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中野四葉-解説


 最近遊んでいた中野四葉の解説記事です。Dスタンダード初の特殊勝利デッキという事もあり、独自の攻め方と受け方を必要としています。
 決して強いデッキではありませんが、面白いデッキなので構築やプレイ方針などを記述してきます。


 具体的な動きはれいなちゃんねるにて動画をUPしているので、是非視聴してみて下さい。

https://youtu.be/Qh6Uftlwhjk?si=tYl5OSAFli5ZIReP


1.デッキタイプ

 中野四葉は相手に6点目を入れる以外に、バインドゾーン(思い出)に五つ子を7種類+14枚以上集め、自分のターン開始時に特殊勝利となります。

 デッキに最大枚数入る五つ子カードは28枚なので、特殊勝利を達成するには山札にある約半分の五つ子を思い出に貯める必要があります。通常通り6点目を目指すゲームと並行して14枚達成は難しい為、構築段階から特殊勝利だけを目指すものとします。

 基本としてゲーム全体で相手に与えるダメージを2〜3点とし、ヒット時効果を持つ《五等分の花嫁 中野四葉》《輝く笑顔 中野四葉》(以下花嫁四葉、輝く笑顔)の効果発動を狙います。相手に点数を与えない=CBを消費する強い動きを妨害出来ます。仮にヒット時効果をガードされても、ターンが伸びて思い出を貯めるチャンスを増やせるので、どちらに転んでもリターンがあります。

 無闇に点数を与える必要もないので、ユニットの展開は手札消費を抑える為に最小限に抑えます。《輝く笑顔》《学園祭当日! 中野四葉》(以下学園祭当日!)のリアガードで思い出を貯めるユニットだけを展開し、残りの手札は全てガードに回します。
 加えて《学園祭の思い出「中野四葉」の場合》(以下学園祭の思い出)を使用すれば、相手ターン中もパワー18000をキープ出来るので、ダメージトリガーと合わせれば28000となり一気に消費するガードを浮かす事が出来ます。オーダー発動後、意図的にダメージで守るターンを作れば手札の節約になる為5〜6ターン目まで容易にゲームを伸ばすことが可能です。

 しかし大きな欠点もあります。これは受けデッキ全てに通ずる事ですが、相手の上振れに対応できない点です。例を出すと超トリガー、2枚貫通ダブルトリガー抜き、後1後2クリティカルなど。相手に6点目を入れてゲームを早期決着させる術が皆無なので、通常通りに運べなかったゲームをひっくり返す方法がほぼありません。
 なので構築面では思い出を14枚貯めることを指標とし、自由枠に弱点をカバーするカードを採用する事が求められます。

2.構築

パターン1

パターン2


 パターン1は動画でも使用したレシピです。トリガーを固定出来る《スパイラルキューティー•エンジェル》を採用する事で受けを意識しています。
 パターン2はデッキ構築する上での固定枠です。トリガー含めて残り9枠を埋めていく形になります。
 FVである《五等分の花嫁》をメインデッキに1枚採用に絞ると《学園祭後夜》で必ずサーチ出来ますが、思い出に《輝く笑顔 》を置いて2枚目以降をクレストの効果でコールする択が取りづらくなるので、3〜4枚採用されていると便利です。

3.採用カード解説

《五等分の花嫁 中野四葉》

 登場時に五つ子サーチと思い出加速をノーコストで行います。後続のペルソナライドもサーチ対象ですが、《学園祭の思い出》でドライブチェック効果をリアガードの《花嫁四葉》に付与する場合もあるので、ペルソナの優先順位は決して高くありません。
 ヒット時効果は山札を消費せずにドロップから直接思い出を貯めるので、ゲーム中2回のヒットを目指します。注意点としてヒット時効果は強制なので、次のターンに必要な《学園祭の思い出》のコストを思い出に飛ばさないようにドロップの調整が必要です。

《輝く笑顔 中野四葉》

 ドロップの五つ子を1枚山札に戻し、山札から好きな五つ子を思い出に置きます。5枚以上あれば、1枚引けます。
 基本的に《輝く笑顔》を1〜2面維持して思い出を貯めます。除去を持たない相手なら継続して盤面で圧を与え、退却しても1パン分をリアガードが吸ってるのでどちらに転んでもお得です。

