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Fantasy On Ice 2023 新潟・神戸 ~Side D

Fantasy On Ice 2023!それは圧倒的な唯一無二の夢のステージ!
今回Dean Fujiokaさんが、羽生結弦さんや、ステファン・ランビエルさんなど、日本や世界を代表するトップスケーターの皆さんと共演できて感動で胸がいっぱいです。
今回のように主役ではないイベントを、Deanさんのファン目線で大胆に切り取る "Side D"シリーズ。Deanさんにとって初めてとなるアイスショーの舞台を、是非ご一緒に振り返りましょう!

【エリコッタ自己紹介】
入院中に朝ドラで五代様を知った2015年以来、Dean Fujiokaさんが人生のお手本。アメリカ生まれ日本育ち。会社員・育児人・裏千家茶人。
スケートはTV放映される世界規模の大会は録画して観るくらいまぁまぁ好き。母親に連れられて初めて生で観て感動したスケーターは浅田真央さん。
<Fantasy On Ice 2023歴>
宮城:最終日ライビュ
新潟:初日と2日目現地、最終日ライビュ
神戸:子供の行事と重なり現地は断念、最終日ライビュ

目次

1・スケート界はコロナ禍を既に乗り越えている
2・華やかなオープンング~「キャー!」って叫んでいいですか?
3・History Maker ~歌う人も滑る人もみんながHistory Maker
4・Apple ~世にも華麗な天使と悪魔の物語
5・Deanさんの挨拶もTransmuteしている
6・Sukima~このミニマルな美しさを永遠に語り継ぎたい…
7・フィナーレ~ゲストとは思えない存在感
8・Deanさんはじめてのアイスショーの感想
9・会場データ新潟
10・会場データ神戸

Fantasy On Ice のステージ(新潟)


1・スケート界はコロナ禍を既に乗り越えている

眩暈(めまい)がしそうな熱狂的な幕開けだった。
スケート界では、今年2月に羽生結弦さんが東京ドームを成功させ、すでにコロナ禍を乗り越えている。
一方でDeanさんは2021年の全国ツアー、2022年のファンクラブイベントとも観客の声出しは制限された。9月に予定されている日本武道館の単独公演で初めて解禁となるだろう。
コロナ禍の萎縮と沈黙に慣れてしまった身としては、4年振りにこれだけの大人数、大きな歓声、大きな拍手と声援にいきなり包まれるのはまだ慣れなくて、やや緊張気味の初日だった。

新潟でDeanさんの出演するBツアーが始まるが、1つ前の ”Fantasy On Ice 2023 宮城” のAツアー最終日を映画館のライブビューイングで予習していたので、ゲストの出るタイミングや、何曲歌ってどんな事をするかの流れはだいたい解った。観客の応援の仕方も映像で見える範囲で理解した。

今回のFantasy On IceでDeanさんの曲は何がかかるのか予想もしてみた。
ショーに出るきっかけになったと思われる、世界的に人気のTVアニメ「ユーリ!!! on ICE」(=Yuri On Ice=YOI)のオープニングテーマ、「History Maker」はほぼ確実だろう。
宮城の映像を観た時に、ミディアムテンポのバラードが多かったので、Deanさんの楽曲の中では屈指のバラード「Sukima」も予想していた。
しかしあと1曲は、Deanさんが自分の楽曲の中では最高傑作と当時インタビューに答えていた「Echo」を予想していた。
まさか「Apple」だったなんて…。思った以上に攻めた選曲!しかし思った以上にスケートとのシンクロが効果的で素晴らしかったのであとで詳しく。

この会場にリアルにいる感覚はDeanさんのLiveの前のドキドキとは明らかに違う。何か大きな大きな歴史を動かす転機を今回は目撃する、そんな予感を感じずにはいられなかった。

パンフも素敵♡

2・華やかなオープンング!「キャー!」って叫んでいいですか?

歓声なのか音楽なのか区別がつかないくらい爆音の歓声とともに華々しくショーがスタートすると、まずは今日ご出演のスケーターの皆さんの紹介。
音楽に合わせて一組づつ勢いよくリンクに踊り出てくるたび、大きな手拍子と歓声が止まらない。ひとりひとりの紹介アナウンスに乗せて、自らの存在感を示し、氷の上で華やかに舞い、盛り上げるスケーターの皆さんの動きは思ったよりもずっと速くてスリリング。リアルに観るとアイススケートがいかに危険なスポーツであるかも実感できる。

そして、ここ数年聞いたこともないくらいの大歓声とともに最後に颯爽と登場したのは、ソチと平昌2つのオリンピックで2回の金メダルに輝き、世界選手権1位を2度も制覇した世界チャンピオン、羽生結弦さんだ。この会場にいる8割くらいの人はここで「キャー」って叫んでいる?(ってことは9割以上は羽生さんのファン!?)私はもうびっくりして怖気づいて、スゴい!…と圧倒されてしまった。羨ましい!私も叫びたい!

