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ルワンダに戻りたいと思ってしまった

カナダのバンクーバーに来て1ヶ月ちょっとが過ぎました。ぼちぼち元気にしています。

キラキラのカナダ生活というよりは、毎日のようにホームレス街を横目に満員バスに揺られながら都会の荒波に心をすり減らしながら勉学に励んでいます。

6月末にバンクーバーにやってきて、7月にはESL(語学クラス)が始まって、今月からはWeb開発クラスのプレクラスを受けています。いよいよ8月末からは本科であるWEB開発コースが始まります。

実は先進国と呼ばれる国に来たのはカナダが初めてで、バンクーバーに来た当初の感想は「普通」でした。言語が英語になったのと、物価が高くなったのを除けば日本とあんまり生活レベルが変わらないなぁと思いました。

住んでいるところはバンクーバーの隣のバーナビーです。比較的自然が多くて素敵なところです。

一方でバンクーバーのダウンタウンは当たり前ですが超都会です。顔を見上げるほどのビル群に囲まれて、どこに行っても人、人、人。

マリファナやタバコの不快な臭いが至る所でしていて、ホームステイ街と呼ばれるチャイナタウンではアル中や薬中の人々が多く見られ、バンクーバー政府が注射器の使い回しを防ぐために無料配布していることもあって注射器が結構落ちてたり、注射を打ってる人々を見かけたりもします。

お金を出せば大抵の物が日本と同じように買えてしまい、ユニクロだって無印だってDAISOだってあるんです。

蛇口をひねれば当たり前のようにお湯が出て、日本のお店に行けばほとんどの物が揃っています。バンクーバーは健康志向が強い人が多いらしいので、プロテイン1つにしてもビーガン用のプロテインだったり、とにかくいろんな種類、いろんな素材のものがあります。

そして移民を受け入れている国でもあるので、道を歩けばいろんな国の人々に出会い、いろんな言語を耳にします。むしろネイティブカナダ人がわかりません。ちなみに今のクラスは殆ど日本人です。

いろんな国のいろんなバックグラウンドを持った人が集まった国なので、ルワンダ人の中に日本人1人が飛び込むのとは訳が違って、多種多様な価値観や意見、文化歴史などまさにThe異文化を日々感じています。

そんな生活の中で必死に拙い英語を駆使しながら、なんとか生活して、授業を受けて、課題をこなしています。


ただ不思議なことに、「ルワンダに戻りたい」って思っちゃいました。ホームシックになるわけでも、日本が恋しくなるわけでもなくって、ルワンダのあの日々に戻りたいって何度も思ちゃうんです。

どうしてもルワンダと比較してしまうのですが、
乾季で水が出なかろうと、電気の部品が盗まれて地域一帯が一週間停電になろうと、首都から持ち帰った豚肉が緑に変色していようと、日本から持ってきたシャケフレークが小蝿のウジだらけになろうと、家の中がネズミのフン&蜘蛛の巣&砂と埃だらけになろうと、

なんか思い返せば全部、全部、楽しかったんです。

不便なことばかりだったのかもしれないですが、「あー!今、生きてる!」って、ゆったりした時間軸の中で生きてることを実感していて、ルワンダの人々を見てても、ルワンダで生活してても、なんか楽しかったなぁと。

ただ、辛いか?と言われるとそうでもありません。

大変と言えば大変な時もありますが、周りに日本人も多いので分からなかったらお互い母国語で助け合えます。
それにジムがたくさんあったり、スポーツをする環境が整っていたり、メルカリみたいなプラットフォームがあってピアノを中古で購入できたり、多少は気をつけるけれど一眼レフカメラを普通に外で出せたり、自然のアクティビティーがたくさんあったり、趣味をする環境があるのもメンタル維持に大きく貢献してくれています。

そして、ホームステイ先とファミリーが本当に素敵な人たちで多分この家じゃなかったらメンタルやられてたかもしれません。

他のお友達のホームステイ事情を聞くと信じられないことばかりな一方で、幸運なことにホストファミリーにはかなり恵まれました。ビジネス感が全くなくって家族のように接してくれて、穏やかで優しくって、いろんなところに連れて行ってくれたり、いろんな面で助けてくれたり。

居心地が良すぎてすでに2ヶ月予定を半年に延長しましたが、おそらく1年はここにいる気がしています。住む環境は本当に大切ですね。

正直カナダ生活めっちゃ楽しい!!キラキラの楽しいカナダライフ!!といった感じではありませんが、健康と安全第一にぼちぼち無理せず、休み休みやってます。

バンクーバーにきてから刺激や情報が多すぎて、いろんな物が流れるように過ぎていっています。急かせかと過ぎゆく日々の中で、ルワンダで見つけた大切なものや感情がするすると手の中から落ちていっているようなそんな感覚です。

きっと東京にいたとしてもそれは変わらなくって、そもそも都会自体が向いていないのかもしれません。

今はまだ来て1ヶ月ちょっとなのに何とか頑張ってる自分を褒めながら、うまく気分転換をして、頑張りすぎず、顔晴りたいと思います。

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