《花嫁の手紙 中野四葉》

 ライドした時、山上7枚から五つ子を1枚思い出に置きます。基本種類を優先して集めますが、クレスト効果を用いて盤面を構築したい相手には《学園祭当日!》《輝く笑顔》を優先して選択します。

 リアガード効果は思い出5種類で単騎20000になります。《バーニングホーン•ドラゴン》のような必ず処理しておきたいユニットが存在する時+効率良くインターセプトでガードに回せるシーンでコールします。

《学園祭後夜 中野四葉》

 ライド時は好きな五つ子を思い出に置きます。上記でも説明した通り、《輝く笑顔》《五等分の花嫁》を選択します。
 ガード上昇効果は思い出に3種類と最速2ターン目には達成可能です。

《学園祭当日! 中野四葉》

 R登場時、山上3枚から五つ子を1枚まで思い出に置けます。
 効果範囲はクレスト効果と同じですが、山札をシャッフルするので山下を固定して山札を一周させてから確定トリガー発動。なんてプレイが崩れます。地味に10000ブースターなので、《輝く笑顔》でg2以下ユニットにアタックする際に重宝します。

《学園祭の思い出「中野四葉」の場合》

 発動コストとしてドロップから同名の五つ子2枚をそれぞれ山下、思い出に置きます。その後、思い出にある五つ子の種類によって効果が決定します。
 ガードの節約、山札回復、最大2枚思い出を貯める事が出来ます。デッキの核となる効果なので、発動した枚数だけ思い出を貯める行為が楽になります。しかし7種類達成しなければ手札−1なので《学園祭の思い出》に比重を置くほど、リソースを増やすドロートリガーの価値が上昇してきます。

4.採用候補

《スパイラルキューティー•エンジェル》

 純粋な手札リソースを確保する手段が乏しいので、序盤をカバーする上でのペルソナサイクル。1ターン目にクレストの効果で思い出に飛ばす事は無いので、余ったソウルをリソースに回せます。
 ペルソナ時は守護者、ヒールトリガーを探したり、山上に五つ子を固定する事で確定で1枚分の思い出を貯める事が可能です。

《廻風の魔法 パリリス》

 ウィリスタ、バスティオン、オルフィストなどの1ターンに5パン以上行うデッキに対して有効。5枚目以降の守護者として使えるが、局所的にかつ相手依存なので使い勝手は悪い。

《プリスクリプション•エンジェル》

 ダメージに落ちたカードをガードに回すのが基本。効率よくダメージに落ちた五つ子をドロップに落とせるので、同名2枚をコストに使う《学園祭の思い出》を使いやすくなる。
 ヒールトリガーをダメージから落とせば、下記の《我が身》のガード値上昇にも繋がる。

《我が身は御国の礎なれば》

 ドロップのヒール2枚コールすれば35000ガードとして使えるので、最大枚数ドロップに出来なくても充分効率の良いガードが行える。
 ブリッツの関係上《清浄の盾》とタイミングと併用出来ない為、通常の守護者を採用するのもありです。

《ブレードフェザー•ドラゴン》

 ソウル1枚=思い出換算なので、特殊勝利を迎える上でもっとも重視するコストを貯められます。
 ペルソナライド以外にソウルを貯める手段が無い+種類集め優先でペルソナを思い出に飛ばす関係上相性は良い。しかし点数を過剰に与えないプレイが基本方針なので、一気にゲームが壊れてしまう可能性が付き纏う。

《焼尽の精霊王 ヴァルナート》

 ヒット時効果を持つ《輝く笑顔》にスタンド効果+億を付与して思い出2枚加速を狙える。盤面が限定的かつ局所的だが、点数を止めてる状況で守護者を2枚抱えるのは非常に難しいので、発動すればかなり強い。
 唯一直接的に思い出に関与する超トリガーなので、構築段階から受け札よりも思い出集めを重要視するならおすすめ。