始まってから数分のうちに、予想していた「その時」は、やってきた。
「Ladys and gentleman!(みなさん)」と英語のアナウンスが入る。
「Please welcome today’s special guest, Dean Fujioka!(今日のスペシャルゲストをお迎えしましょう、ディーン・フジオカ!)」
羽生さんが出てきた時ほどではないけれど、「ウォー!」と周囲は歓声と拍手に包まれた。

鏡のように美しいリンクに感動♡(新潟)

3・History Maker ~歌う人も滑る人もみんながHistory Maker

羽生さんが出てきた時、地鳴りのような「キャー!」を聞いたので、そんなふうにキャー!くらいは言ってみたかった。でも4年間ずっと黙っていたから、急に声なんて全然どこからも出なかった。緊張のあまり息を吸い込んだまま固まっていたのかもしれない。固唾をのんでDeanさんを見守った。

Deanさんは暗転のなか舞台の奥、出入口のカーテンから出てくると、中央のマイクスタンドに歩み寄り、両手を広げてポーズをとり頭は下げてそこで静止した。
聞き慣れた ”History Maker” のイントロが流れると、それまで暗転していた舞台にスポットライトが当たる。Deanさんだ!!

Deanさんは前日のInstagramにあがっていた通り、ハイブランドETROの、豪華なキラキラビーズが大胆に散りばめられた、ビーズトリムシングルジャケット姿。(一着1,290,300円(税込)とのこと!)
トップスはおそらくLiveでは毎回お約束の黒のタンクトップ。(後日のTikTokで、やはり黒タンクトップと判明)そしてシンプルなパンツと銀のバックルのベルトにエナメルのシューズはすべて黒。
例のケガをした左親指にはベージュ色の絆創膏がしっかり貼り付いている。ケガの回復は順調そうだ。

イントロが終わるとDeanさんはゆっくり顔をあげてマイクスタンドに向かって歌い始めた。(おぉぉ!緊張してる!美しい~!完璧なメイク!w)
初日の出だしの数フレーズは、かなり緊張した声のコントロールだった。
リンクでは次々とスケーターが飛び出し群舞が華やかに展開された。
ユーリ(=YOI=Yuri On Ice)のファンだったらむせび泣くところだろう。
Deanさんは確かめるように歌っていたが、Bメロに入ると早くも感覚を掴んだようで、1回目のサビ以降は緊張が取れて、歌う身体に徹底改造した ”第4形態” 以降の、Deanさんらしい力強く安定した美声を響かせてくれた。

ところで、Deanさんの立つ舞台には仕掛けがあり、Deanさんの周囲が、お雛様のひし餅のような”ひし型”に外れ舞台の中央にゆっくりと滑り出るので、観客はよりDeanさんを見やすくなる。
Deanさんにとっては、氷の上に浮かぶ小さな島に一人立っているような感覚かもしれない。
その動きはお掃除ロボットのルンバのように滑らか。これが噂のルンバならぬ、”おディンバ“ ("おディンバ様”)となってSNSを賑わせた。
曲の前半でこの ”おディンバ" は静かにスルスル前進し、曲が終盤になるとスルスルと元に戻るのだ。

一方リンクの上では、曲の前半では何が起こっていたかというと、華やかに繰り広げられていた群舞の中から飛び出した、ひときわ大きく素早い動きの羽生さんが「History Maker」の歌詞を口ずさみながらリンクで大きく弧を描き(気持ちよさそう!)、軽やかに美しく舞い、”おディンバ”の周りを高速で滑り抜け、拍手と歓声が沸き起こった。
もう、目が2個じゃ全然足りないんですけど!!

