植物あふれる家

今週末は充実して過ごせたのでうれしい。

さぼり倒していた着物のお稽古に3か月ぶりに行って、
欲しかったスニーカーを買って、
ワンピースの下に着る用のキャミソール(ビーズがついている)を買って、
移転するためセールしていた近所のケーキ屋さんに行って、
コインランドリーで冬に使った毛布を洗濯して、
枯れかかったベランダのパクチーを引っこ抜いて青じその種を植えて
それから図書館にも行った。

ベランダのパクチーつながりにはなるのだけど、
わたしは植木鉢をたくさん並べている家が好き。

これでもかというほどたくさんの植物を所せましに並べて
(家の塀の上に飾ったり括りつけたりするだけでは飽き足らず、
 門から出た道路にも家の壁沿いに植木鉢をいくつも並べている)
ちょっとしたジャングルというか森みたいになっている家。
(そういう家に限って庭がせまかったりする、
 だから外に拡大してしまうのだろうか!?)

そういう家は若い人ではなく、お年寄りの家に多いように思う。
植木鉢も年季の入ったプランターや、陶器のかめのようなやつや、
果ては端っこがもろもろに欠けた
大きな発泡スチロールまでも代用したりしていて、
今流行のおしゃれなガーデニングとはちょっと違うのだが、
その分、植物への純粋な愛を感じて胸が熱くなる。
なんか「そこまでして植物を植えたいか!?」みたいな。
良く見るとたくさんある鉢のうちのいくつかは
枯れてそのままになっていたりもするのだけど
そういう雑なところも苦しくなくていい、安心する。

一軒家だけじゃなくて、マンションとかアパートでもときどき
そういう風に緑あふれるベランダになっているお宅を
ときどき見かけるのだけど(そういう家はひとつだけすごく目立つ)、
そういうのを見るのもすごく好きだ。
庭がないからこその植物への憧れとか愛とかが
よりいっそうそこにギュッて詰まってるような気がして、
もはや感動を通り越して胸が痛くなる。

そういうのに憧れて、数年前からわたしも
ベランダで植物を植えるようになったのだけど
植物は本当にいい、癒されるし、元気をもらえる。

黒くて固くてそっけない種なのに、
植えて水をあげればやわらかい緑色の芽が出てきて、
ぐんぐん成長して花を咲かせたり実をつけたりするのだもの。
小学生の頃はふーんぐらいだったけれど、
大人になって改めてやってみると、めちゃくちゃ不思議だし感動する。

今我が家に植えてある植物は、
今日植えた青じそと、
春になって花をつけてしまった春菊(そろそろ新しいものを植えたい)、
それから目下成長中の朝顔。

ベランダをジャングルのようにする勇気はないけれど、
「植物を育てたい」という切ないような気もちは
これからも大切にしていきたいなと思う。





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