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シロアリの群飛【Day104】

任地71日目。
※虫の写真注意。

早朝5時過ぎ、朝起きたら今日はやたらとガシュクイ(シロアリ)が床を歩いていた。

玄関や裏口には無数のガシュクイの翅が落ちていた。


これはもしや…?と思い庭に出ると、やはり今日はガシュクイの群飛の日だった。

群飛を終えて翅を落としたガシュクイたちが、他のアリたちの餌食なっていた。


起床時にいつもガシュクイがおらず翅だけ残っていたのは鳥が食べたり、土に戻っているのだと思っていたが、実際はガシュクイよりも小さなアリたちによるものだったようだ。

どこから飛んでいるのかと気になり、家の外に出る。

巣は案外家の近くにあった。
家と学校の間の土塚に大量のシロアリたちがうじゃうじゃとうごめいていた。

シロアリは社会性昆虫で、完全にカーストが分かれている昆虫だ。

女王アリ、王アリを頂点に、
羽アリ(有翅虫、第一次生殖虫)、ニンフ(第二次生殖中)、そして兵隊はアリと働きの5階級に分かれている。(参考資料:シロアリについて|エコパウダー(株))

誰かが木を埋めるために掘った穴だと思っていたが、どうやらシロアリたちの巣のようだ。

よく見てみると、様々な種類のシロアリがいる。

現地の人に“ガシュクイ”と呼ばれているのは、一番大きな羽アリのことを示し、シロアリ自体のことは“イースクウァ”と言うらしい。

兵隊アリは頭デッカチでずんぐりとしている。大きな顎を持っているので噛まれたら相当痛そうだ。

そんな中、マーケットに行く女性達が袋を持ってサンダルでアリの群れに入って行く。強い。

シロアリに噛まれながら、ガシュクイを袋にポイポイと入れて行く。強い。

前に「ガシュクイ大量発生」の記事を投稿したが、ここでは貴重なタンパク源だ。私はまだ食べたことはない。

ちなみにシロアリとクロアリ(普段見かけるアリ)は違う分類である。

シロアリはゴキブリ目の仲間で、クロアリはハチ目の仲間だ。サナギになるかで分類されているようなのだが、シロアリの場合はサナギにならず幼虫から成虫になる「不完全変態」をするようだ。

日が昇り始めると、兵隊アリと働きアリたちは巣の穴へと戻っていく。

ガシュクイのこの行動についてはまた調べるとする。


朝から良いものを見れたので、今日も一日良い日になりそうだ。

(2019/11/11)

#ルワンダ昆虫記 #ルワンダ #シロアリ #ガシュクイ

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