5.マリガン

 キープ対象は《花嫁四葉》《学園祭の思い出》《輝く笑顔》《学園祭当日!》の4枚。後手は+守護者。
 基準は3ターン目に思い出を4〜5種類用意する事。4種類あれば《輝く笑顔》のドロー効果が発動するので、後々に繋げるためにもマリガンから思い出を貯めるカードをキープする。
 順当にいけばライドライン効果で×3枚。2〜3ターン目のクレスト効果で5枚貯まるが、必ずしも別名がバインドされるとは限らず効果のヒット率も山札から五つ子が減る度に減少していくので、思い出を貯めるユニットはキープする。


•各マッチアップ

《対ガーンデーヴァ》

 ゲーム中に与える点数は一律3点が限度。CBの消費先を《緋炎師竜 ガーンデーヴァ》に1回《ドラグリッター•アルファカール》2回でやり繰りさせる。
 除去されるとバインド数が加速してパワーが上昇+《襲獲祭》でドローされる枚数が増えて《アルファカール》に繋がりやすくなるので、展開も最小限に抑える。その為、思い出を貯める方法は《学園祭の思い出》、クレスト、ペルソナライドを中心にして貯める。

 CBを抑えて行動を制限してるので、CBを必要としないでバインドを貯める《緋炎弓将 スティルグナ》の枚数でガード枚数が変わる。継続して打点も確保されているので厳しいが、特定のカードに依存してバインドを貯める必要があるので相手の引きに依存する。

《対ウィリスタ》

 こちらも与える点数は一律3点。貰ったCBは全て打点に回されるので、思い出を増やすアタックでも注意が必要。メインアタッカーである《共にかける光芒 オフィリア》は《クーリング•ハート ユイカ》でバウンスされて処理しずらい為、4ターン目以降は合わせて20〜25ガード値を常に効率よく切れるようにする。
 《輝き満ちる虹彩 ウィリスタ》が持つ山上5枚のユニット展開+《静謐なる慈愛 エリヴィラ》による継続したドローは点数に比例しない為、盤面の再現性は点数を止めたところで変わらない。しかし除去手段を持たないので、《輝く笑顔》が盤面に残りやすい。3ターン目以降はヒット時効果を活用して思い出を貯める。

《対アコード》

 3ターン目以降《万民の剣 バスティオン•アコード》の永続R効果で前列処理が難しいので、与えるCBは3ターン目までが重要。先行なら2点。後攻は1点をキープする。

 先行の場合《アコード》のドライブ付与が発動出来ないので、展開の要である《豪儀の天剣 オールデン》の発動を止めて行動を阻害する。盤面の数を指定する《並び立て、選ばれし騎士達よ》を発動し辛くする事にも繋がる。
 後攻の場合2点あれば《アコード》+《並び立て》の発動可能になるが《オールデン》無しでg3以上を3枚展開+《並び立て》を要求出来る。または《オールデン》+《アコード》+《セイピアント》+バスティオン×2枚のパターンもあるが、こちらはコストを全て使い切らせるので次のターン《花嫁四葉》のアタックヒット率が一気に上昇する。

 1番キツいパターンは先後問わず、最速4ターン目から《バスティオン•プライム》にライドされる事。しかし、パワーを出すには《セイピアント》を複数枚やブーストを付与する《ロンダリア》《ダークストレイン》が必要。上記の動きの再現率を下げる点も考慮して、3ターン目までは点数の抑え方を徹底する。

《対三日月》

 3点以降をトリガーとする真剣必殺を妨害する為に、極力2点で抑える。序盤から《鍛錬所》が絡んだとしても、Rを殲滅して盤面を壊す事を意識する。前列を空ける+パワー上昇を行う《姫鶴》を毎ターン絡まれると辛いが、コストに使うソウルを供給する《謙信景光》はCBを使うので、点数を抑えればパワーライン低下にも繋がる。

 3点目以降を与える時は《学園祭の思い出》+3〜4点で自分の点数を抑えてるのが理想。ダメージトリガー1枚で28000となるので、全体のパワーラインが決して高くない三日月相手には非常に有効。

6.最後に

 特殊勝利が決まった時は達成感もあり、独特の動きをするのでかなり面白いデッキです。CBに依存する相手が増える程立ち位置は良くなるので、環境によっては追い風になる事があるかも知れません。おわり。


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