命日に同じ部隊のご遺族と初対面
2024年4月7日
毎月第一日曜日に行われている千歳碑の月参り、
この年の4月は命日である7日がちょうど第一日曜日にあたる。
大伯父が戦死したのは、昭和19年(1944年)4月7日。
特別な気持ちでお参りに行ったら、やはり特別な事が起こった。
いつも通りお参りが済んで、千歳碑の前で護持会の方々と雑談していると、お歳を召した二人の男性が千歳碑の前に現れ、手を合わせてくださった。
護持会代表の大藪さんと佐々木さんがご挨拶をしに向かわれ、お話を伺うと
・お二人のお兄様が、六十連隊の第三大隊の中尉だった。
・今日が命日で、この日にお兄様は戦死なされた。
とのこと。
「第三大隊なら、馬場さんの大伯父様の戦友さんではないか」護持会の声に、私が持参していた『遥かなインパール』の将校一覧のページをお二人に見て頂くと、確かに同じ第三大隊かつ、大伯父の部隊の隣部隊の中尉だった。
大伯父と同じくカングラトンビの戦闘で同じ日、同じ場所で戦死されていた。なんという偶然。
お兄様は、6人の男兄弟のうちの長男で、ご遺族のお二人は五男・六男、今年92歳と90歳とのこと。
毎年4月にはお二人で霊山観音にお越しになり、お兄様の位牌を出して拝んでもらい、その後昼食をお二人で語り合いながら食べることを定例とされているそうだ。
きっと大伯父のことをよく知ってくださっていたであろう方のご兄弟に、こうしてお会いできるなんて。
護持会の方々も、お二人とはこの日初めてお会いになったそうで、命日は、こういう不思議な引き寄せがあるんだと鳥肌が立った。
お二人には後日改めて御礼の手紙を差し上げ、お兄様と大伯父に関する情報交換をさせていただいた。
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