ゲルハルトリヒター展

豊田市美術館にてゲルハルトリヒター展を鑑賞。

作品はおそらく時系列での展示で、初期の頃のコンセプトや考えを含ませたようなわかりやすい作品も個人的には好きだった。
殺害されたナースが笑ってる作品など。

中盤の作品は本当に感情から出てくるものを吐き出していったんだろうなー、という作品ばかりだったけれど、後期の頃は色合いが優しくなっていたり、もう油絵はおしまいで良いと水彩画に移行したりと、感情が優しくなっていく感じも人間味があって良かった。

カラーチャートのブロックの部屋の展示は、国の施設に展示する作品とのことで感情と向き合った作品というよりは緻密に作られている印象。
あの作品たちが目的とされた場所で展示されているのも観てみたい。

タイトルが日付の作品や撮影した写真から描いていった絵などが一番好きでした。
普段見えているものの情報量や通しているフィルターがリヒターならではの独特のものがあるんだろうなと感じました。

東京の展示は見逃してしまったけれど、美しい豊田市美術館のゆったりした環境で見れて良い展示でした。

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