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7月29日滋賀アルカ

オアシスレポート編集部の「えりりん」です。7月29日に滋賀県大津市で行われたアルカのレポートをお届けします。

2018年夏の地方アルカ第2弾は、その前日から開催が危ぶまれました。過去に前例のない動きをする台風12号とまったく同じタイミングで西へ移動する予定だった岩崎ひろき氏は自らを「台風男」と呼び、一時は開催断念を覚悟せざるを得ないという事態に。台風はかろうじて岩崎氏よりも速いスピードで西へ去り、開催日当日大津の空は青く澄み渡ったのでした。

会場の「奏美ホール」は、円形の装飾が施された真っ白な内装に黒のグランドピアノが映え、音響も心地よい空間でした。東京でのオアシスイベントのために作られた激レアバッタ物達も、オアシス紹介ポストカードと一緒にディスプレイ。せっかく用意しておいたカード一式を東京に忘れてきてしまうというアクシデントにもかかわらず、さすがWS芸人イラストレーターの岩崎氏、ほんの5分でコンビニに行って新しいレイアウトでプリントしてしまいました。

さてさて、肝心のワークショップの内容です。参加者は合計35名程で滋賀、奈良、京都、大阪、岐阜、名古屋、兵庫などから集まった関西精鋭メンバー達。地元のコーラスグループで活躍している方から、ゴスペル初体験の方までさまざま。どんなワークショップになるのか、ワクワクそしてドキドキしながらスタートしました。

課題曲を始める前の準備として、喉を締めつけず、体を使って歌えるようにさまざまなテクニックを披露。関西アルカでは定番となりつつある宝塚風「ハイっ⤴」をはじめ、「ZZZ x2」、「ぶぶぶ」、和田アキ子、平泉成、「生一丁!」などなど。あの手この手で参加者の発声や発音、歌い方を整えて直してしまいます。

関西の参加者はとにかく反応が良い。たまに良すぎてフライングするほどに。。。箸が転がっても笑うという状態がワークショップ中続くのですが、実はそれは「笑う」ことによって喉を開いて声を出しやすくするという岩崎氏の目論見どおりな展開!?しかし、ただ大きな声を出すのではなく、「音楽」にするために発音から口の中の構造まで、細かく面白く説明しながら課題曲をおさらい。2時間半後に仕上がった「Pressing My Way」は、爆発的な音とパワーそして躍動感のあるものに。エンディングのピアノでは、椅子から体が跳ね上がって、ほぼ宙に浮いて鍵盤を叩いている岩崎氏。その凄まじい全身全霊さが歌い手にも伝わり、皆の声にも一層力強さと一体感が増しました。

「今日は本当に楽しかった!」「参加してよかった。また来たい!」「ほんっとにすごかったです!」一期一会でその時限りのワークショップ。だからこそ、その時全てを出し切る心地よさと潔さ。そんな何かをそれぞれ感じて、帰路に着いた参加者たち。。。いえいえ、関西のメンバーはそこでは終わりません。大勢の方達が飲み会に参加して下さいました。風情溢れるお座敷で、乾杯の後も歌やボイストレーニングについて熱く語る岩崎先生の声に真剣に耳をかたむけるメンバー達。

次回は奈良でのアルカ開催をリクエストして、再会を約束しお開きになりました。

台風とともにやって来て、去った後には抜けるような青い空。寅さん顔負けの旅するコーラス芸人、岩崎ひろき氏。次の巡業先は8月11日の福岡アルカです。


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