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2024年のエロージャズ

みなさま、あけましておめでとうございます。
バンドマスターの中安です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

エンタメシーンに甚大な影響のあった感染症の影響もひと段落し、昨年は世の中にエンタメ、特に僕の愛する生の音楽が、少しずつ街に戻ってきたように思います。とはいえ、空白ともいえる数年間で、断絶したものも多くあり、良くも悪くもスクラップアンドビルドが必要になっています。見事に再生したものもあれば、残念ながら途切れてしまったもの、頑張って引き継ぎ続けたもの、いろいろです。

我々エロージャズは、エンタメは無くなってはいけないという強い思いの中、ペースは落ちたもののライブの開催は止めずにやってきましたが、やはり実際に強引に奪われたものも多く、奪われてしまったものも多く目にしてきました。リスナーとプレイヤーが音楽を共有する、それだけのことが当たり前ではない、奇跡のタイミングなんだと改めて実感をもって気づけたのは、怪我の功名だったかもしれません。

よりパブリックな場所で音楽を届けたい、若い世代に生の音楽の素晴らしさを伝えたい、そんな思いが強くなったのも事実。そのせいか、活動の色合いが少し変わってきたように思えるのが、昨年の一年だったと思います。ということで、少し2023年を振り返ってみたいと思います。

春と秋には、恒例の梅田ニューサントリー5ワンマンライブがありました。

いつも暖かいお客さんと一緒にベイシーを楽しめる、またバンドにとっても育ててもらえ、定点観測のできる、とても貴重なライブです。ニューサントリー5のマスター曰く「自分らはお彼岸バンドやな。」いつもありがとうございます。マスターの音楽への熱い想いを大切に、僕らの思うカウントベイシーをこれからも演奏し続けたいと思います。

7月には、こちらも恒例となりました、梅田ロイヤルホースでの「もっちゃん祭り」出演。

ロイヤルホースオーナー關さんの追悼イベントで、終日出入り自由のお祭りイベント。關さんはもちろんたくさんのミュージシャンを聴いてきた方ですが、僕の母校の大先輩でもあります。「航太くん、ちゃんとやってるか?」とお店の写真から見られている気がして、背筋がピンとなります。もう20年以上お世話になっているお店、大切なホームの一つです。今年はエンタメが解放されたので、ステージもミュージシャンも熱量が今までで一番高かったように思います。朝10時にリハーサルでお店に行ってから、結局お開きまでずっと音楽とお酒に浸っていました。

そしてここ数年、11月には大きなイベントがありますが、今年は初めての企画、ファッションショーへの出演がありました。

しかもランウェイを歩くのはキッズ。デジタルのコミュニケーションが日に日に広がる今だからこそ、人が集まって作る音楽の熱量や波動を若い世代に浴びせたいという想いが強くなっていますが、このイベントはまさに「パブリック」「若い世代」に音楽を届けられる場となりました。キッズたちは自分でデザインと制作をした衣装を身に纏ってランウェイを歩く。僕らはリハーサルで練りに練った音楽をステージで届ける。この熱量のぶつかりは、僕らは大きな刺激をもらいました。キッズたちにはどう響いたでしょうか。

以上4本が2023年のエロージャズでした。ライブを演るたびに、人と人のご縁が本当にありがたいなと思います。ステージに関わってくださる、お店の方々、イベント企画や音響の方々、お客様、みんなエンタメが好きで、街や人々をエンタメで元気にしたい、という想いが強い方々ばかりです。僕らも負けじと、想いをサウンドに乗せて、みなさまに熱々のステージをお届けできればと思います。また皆さまと会場でお会いできるのを楽しみにしております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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