2番が始まるとDeanさんはくるりと後ろを向きステージバック席を向いて歌い始めた。たぶんここは後ろを向いて歌うと決めていたのだろう。
他の誰ひとりとしてやっていなかった事を、Deanさんは始められるファーストペンギン。優しい人だなぁと改めて思う。
地響きのような大きな歓声が、ため息とともにステージバックから響いてきて嬉しかった。

後半のメインは、スケーターとしては今季が最後の出演という、アメリカのジョニー・ウィアさん。ジョニーさんは、ファビュラスなお衣装はもちろん、氷上の演技はいつも切なくて引き付けられる。その表現力を数日経っても反すうすることができる。彼も神戸最終日まで見届けたいひとりだ。

さて、今回のバンドはDeanさんの専属ではないので、Deanさんは本当に身ひとつで、このイベントに参加している感がある。
しかしDeanさんの持ち前の好奇心や、オープンでフレンドリーで、献身的な性格が功を奏して、世界に友達の輪を広げているようだ。
きっと新潟で出会ったBツアーの仲間たちとは、神戸の最終日まで素晴らしい思い出が沢山作れるに違いない、そんな確信をもって頼もしくDeanさんの歌声を聴いていた。
曲の終わりにDeanさんは拳を突き上げた。会場の万来の拍手に応え、Deanさんは手を高く上げ、その手を胸に当て深々と頭を下げた。

History Maker は、すごい楽曲だと思う。もちろんDeanさんの曲の中では一番有名だし一番再生されている。テレビアニメ「ユーリ!!!on ICE」のオープニングとして、再生数で言えば日本ではなく海外メインで愛されている。Deanさんの手をとっくに離れて、この楽曲は世界各地で様々な人々と出会い、思い出を作っている。「History Maker の Dean Fujioka!」って紹介されて、お爺さんになっても趣味で時々世界のどこかで豪華絢爛な舞台に立っていたりするDeanさん…。そんな遠い未来を想像してしまった。

【追記】
新潟1日目は余裕なさそうだったけれど、2日目では声も笑顔もたくさん出て、wow wow~のところで「新潟~っ!」と叫ぶ余裕も見せた。新潟3日目では「新潟!せごどわ~!」と。(sing togetherって言っていたのかな?)と、さらに進化した。神戸ではどんなふうに進化を遂げていくのか!今後も神戸の歴史を追記するのを楽しみにしています。
【追記2】
神戸、初日と2日目。SNSでは「いくぞ神戸~!」が入ったと複数確認。さらにDeanさんらしくなってきた。よきよき。


全体が見渡せる南側(新潟)

4・Apple ~世にも華麗な天使と悪魔の物語

「オープニングを飾ったゲストアーティストが再び登場します」と日本語でアナウンスされDeanさんが登場。Deanさんの紹介としては、「ミュージシャン・俳優・モデル・映画プロデユーサーなどマルチな才能を発揮し、そのグローバルな視野に、時代に切り込むメッセージを発信しているDean Fujiokaさん」と、プログラムに掲載されているDeanさんのプロフィールがそのまま読まれた。

「天使と悪魔を両立させたスリリングな楽曲。Keiji Tanaka with Dean Fujioka、曲は「Apple」!」とのアナウンス。
「Apple」は田中刑事さんとのコラボ!
ストリングスのイントロはNAOTOさんが生演奏のヴァイオリン。今日のバンドの皆さんは固定だから、さっきの中島美嘉さんの曲の時もヴァイオリンを使っていた。そっか、なるほどヴァイオリンがあるから「Apple」は必然だなぁ…と今更ながら選曲に大いに納得。
「Apple」は前奏の直後いきなりサビから歌が始まったり、繰り返すフレーズを少なくしたり、アウトロも短くなって、意外な場所がちょこちょこカットされていて、スケート音楽の緻密さに驚かされた。
Deanさんは刑事さんのスケーティングを目で追いながら、合わせて歌っていた。歌い方では「♪じゃあどっちがサイドA面?」を吊り上げる歌い方にDeanさんの「らしさ」が光る。

サビ、ラップ、メロディーライン。くっきりとした対比がある「Apple」という楽曲に対して、若々しい田中刑事さんのスケーティングもメリハリを効かせ、激しく葛藤し、繊細に迷い、天使と悪魔という曲の世界観を、素晴らしい表現力で見事に再現し、今まで見たことがない素晴らしい化学反応が起きた。

Deanさんの振り付けは、Apple発売時にTV放映で何度かパフォーマンスした時の振り付けを全体的に踏襲してたが、間奏中はステージバック席を振り返り、両手で鼓舞したり、シャウトするなど、歌以外の見せ場もDeanさんらしかった。

