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4月12日の記録

私は朝から友達と山登りに行っていた。

ちょうど下山した時2:50に主人から
LINEメッセージとビデオが来た。

西国分寺駅で職務質問を受けたとの事。

送られてきたビデオは、主人と警察官との応酬。
5分のものが2本、1分半が1本。

👮🏻‍♀️「在留カードは持っていますか?」
👨🏾「はい、持っています」
👮🏻‍♀️「見せてください」
👨🏾「どうして見せなくてはいけないのですか?
それは、レイシャルプロファイリング
ではないですか?」的な、
身分証を見せる見せないの会話。

その後その警察官はもう一人の警察官を呼び、
また主人に身分証の提示を要求した。

主人が「それは私が外国人だからですか?」
と聞くと、
「そうではありません。
ただ、不法滞在の外国人が多いので、
在留カードを見せていただかないと、
不法滞在ではないと信じられないからです。」

警察官が道で通行人を止めて
職務質問をする場合、
不審事由がなくてはならない。

その警察官の述べた不審事由は
「警察官を見て目を逸らしたから」
しかし私の主人はその時サングラスを掛けていて
視線がどこへ向いているかは
見えないはずであった。

さらに、主人が警察官を見たタイミングというのは
警察官が駆け寄ってきたから。
誰かが駆け寄ってきたらその方向を見るのは
至って普通の事である。
そして主人は職場に行くのに急いでいたため、
前方に視線を戻し、
次に乗る電車のプラットフォームに目を向けた。

後から来た警察官は、一人目の警察官と違い
非常に丁寧に論理的に話をしてくれたが
在留カードを見せないなら
仕事に行かせてくれないとのことで、
30分ほどの応酬の後、
主人は在留カードを渋々見せて、
仕事に向かった。


今回、在留カードを見せること自体は
簡単にできた事だ。
しかし、彼があえて在留カードを見せなかったのは、
警察官が
外国人(特に男性、特に有色人種、特に黒人)
に対して職質をする確率が異常に高い
という事実に対し
「これは問題である」という姿勢を示すためである。

2021年12月6日には、ツイッター(現X)で
アメリカ大使館が異例の警告を掲載した。
「レイシャル・プロファイリングが疑われる事案で、外国人が日本の警察から職務質問を受けたという報告があった。数名が拘束され、職務質問や所持品検査をされた」「拘束された場合は領事館への連絡を要請する必要がある」。


なお、昨晩9:30、
私は仕事の終わった主人と西国分寺駅で合流し、
西国分寺駅前交番に向かい
本日行われたレイシャルプロファイリングに
基づいていると思われる職務質問について報告した。

そこに居た警察官5名は皆熱心に丁寧に
そして非常に低姿勢で話を聞き、
後日、上長に報告し調査した上で
結果を電話で伝える、とのこと。

主人は職質をした警察官の識別番号を
控えていたので、そちらを伝えた。
識別番号によって、どこの署の誰かというのは
一瞬で分かるはずであったが
「まだ分からない」と言われた。
これは理解しうる。
もし分かっていたとしても、その場ですぐに
警察官の所属や名前を明かすべきではない
との判断であろう。

報告が終わり、交番を出る前に
「これは個人的な興味なのですが、
アメリカ大使館からの警告も出ているように
レイシャルプロファイリングは問題である
と示されて久しいですが、
実際レイシャルプロファイリングに関して
対策はなさっているのですか?」と質問した。
これは責めるつもりでなく素朴な疑問であった。

担当した警察官は食い気味に
「対策は、なされています!
許されることではありません!
私個人としても絶対にそのような事はしません!」
と言っていた。

私としては、個人がどう、
ではなく、警察の組織としてどのような対策が
取られているのか興味があったのだが、、、



日本の警察の、
外国人もしくは「外国人的な」見た目の
日本国籍保有者に対する
職務質問の件数の異常な多さは、
昨今非常に問題になっている。
まさに数日後の2024年4月15日に
「人種差別的な職務質問をやめさせよう!」訴訟の
第一回口頭弁論が行われます。

私も傍聴に行く予定。

私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。