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ただいま、オランダ。

オーストラリアでのトレーニングとレース、1か月半のステイが終わって、無事にオランダに帰って来ています。
真夏から真冬にやってきて、特にオフもなくトレーニングを始めておりました。決して、というかたぶん悪い部類に入る(自転車選手にとって)この時期のオランダのお天気と環境ですが、久々の自分のお家にホッとしたり、しなかったり🙈 (やっぱり暖かいのは、自転車選手にとって神です😇)

天気が悪い日は、ローラーして、雨さえ降らなければ寒くても外に乗りに行って、ビブショーツと半袖でGOだったオーストラリアから、インナー/ウォーマー/ジャケット/ベスト/シューズカバー/手袋、で全部着てからHR(心拍計)着け忘れたのに気づいたら、また全部脱いで。。。そんな感じで、バタバタ、バタバタ。
昨日なんてトレーニング中に、安全のためにシートポストに付けてるライトが路面の悪いところで取れて、アダプタが吹っ飛んでどっか行っちゃうし🤦🏻‍♀️ライドから帰ってきたら泥々のウェアを洗って、冷え切った身体を温めて。ホットクリーム塗ったところは、お湯かけると痛いし🤦🏻‍♀️
帰国後、冷蔵庫は空っぽだったので、リュック背負ってママチャリで、ごはんのお買い物に行ったり。

とりあえず、バタバタ、バタバタ。で、やっと一息noteを書ける余裕ができて、オランダでの通常運行にやっと戻りつつある今日この頃です。

1月31日にオーストラリアのレースが終わって、ヨーロッパでの私のシーズンインは、3月2日のオムループ・ニュースプラッドからです。つまり、丸1か月あるわけですが、日本には戻らず、そのままオランダにヨーロピアンのチームメイトと一緒に帰ってきました。まあ、チームメイトからは日本戻らないの?と不思議がられるのですが、今のところ私としては日本は帰るところではなくて、全日本選手権のためかオフシーズンに一時帰国する場所という位置付けなので🙆🏻‍♀️

というのも、今住んでいるオランダのアパートメントが唯一の 自分のお家なんです。日本には自分の家はないですし(もちろん、実家はあるので、たまに帰ることはありますが、周りはオランダほど練習できるような環境じゃないですし) まあ日本にいつ帰っても、住む自分の場所があれば嬉しいですが、年に1、2か月しか合計していない今の私の生活に(キープしておく家を持てるほどの金銭的余裕もないですし)日本のお家は必要ではないので。
シーズン中は、だいたい9か月はこちらで生活してることになります。しかも幸いにも、今はビザも取れているので、悪いことしない限り期間を気にせずに住むことができますし、日本に帰ったところで、ホテル住まいか居候させてもらうことになってしまうので、多少の苦労とか不便含めても、こっちで生活した方がコスト的にも時間的にも精神的にもベターかなというのが現状です。

まあ、もちろん日本が嫌いなわけではないですし、こっちに定住して、日本って、なんて安全で便利で住みやすい国なんだ!って(日本語が話せる人にとって)、改めて思うわけです。ただ、ヨーロッパのサーキットでロードレースをするには、やはり日本に定住しながら参戦というのは不可能なんですよね。
私もここに来る前は、日本を拠点に海外を行き来してましたが、それではワールドツアーチームでやるのは難しいなあと、両方経験して実感しました。

チームによっては、ヨーロッパ以外の国からの選手(アジアや北米、オセアニアなど)の選手のために住まいを用意しないといけないというルールが、一応UCIで定められているので、個室以外のシャワーやキッチンは共用といういわゆるシェアハウスのようなものを準備しています。2年前の初めてヨーロッパに来た時、FDJにいたシーズン前半は私もチームのアパートに住んでいました。ただ、前述の通り、個室はあるのですが、シャワーとトイレ、キッチンは共用で。自分のスペースはあるのですが、レースに行ったらチームメイトと24時間一緒で、家に帰ってもチームメイトと24時間一緒。しかも場所もタウンにあるわけでなく、一番近くの大きなタウンまで10km、一番近いスーパーまで5km、移動手段は自転車だけ。初めてのヨーロッパでの長期滞在で、よし!頑張るぞ!と思っていた私は、約1か月でおかしくなりました🙈 (今でも定期的におかしくなりますけどねwww) それでも、レースで走れない自分は自分で許せないから、なんとかかんとかトレーニングとコンディションは保ちながらも、精神的には壊れてましたね🤖(懐かしい思い出www)

この経験で気づいたのは、私にとっての生活環境の大切さ。私にとってのパーソナルゾーンの大切さ。知ってるけど知らない人(いわゆるチームメイトくらいの距離感、親友じゃなくてクラスメイトみたいな感じ)と共同生活ができない人間なんだということに25歳になって初めて気づきましたwww (逆に言うと25歳にもなって、なんで他人と共同生活しないといけないんだ?とも思います) 私はたぶんかなり気を許した人でない限り、一緒に24時間いるということが根本的にムリなんだということがわかりました。
まあこういう状況に置かれない限り、そんなこともわからなかったんでしょうけど、改めて自分の子どもの頃とか今までを振り返ると、その気はかなりあったのかなとも納得できます🙈