曲のエンディングでは、刑事さんが瞬時にDeanさんの舞台に飛び乗り、ラストの3拍のタクトを全く同じ振り付けで完成させたところがあまりにもカッコよくて、客席からはどよめきと共に大きな拍手と歓声が沸き起こった。
もう誰のファンとか全然関係なく、一斉にスタンディングオベーションと惜しみない大きな拍手が会場全体を震わせた。
刑事さんもDeanさんもお互いにきっと新しいインスピレーションを得られた、そんな予感のする素敵なプログラムだった。
また、スケートの緩急ある表現には、Appleのようなメリハリがはっきりした楽曲はとっても合っていることも発見だった。
長いスタンディングオベーションの中、刑事さんもDeanさんもお互いに相手へリスペクトを込めて拍手を贈り合い、客席に何度も頭を下げ、繰り返し拍手に応えた。最後に刑事さんは手をDeanさんへ差し伸べながら笑顔で出口へと消えた。
さらにもう一度Deanさんの名前が紹介されると、会場からはうねりのような大きな歓声が沸き起こった。「Apple」という楽曲がDeanさんへの会場の集中力を一気に高め、次のDeanさんの挨拶への追い風になってように思えた。

5・Deanさんの挨拶もTransmuteしている

「皆さん、こんばんは。Dean Fujiokaです。Fantasy On Ice 2023、皆さん、楽しんでますでしょうか?(拍手と歓声)初めていらっしゃった方も、いつも参加されている方も…。僕は初めてこういう形でお招きいただき、選手の皆さんの熱いパフォーマンスを間近で見ることができて本当に今感動しています。(拍手)新潟公演、最後まで皆さん楽しんでいってください」
全部ではないがDeanさんはゆっくり話す方なので、書き取れた1日目の挨拶はこんな感じ。

新潟2日目の挨拶は、ちょっと自信もついて緊張もとけて、声もすごく良く出ているしDeanさんの調子が良さそうであることがわかるエピソードが加えられた。

「もう、圧倒されますね。目の前での感動的なパフォーマンスに。僕も本当に…(笑顔で)お客さんと同じ気分ですよ。自分のステージ上での役目を忘れてしまうんじゃないかってくらい引き込まれてしまって…。本当に気を付けないと(笑)。仕事はきっちり頑張りたいと思います。(お茶目な笑顔)(観客拍手)素晴らしいフィギュアスケーターの皆さんに大きな拍手!!」とスケーターの皆さんを讃え、観客を沸かせた。

その上で、新潟2日目以降は、中国語と英語でも今日来てくれた観客への感謝を伝え、最後まで楽しんでもらえるよう挨拶をした。(挨拶の詳しい内容はweibo、Instagramに出ている中国語・英語の挨拶文とだいたい同じ)
私は mesmerize (魅了する)という表現をDeanさんが最近よく使うのを気に入っている。私を含めて会場のみんなも、映像で観ている方々も、このFantasy On Iceにはmesmerizedされているに違いない。

Appleの興奮が静まり、静寂と沈黙が再び訪れたところでアナウンス。
「優しくも力強い歌声とスケーターの演技がアイスリンクに溶け込みます。ステファン・ランビエル と Dean Fujioka。曲は「SUKIMA」」
期待の拍手と歓声が沸き起こった。
ステファンさんの表現力はいつも楽しみに映像で拝見していたので、ここに来る前からプチファンだった私…。
Deanさんとのコラボは、芸術×芸術。美×美。これは奇跡のカード…。

【追記】
SNS拾い読みより。神戸の初日の挨拶では、「みなさん氷の上で滑ってらっしゃって、皆さんの演技に汗ばんでしまいました」と話したとのこと。純粋に驚きと感動を表現するのはDeanさんらしくて、情景が目に浮かんだ。

後ろでも良く見える(新潟)

6・SUKIMA~このミニマルな美しさを永遠に語り継ぎたい…

まさかの豪華コラボが実現した。
ステファンさんとDeanさん、この2人のコラボだとアナウンスがあった時は、私が一番観たい組み合せだったので鳥肌が立ってしまった。
クラシックバレエのような芸術性の高い優雅なスケーティングで「スケートで人生を紡ぐ」という、世界的にあまりにも有名なステファンさん。
Deanさんとのコラボ、それはきっと 芸術×芸術、美×美、洗練×洗練、努力 ×努力…世界のどこまで行ってしまうのだろうと期待でワクワクした。
ユーリファンなら、ステファンさんは本人役で出ていたコーチであり、ヴィクトルのモデルの一人だった、夢の共演に涙が止まらないところだろう。

