいっぱいだった頭に余裕ができたことで
より、生きやすい方法を考えるようになる。

生き方というものをはじめて真正面から受け止めた経験は、
私たちの価値観を大きく変えるきっかけとなった。

あたりまえを疑う

男である以上、親である以上、家庭を支えるのが当たり前である。
ほんとうにそうなのか?
そもそも 家庭を支える とは、どういうことなのか?

例えば、

稼ぐこと
出世すること
マイホームを建てること
子供の教育
生命保険
貯金


これらはその主として一般的に代表されるんじゃないかな。
では、それが 家庭を支える こととどれだけ関係
しているのかみていく。

稼ぐこと
確かに、お金を稼がないことには支えようもない。
でも、無理して身体と精神を壊してはもともこもない。

出世すること
これは 生きがい に関わることなので議論する必要もない。
あえて言うなら、人生にチャンスは何度か訪れるが、子供との
時間はその瞬間しかない。家庭生活に影響しないのであれば問題
ないが、そうでないのならよく考えて答えをだして欲しい。
これに関して正しい答えは存在しない。

マイホームを建てること
建てたければ建てればいい。
ただ、将来設計を甘く建てると生きずらさは増すだけで
生きやすくは絶対ならないので注意が必要。

子供の教育
凄く大切。塾や習い事もできる限りさせてあげたい。
そこは無理のない範囲で子供にとって良い時間を与えてあげて。

生命保険
不要。若いのであればなおさら不要。

貯金
少しずつでもやろう。

このように一般的に常識と考えられてる事が実はそれほど
重要ではなく、必ずしも直結してるわけじゃないとわかって
もらえたと思う。

実はものすごく大切なこと


家庭を支える上で実はものすごく大切なことがある。
それは、
他人と比べない
固定費を極限まで下げる
税制を理解すること、積極的に活用すること

他人と比べない
これほど無駄なことは無い。自分たちの生活を豊かにすることだけにエネルギーを注いでほしい。競い合うのは暇な人たち同士でやってもらおう。そこにあなたが参加する必要はない。

固定費を極限まで下げる
家賃(家)→安いに越したことはないが、子供にとって良い環境を優先しよう。
光熱費→できる範囲で節約
通信費→スマホはシムフリー必須
保険→月々数万円の保険は今すぐ解約。生命保険は家の次に高価な買い物だということを理解しよう。個人的には一切加入しなくてもいいと思うが、心配なら安いネット保険へ切り替え。

税制を理解すること、積極的に活用すること
これは選択的貧乏を実践する上で一番重要になるので
よく理解し、夫婦でしっかり話し合ってもらいたい。
非課税世帯を知っているだろうか?
私たち家族は大幅に収入が減ってはじめて知ったことだが、
この非課税世帯を積極的に選ぶメリットは確かにある。
住民税、年金、所得税、学校教材費、給食費、大きくこれらの費用が実質ゼロになる。これは世帯収入350万円以下子供が3人以上いる家庭なら非課税世帯とかわらない生活水準となる。
今の仕事を辞めてどうぞと無責任なことは言えないが、今の生活に疑問があるなら是非ご自身で確認してほしい。

選択的貧乏でかわったこと

ストレスは間違いなく減った。そして妻との関係もより良好になった。
4人目ができそうな勢いなのでそこは我慢している。子供たちとの時間も増えて幸福度は果てしなく上がった。

選択的貧乏でかわらないこと

生活水準は固定費をさげることでほとんどかわらない。
5人もいるので家族旅行はさすがにできないが外食やそれ以外のプチ贅沢は存分にできている。

そしてこれから

気をつけて欲しいことがある。
選択的貧乏はいつでも誰も実践し豊かな生活を得られるが、その中で非課税世帯で得られるメリットは限定的であるということ。
子供が小さなうちはいいが、中学生になると学業にかかる費用が跳ね上がる。
所得が低いままだと使えるお金も無く、金融機関から借りられる信用も無い。
それはつまり、非課税世帯のままでは生き方を選べないということ。
このことも踏まえ、世帯主は子供の将来の進学も視野に計画的に働き方をかえていく必要があることを強調したい。
子供は12歳を過ぎた頃からある日突然自分の人生を歩き始める。寂しくもあるが嬉しい出来事である。
さぁ、巣立った子供をいつまでも眺めてないで親も存分に自分の人生を生きていこう。

これでおわりです。ほんとうにこれでおわりなので購入は投げ銭的な感じでよろしくお願いたします。

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