LUUPと電動キックボードと電動アシスト自転車の感想や乗り方のコツ

LUUPと、それが提供してる電動キックボードと電動アシスト自転車を使い始めて一ヶ月くらい経つので個人的な感想など。

まず先に結論

  • 電動キックボードは乗り方にコツが必要

  • 電動キックボードは自転車と比べても大分危ない乗り物なので注意

  • 逆走(車道の右側走行)や歩道走行はするな。絶対に車道の左端を走ろう

  • キックボードが嫌な人は電動アシスト自転車を乗れるサービスとして割り切るのはアリ

  • 都内の中心部ならLUUPポートがまぁまぁあるので、行き来する場所次第だけど、カジュアルにレンタルできるモビリティとして良い

  • 電動キックボードは新感覚で面白い乗り物なので、空いてる道とか走るにはちょうど良い。道選びがすべて。自己責任にて

  • 電動キックボードは優雅な貴族の乗り物と認識して乗るのがちょうど良い

  • 電動キックボードは視点が高い乗り物なので気持ちいい

  • LUUPがんばれー

少し辛口めではあるが、かなり面白いサービスだと思うので、LUUPポートがもっと増えたらいいのになーとは思う。


LUUPはサービス・アプリ名&会社名

LUUPは、株式会社Luupが提供するサービスで、LUUPアプリを使って、LUUPポート(乗り降りする場所)にある、電動キックボードや電動アシスト自転車を乗れるというもの。

LUUPアプリを使い始める前に、少し手順がかかるのが面倒くさいので、ここで脱落する人たちはいそう。

料金は50円 + 15円/1分なので、20分のレンタルで350円。40分で650円。1時間だと950円。

タクシーで移動することを考えたら安いので、電車乗るのダルい、電車が通ってないルートとかを移動するのに利がある。あと、都内でタクシーが拾いづらい。

そもそも東京都内は、ルート次第では、自転車と電車でさほど移動時間が変わらないとかザラなので、天気さえ悪くなければLUUPを選択肢の一つに加えておくと便利である。連絡の悪い場所を移動したいというニーズは間違いなくある。

個人的には、20〜30分くらいの距離を移動するなら、積極的に選択肢に選んでもいいなと思っている。

LUUPの電動アシスト自転車

これに関してもたぶん他社のものと変わらないと思う。電動キックボードは使いたくないけど、都内で手軽にモビリティをレンタルしたい、って時には良い気がする。

ちなみに僕はこれまで電動アシスト自転車に乗ったことがないのだが、LUUPの電動アシスト自転車で気づいたことをいくつか挙げておく。

  • 変速機がなくてタイヤが小さくてギア比もアレなので、スピードは死ぬほど遅い

  • アシストが気持ち悪い時がある。そこアシストすんの?みたいな

  • 走り出しと坂道は楽

  • 自転車として走れるのは気が楽

ぶっちゃけちゃんとしたスポーツ自転車ならアシストなしでも疲労度そんなに変わらないが、レンタルって考えるとこんなもんかな。

LUUPの電動キックボード

さて、LUUPというと電動キックボードというイメージが強い気がするが、そこそこの回数を乗った感想。ちなみに他社の電動キックボードに乗ったことがないので、共通する話かどうかは知らない。

LUUPの電動キックボードは、特定小型原動機付自転車 に分類されるもので、免許は不要だけど16歳以上、交通ルールが少し特殊などがある。

  • 最高時速20km

  • 歩道の走行は絶対に禁止(押して歩く分にはOK

    • ちなみにこれ、モーターを動かさずに普通のキックボードとして乗るのはどうなんだろう?OKそうな気がしてるが、重たいから普通のキックボードよりもエネルギー消費が大きく、ぶっちゃけ押して歩いた方が楽なので、結論として押して歩くことになると思うけど

  • 他は大体自転車(原付)と同じルール

    • 逆走すんな。マジで危険やぞ。逆走すんな。左端を走ること。絶対に左端を走ろう。左やで左

    • 二車線以上の道路の右折禁止(いわゆる二段階右折をする必要あり)

    • 一方通行は、自転車準拠。都内のほとんどの一方通行は自転車に関係ないが、後述の理由により気をつけた方がいい。あとガチの一方通行もときどきあるので注意

  • ヘルメットをかぶれ(ただし努力義務なので、被ってなくても違反ではない)

