「視界に入るものを文字化する習慣」

『漫画家になりたい人って、授業中でも絵を描いていたりするじゃないですか。作家志望でも何かできないかなと思って、私は小学生くらいからずっと、クラスメイトの様子とか、学校を通う時に視界に入ってきたものを頭の中で全部文字化することをしていました。電車に乗っている時もずっとまわりの様子を見て文字化していくことをやっていました。今でも見たものをすぐに文字にするのは得意なんです。

――比喩的表現を使ったりしながら?

武田:そうですね。本にするならどう書くかな、って考えながら。自分では「模写」だと思っていて、台詞などは一切使わず、淡々と描写していくようなことをしていました。他の作家さんと話してもそういうエピソードを聞いたことがないから、もしかして特殊なのかなと思うんですけれど...。やりすぎると脳がパンクするので良くないなって思うんです。映画とかも観ながらずっと頭の中で描写してしまうので「あー、邪魔だ」ってなる時があるんです。』  

 「視界に入るものを文字化する習慣」より


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