退職とアフリカ渡航
退職にまつわるお話です。
2018年5月 会社の仕事に悩み始める
2018年10月 色々察せられて職場異動になる
2019年2月 アフリカに興味を持ち始める
2019年3月 NewsPicks キャリアセミナーに行く
NPO法人AYINAさんにホームステイの相談をする
会社に退職意向を伝える
2019年5月 最終出社
黄熱病のワクチンを受ける(危なかった汗)
2019年6月 航空券を買う(ギリギリ)
出発
2018年5月頃から出社して営業車の中で泣いてそのまま昼過ぎに帰るという事が度々発生し始めた。
当時のことを振り返ると多分社内政治のような部分や理不尽さを感じていた上に、営業として、自分が食べていくために、会社の存続のために数字を上げ続ける感覚がなにか違う、と思い始めていた。
医療に関わっていると、病気に対して予防的な活動がいかに大切か、そのための仕組みづくりなど課題が見えてくる。
自分の考えと日々の会議や周囲の意見と違いが出てくるようになった。
この違いはなんなのか?それをよく調べ本を読みセミナーがあれば足を運ぶうちにそのギャップはより深くなっていった。
新しい職場で再び頑張ろうと思う気持ちと裏腹に、新たな価値観がうまれた。同時に、今までの価値観がどう形成されたかも考えるようになった。
私の家族は、私に医者になってほしかった。見栄えのよい、儲かる仕事。
医者になれないなら、一生の資格をと・・
私は今でも、親のいう通りにせずに失敗することを心の奥底で恐れている。
” ほら言ったじゃない、親の言うことを聞かないから そうなるのよ”
もう、お金があれば幸せで、損得勘定で計算して生きて行くことや、
体裁を気にして、周りの目を気にして生きて行くのが嫌になった。
自分がよいと思うことは何なのか?何が快で何が不快なのか?
そのセンサーは、私の中で埃を被ってしまっていた。
だからこそ、退職も、アフリカ渡航も、自分がこれはよいと思ったことをまずはやってみてから考えたって良いじゃないか、そう思って飛び出した。
” 自分が何が好きで、何が楽しいか分からない人生なんて、つまらなくないかーー ”
これは、読み漁った堀江貴文さんの本のなかの一つの言葉。
ああ、自分って、何が楽しくて、何に情熱を傾けたいんだろう・・・
この言葉は、数多くの堀江さんの言葉の中でも深く突き刺さっている。
2018年5月から悩んでいたから、およそ1年間は悩み続けたわけだけれど、
次が決まっていなくても、退職して、思い切ってアフリカ行きの航空券を買うなんてことは誰でもできる。
人生は経験の積み重ねだ。モノや安定のためだけに生きているわけじゃない。
幸い、それができる社会保障制度が整っている日本のこの時代に生まれている。
” 昔のひとは、交通手段が自分の足くらいしかなかったけど、国を変えるために長い道のりを何日も何週間もかけて移動していたんだ 今の人は、飛行機だって新幹線だってなんだってあるのに、動こうとしない ”
これは堀江さんの言葉ではないけれど、同じく突き刺さっている言葉だ。
今は以前に比べれば自分がしたい時になんだってできる環境にいる。こんな時代を作ってくれた先人たちに自然と感謝の気持ちが湧いてくるこの現代でなら、なんでもできるじゃないかと思う。
センサーの埃を少し払って、アフリカ航空券を購入したのだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?