というわけで、自分のメンタリティを回復させるために、オランダに自分の家を借りたという経緯であります。(なんでオランダかっていうと、ビザの関係が一番の理由ですが。)いろんな国で、いろんなレースを走ってきて、オランダのこの私が住む地域がすごく気に入って(地形的にも、トレーニング環境の良さやレースの移動の関係でも) さらにオランダは英語しか話せなくても、まあなんとかやっていける数少ないヨーロッパの国の一つというのも、住むことにストレスを感じない大きな要因の一つでした。フランスは、本当フランス語が話せないと死にました🤖

とはいえ、オランダでの生活が全て順風満帆で、快適で、何の不自由もないかといえば、そういうわけでもなく。基本的に、前述のここ最近の通り、何やっても何かやらかしてしまう星の元に生まれた私は、とにかく生きてて何も起こさないことがないくらい、常に自己嫌悪の毎日です🤦🏻‍♀️(これ本当に。)
日本だったら、言葉も通じるし、とにかくなんでも時間通りだし、とにかく便利だし、自分でなんとかなることも多いのですが。自分の家があると言っても、オランダに住む日本人で、いわゆる外国人なわけです。いくらビザを持ってるからって、全てにおいて時間もパワーも使う日常であります。

レース中やチームキャンプなどであれば、朝昼晩、食事が時間通りに準備されてて、お皿に食べたいものを載せていって、座って食べたら、洗い物もしなくていいわけですが、一人暮らしだと、ライド行く前に朝ごはん準備して食べて洗って、帰ってきたら何か作って食べて洗って、そうこうしてるうちにもう夜になって食べないと身体壊れちゃう、何か作って食べて洗って。で、開いてる時間に自転車でスーパーいって、セルフケアして、ランニングして、トレーニングして。あっという間に、一日が終わっちゃいます🙈 (タイムマネジメント能力が悪いというか要領が悪いのもあります🙈)

その上、この時期はほぼどんより雲空か雨で、寒いし。レース以外でほとんど出会う人もいないし、家にいても話相手もいないし、友達もそんないる訳じゃないし、社会に接してる訳でもないし。まとめると鬱になる要素満載なんですよ、ヨーロッパ生活。
私も定期的に精神的におかしくなりますし、鬱になりますけど🙋🏻‍♀️とりあえずなんとかやってますwww

そもそも、ヨーロッパで生まれて育って家族も家もヨーロッパにある選手たちと、大人になってから外国人としてヨーロッパにやってきて同じ土俵で戦おうっていうんですから、そう簡単になんでもいかないですよね。普通に生活してる(つもり)だけで、知らず知らずのうちにストレスゲージが上がっていって、(パフォーマンスを下げないで)発散する場所も方法もなく、コーチに当たっては、倍返しされるということの繰り返しでした。

というわけで、今はコーチからも見放され、1人でヨーロッパでの初戦までの寒ーい、どんよーりしたオランダの2月を過ごしているわけであります。
もうなんかいろんなことに疲れてしまって(たぶんそういう時期だと思いたいwww)、言われたトレーニングは身体が動かなくて全然できなかったり、それでもコーチにはあれしろこれしろ、これはどうなってるんですか?ってメールで問い詰められるし。できないことはできないし。そんなダメダメな今日この頃です。🤦🏻‍♀️

それでもトレーニングができなかったり、ダイエットできなかったり、できないことがあったからって、それでもいいよなんて甘いことはなくて、痛い目を見るのは誰でもない自分だけなんですよね。それを去年のシーズンで痛感したので、同じ失敗は繰り返したくないっていうのが本音であります。
まあトレーニングできるできない、レースで走れる走れない、体重減る減らないに一喜一憂してるなんて、アスリートくらいなもので、何そんなことに落ち込んだりイライラしたりしてるんだって、ふと我に帰るとバカバカしくなることもあるんですけどね🙊(これが今の私の仕事です🙆🏻‍♀️)
そんな上手くいかないことの方が多い毎日(※当社比)なんですが、この私が住んでるところで乗る自転車(トレーニング以外🙈)、トレッキングする道、雨のち晴れのち雨のち雲みたいな天気☔️☀️☔️、控えめに言って最高で、大好きなんですよね😊

昨日は全然脚も身体も動かなくて、言われたメニューもできないからただ自転車に乗って、トレランしろって言われたのですが、走れないからたっぷり森の中をウォーキングして(家から200mくらいでトレイルのある森があります👌🏻) もちろん、コーチにはまたいろいろ言われるんだろうけど🤦🏻‍♀️

自転車選手としての生活やヨーロッパでの生活に疲れた時に、癒してくれるのも今ではこのオランダの私の住んでる地域だったりするわけで。ここにきて1年半ですが、また今年も私の帰る場所に帰ってきたんだなあ。としみじみ。

とりあえず、今日は自転車乗らない日なので(洗車しないと、ですが😭) コーヒー淹れて、のんびり朝ごはん作って食べてます🙆🏻‍♀️

#今日のエリさん #今日のエリnote


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