エンジニアリングノートを始めました。
本投稿はオプティマインド Location Tech Advent Calendar 2022の25日目の記事です。
はじめに
こんにちは。
株式会社オプティマインドでウェブエンジニアをしております鳥居と申します。
気づけば入社してから早1年が経過...正直なところ、ついていくのに必死な毎日でした。
たくさんの情報伝達があり、インプットすべきドメイン知識もたくさんあり、それはもう充実した日々で!
そんな状況の中で、自身が色々なことを着実に処理できるよう工夫したことの一つが、「エンジニアリングノート」を書くことです。
今回は、これについて参考になった書籍と併せて自身の使い方を軽くご紹介していきたいと思います。
エンジニアリングノートとは
私がエンジニアリングノートを知るきっかけとなった本です。
本書では「エンジニアリング日誌」という呼び名で以下のように用途が解説されています。
つまり、エンジニアが業務を進める上でのあらゆることを書き留めるためのノートということです。
覚えておく必要があるものをはじめ、作業を進めやすくするために一時的にメモを取ったり、思考整理のために書いたりします。
私は解説されている内容はもちろんのこと、書いたことをそのままで終わりにせず、ちゃんと活かしていきたいと思いました。
そのために、いくつかの書籍から知見を得て自分なりに工夫を重ねていきました。
次項はそれについてご紹介します。
参考になった本
『1億稼ぐ人の「超」メモ術』
どんな時にメモを取るのか、書き留めたメモはどう活用していくのか、メモを取ったことでどんなチャンスに巡り会えたのか等、事細かに解説されています。
著者の方は、いつでも必要な時にすぐメモを取ることができるよう、常に肌身離さずメモを持ち歩いています。
しかしそれだけではなく、自社のデスクや会議室、寝室の枕元、トイレ、そしてなんと浴室にまでも(!)、メモを常備していることが書かれていました。
はじめ読んだときに、「そんなそこまで」と驚いたのですが、メモを取るのが習慣になってきた頃、ふと「今、書かなきゃ」となったタイミングが訪れました。夜中に布団の中で。
その時に、面倒がらずにメモをとった甲斐あって、夜中浮かんでいた思考に次の日以降もアクセスできるようになりました。
実はこの記事を書こうと思ったのも、その時がきっかけ。
ちょっとしたことですが、すぐに書ける状況を作っておくのは有用だということを実感しました。
『図解すごいメモ。』
この本の冒頭で、「メモには鮮度があり、フルーツや魚のように、時間がたつと腐るのです」と書かれいて、思い当たる節があり過ぎてハッとしました。
頑張ってメモは書いているんだけれども、後になってそれが活かせていない。書いて満足しただけ...ということが度々。
全ページ、カラー図解で掲載されており、雑誌を読む感覚でサラサラと読めるのにも関わらず、自身が書き留めたノートを見返しやすくするメソッドがたくさん詰め込まれています。
仕事内容によって活かせるものとそうでないものは両方ある印象でしたが、「自分だったらこれは活かせそう」というものがいくつかあり、実践してからはノートを見返して内容を思い出すまでのスピードが速くなった実感があります。とても役に立った1冊です。
『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』
仕事で活かせるメモが増えてくると、仕事だけでなく日常のもっと細かな気づきをキャッチ・記録したいという欲が湧いてきて手に取った本。
本の中では、一貫して「心が動いたことを書く」ということが伝えられています。
その時の状況や情景と合わせて自身の気持ちを書くことで、過去に見えていたことや感じたことが鮮明に蘇ってくるのだそう。
なんとなくの心身のモヤモヤや、なんとなくエネルギーが湧いてくる時。
後になって思い出そうとしても、どう苦しかったのか、何で燃えていたのかって、意外と忘れてしまうものです。
私は「あの時ってどうだったっけ...」となることがよくあるため、今は仕事以外のことでもこれは大切だな、と思ったことを細かく記録するようにしています。
業務での活かし方
月並みではありますが、私が実践しているノートの活用法は、ざっくり以下のようなものになります。
日付は必ず書く。ページを見返した時に日付ですぐにアクセスできるよう、右ページの右上端に日付を書き込む。
1日のスケジュールで勉強したい分野とその単位ごとに掛ける時間をタイムラインに落とし込む。
TODOリストを洗い出し、優先順位を決める。
TODOリストで挙げた項目やミーティング等ごとにタイトルをつけ、必要だと思ったことを書き留めていく。時間を計測した場合は、タイトルの横に実際に掛かった時間を記録する。
後で見返した時に、ぱっと見ですぐに内容理解できそうなところについて目立つように印をつける。それだけで足りなさそうな場合は、未来の自分に伝えたいことを簡潔に書いておく。
疑問に思ったことははてなマークをつけて質問できるようにメモしておく。
自分の意見やアイデアとして思い浮かんだことは吹き出しなどで表現する。
タスクが途中で終わった場合は、次回どこから手をつければ良いのか、定例ミーティングの場合は次回にどんな会話がなされる予定か、勉強の区切りには、今回理解したこと・学んだことの簡単な記録に加え、次回やるのはどのページのどの項目からか、を記録しておく。
その場でメモが取れない状況の場合は、メモが取れる状態になってから記憶が鮮明なうちに書き留めておく。
さいごに
前述でご紹介の書籍『もっともっとマイノート』に、"モチベーションが上がるのは「薄いノート」"とお薦めされていました。
自分はノート選びにも工夫があるとも知らず、適当に自分にとって使いやすいA5の30ページ、たまたま"薄いノート"を選んでいて同じ様式のものをずっと使い続けています。
エンジニアリングノートを意識してノートを書き始めて約4ヵ月ほど経ちましたが(最初は日付さえも入れていませんでしたが)、5冊目に突入...
始める前までこれだけのことが、デジタルのどこかしらのメモや自分の頭の中に煩雑に分散されていたと思うと恐ろしくて、その時にはもう戻れません。
私は自分の記憶力に自信がないため、この方法がすごく合っていたんだなと実感します。
これからもエンジニアリングノートを書き続けていき、今よりももっと精度を上げ、効率的に仕事できるよう努めていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!
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