    • まぁ、実質誰も被ってない

自転車もそうなんだけど車道の右側走行は絶対禁止なので、必ず車道の左を走れ。何億回でも言うが、車道の左端を走ろう。

乗り方のコツ

電動キックボードはかなり特殊な車両形状をしているので、気をつけた方が良い。

  • バランスを取るのに慣れが必要。どこか安全なところで練習した方がいい

    • 左右の安定度は無い。自転車よりも全然安定しない

    • 片手を離しての運転はよほど慣れないとできない(そもそも手放し運転は基本はだめなんだが、まぁいざというときとか…)

  • 車輪がめちゃくちゃ小さいので段差は絶対危険。乗り越えられると思わない方がいい。少なくとも自転車と同じ感覚だと危険

  • 路面がガタガタだと的確にダメージが伝わってくる

  • ハンドルは基本曲げず重心移動で曲がる(これは自転車にもいえることではある)

要するに車輪が小さすぎるので、自転車とは特性が違う。

個人的なコツとしては

  • 不安定な道路では少し膝を曲げて膝で少しでも衝撃を吸収する

  • 重心を中央に固定する。頭を固定する。車体を軸にして揺れを制圧する

あたりかな。車体が左右に揺れるのを織り込み済みとして走るべし。

危険性

さて、電動キックボードは、自転車と比べて大分危ない乗り物だという結論を最初に書いているが、どういうところが危険かを書く。

  • 歩道走行絶対禁止なので車道を走る必要がある

  • 最高時速が20kmなので、危険区間を急いで抜けるというのができない

  • 最高時速が20kmなので、死ぬほど煽られる危険性がある

  • 最高時速が20kmなので、交差点を渡りきれない可能性がある

    • 15kmのときよりマシらしいけど、20kmでもやっぱりヒヤっとすることはある

  • 最高時速が20kmなので、中途半端な速度で自転車と色々かち合う

  • 車体形状的に車とかに衝突されたら、かなり危なそう

    • 自転車よりも踏ん張りが効かない

    • フレームがL型なので、トラックとか突っ込んできたらと想像すると…

    • ただ、時速20kmなので、相手が猛スピードで突っ込んできたとかじゃなければ大丈夫かもしれない

  • ヘルメットが義務じゃない

ここらへんの危険性は絶対に頭にたたき込んでおいた方がいい。マジで命に関わる。

安全な乗り方 1. 道選び

さて、自転車も安全な乗り方があるけど、電動キックボードも、比較的安全に乗る方法はある。

まず重要なことだが、道選びが重要な鍵。

絶対走るべきではない道路については、車道の幅が車両とほぼ同じ道路は逃げ道がないので、走らない方がいい。特に速度が出るところだと間違いなく煽られるし、無理矢理追い抜かれそうになったりするし、とにかく危険。

交通量、特にトラックが多いような道路を避けよう。絶対煽られると思っていい。

ということで、比較的安全なのは、ある程度空いてること。路駐が少なめ。道路の横幅の余裕があること、など。都内の道路でもそういう道は割とあるので、そういう道を覚えよう。

ただ、車はあまり通らないけど見通しが悪くて狭い道は別の意味で注意が必要。要するに歩行者や自転車が急に出てくる可能性がある。

あと、都内の大半の一方通行では自転車は例外なので、そういうところは普通に走れるのだが、高確率で右側通行自転車に遭遇するので、なるべく避けた方がいい。なぜか一方通行なら右側通行してもかまわないと勘違いをする人が大量にいるので、かなり危険。一方通行でも左側通行しろ

自転車も安全な道の条件は同じなので、自転車乗りが愛用するルートを調べておくと幸せになれるかもしれない。

都内は、自転車が走るべきルートに塗装がされてるところが増えたので、昔よりは走りやすくなってる(が、そういうところに路駐するクソがいて危険はある)

安全な乗り方 2. 朝7時〜10時を避けよう

道選びと同じ理由なのだが、朝7時〜10時は通勤の車が戦争状態になりがちなので、その時間帯は避けた方がいい。

安全な乗り方 3. 積極的に降りよう

原付と違って、降りて歩道を押して歩くのは、追加のエネルギー消費がほとんどないので、危ない区間は積極的に歩いた方がいい。モビリティというアイデンティティを無視する側面はあるかもしれないが、まぁ危険区間だけ歩く、みたいな柔軟性が必要ってこと。

もちろん、歩道の走行は絶対に禁止なので、押して歩くこと。

安全な乗り方 4. 周りを把握しよう

ある程度周りを見渡して情報を全部インプットしよう。車の免許を取るときのシミュレータを思いだそう。歩行者・自転車・車がどう動いてるのか、どうしたいのかを全部頭にたたき込んで把握しよう。

音を拾って、後ろを走ってる車を把握しよう。駐車してる車両がいる場合など、やむなく車線変更が必要な時はちゃんと後方確認しよう。

ちなみに自転車や車よりも視点が高いので、周りを把握しやすいという利点があるので、とにかく回りを把握しよう。周りの把握度合いで、安全性は桁違いに変わる。

安全な乗り方 5. 周りに把握してもらおう

車や自転車に乗ってて、やりたいことが明確ではない車両ほど不安になるものはない。実質手信号は出せないが、方向指示器はある。

道路の状況と、方向指示器や、後方確認をしているという事実をつなげると、少し車線をはみ出そうだなとかは、後方の車両も気づける。

安全な乗り方 6. 天敵を覚えよう

これは自転車にもいえることだが、電動キックボードと相性が極めて悪い乗り物がいくつかある

  • 路線バス

  • タクシー

  • トラック、消防団

車幅が広い乗り物は天敵なのだが、その中でも路線バスがいたら、速度が落ちることを許容しよう。絶対追い抜かない方がいい。車間距離をある程度保ちつつ、バスの後ろについて、バスが停車したときは諦めて停車するか、歩道を歩くと良い(特にその先、曲がるとかなら歩いた方がマシ)

タクシーは急な停車などがあり得るので、十分に注意すること。

経験上、トラックや消防団は、煽りが多いので、なるべく避けよう。

安全な乗り方 7. とにかく無理をしない

自転車でも共通するが、とにかく無理をしないこと。これに尽きる。

最高時速が20kmと、普通の自転車と比べても遅い乗り物なので、そもそも無理もできない。

自転車に乗るときよりも、気持ち安全側に倒すくらいが良い。優雅に乗ろう

安全な乗り方 8. 交通違反してる連中にイライラしない

こっちはクソ真面目に車道走ってるのに、交通違反してる連中がいる!!!みたいにイラっと来ることがあるが、そういうイラッとせず優雅に乗るのも、重要なコツ。

都内は、違法駐停車が死ぬほど多いし、自転車の逆走(右側走行違反クソ野郎)もそこそこいるが、そういう連中にイラっと来るとキリがないので、優雅な気持ちを持つことが大切

安全な乗り方 9. 速度特性を把握しよう

ガチめの自転車に乗ってる人やガチめの脚力を持ってる人は、速度特性が大きく違うことを把握しよう。

信号待ちのとき、最前面に陣取る優先度は自転車よりも低い。もちろん左折の車両を避けるという意味合いはあるので、最前面にいることは良いのだけど、加速はゆっくりだし時速20kmしか出ないので、直進車両しかいない場合は、一瞬で追い抜かれる点は、自転車と違うところ。

雑感

ほか、感じたこと

数年後どうなるか?

場所によるけど野ざらしなので、メンテが大変じゃないかなー?というのは感じる。ハズレ機体を掴んでしまう可能性が出そう。

もう既に、スマホホルダーがガタガタしてる機体は多い。

ミラーが使い物にならない

おもちゃみたいなミラーしか付いてないので、使い物にならない。あれならミラーの付いてない機体の方がマシ。

速度が確認しづらい

昼間だと、速度メーターが見えない。まぁ基本的には時速20kmで走ってるはずなので、速度メーターを見たいことが少ないのだけど。

坂道だとパワー不足

坂道だと傾斜によるけど時速15kmくらいまで落ちることはある。緩やかな傾斜ならそんなに速度は落ちない。

LUUPアプリ

  • GPS onなので画面オフにしててもバッテリ消費が…。

  • 自分がいるところを中心にしてほしい…。

それ以外は悪くない。道案内とか、空いてる道を教えてくれたりするともったありがたいけど。

乗り心地は面白い

なんというか、やっぱり乗り心地は面白いので、優雅な貴族の乗り物という認識でいることが大切だとは思う。


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