「SUKIMA」という楽曲は、音が極端に少ない。研ぎ澄まされたDeanさんの素直なヴォーカルで、会場がシーンと静まりかえり、ただただ見入っていた。余りの美しさ、美と美の共演は、言葉を失う世界だった。

Deanさんはステファンさんの動きにぴったり重なって歌っていた。常にステファンさんを目で追いながら、ステファンさんが ”おディンバ” の周りを滑り抜けて視界に入らない時も、明らかに寄り添おうとしている歌い方だった。
無駄の無いぴったりとした、肌に近い色合いの薄いコスチュームのみの簡素な装いのステファンさんは、両手の幅でSUKIMAを表現し、「会いたい」と身体をギュッと縮め、ラストでは光のほうに手を差し伸べ、歌詞の世界を濃密に繊細に表現、ステファンさんのゆったりと大きな手の動きといい、体の使い方といい、大きくてダイナミックで繊細な表現は美しかった。

楽曲の2番のAメロの歌詞を完全にカットしてサビを繰り返す音楽の編集。
Deanさんの素直でまっすぐな声と、アイススケートとの親和性を再確認させられる楽曲。
いらないものをそぎ落とし、ミニマルな美しさを昇華させた素晴らしい化学反応。ずっと観ていたい、この時が永遠に続いてほしい…。叶うなら、ぜひもう1曲、お二人のコラボが観たい!そう感じさせるプログラムだった。


鏡のようなリンクを斜めから(新潟)

7・フィナーレ~ゲストとは思えない存在感

Deanさんがそこに居て、同じタイミングで手拍子できるのが単純に嬉しい。
Deanさんは、何度も何度もステージバック席を振り返り、手を振ったりスケーターの皆さんへの称賛を鼓舞したり、楽しそうな笑顔を終始見せてくれた。
新潟2日目以降は、メンバー紹介で、すべての人に跪いて両手をキラキラ~!Deanさんの素敵な振舞いが際立っていた。
自分が称賛を受ける場面では、いったん手を高く上げて、その手を胸に当て深々と頭を下げた。現役でモデルもできるDeanさんの立ち姿、身のこなしは何でも美しい。
新潟2日目は特別に記念撮影があり、仲良しの振付師、David Wilsonさんともう一人と男3人で肩組んで写真撮る気満々だったけれど、直前になってDavidさんが場所を変わって同じくゲストの中島美嘉さんのお隣に。
バタバタで取ったポーズが、両親指を立てる、いわゆるDeanポーズオリジナル。
音楽と手拍子に包まれて、Deanさんは最後まで笑顔を絶やさず、舞台上の人と話したり、観客席を観て指さしたり、楽しそう。とても打ち解けていて、みんなと仲良しに見えて、とてもゲストアーティストとは思えないDeanさんの存在感。
Bツアーチームとの親交を深め、いつかまたみんなと再会し、一緒にお仕事できますよう、心から願っています。

8・Deanさん初めてのアイスショーのまとめ

氷の上は体が冷えるので、声を出すのには本当は最適なコンディションとは言えないけれど、Deanさんは短期間で完全にアイスショーをものにした。

コラボした3曲で、Deanさんの伸びやかで透明感のある歌声、時に緊張感をもたらす迫力は、アイススケート、特にFantasy On Iceとは相性が良かった。

常にスケーターを意識して歌うDeanさんは、スケーターと一心同体だった。
このために凄く研究や準備を重ね、最善を尽くした結果のパフォーマンスだったのだと思う。
おそらくスケーターの皆さんも、Deanさんとの「やりやすさ」を感じたのではなかったか。
Deanさんとスケーターの皆さん、お互いの称賛合戦が凄かった。

本番では、常に場を掌握し、雰囲気を盛り上げる。
またステージバック席の観客を気遣い、手を振り、鼓舞し、スケーターの皆さんへの拍手や称賛を盛り上げた。
常に自分に何が求められているかを悟り、実行し、最善を尽くす人だなと改めて思う。

特に、今回、羽生結弦さんとの出会いは大きかったはずだ。福島県出身のDeanさんは、東日本大震災をきっかけに日本での活動を始めた。東北に貢献したいという同じ志を持つ2人の出会いは、これだけで終わるはずがない。

このBツアーで深めたチームの絆を、今後のお仕事にも活かしてほしい。
そして、Deanさんの音楽のみならず人柄に感動した皆さんと、9月23日の日本武道館、Dean Fujioka ”Stars Of The Lid”で再会できますことを、楽しみにしています!

Born To Make History !
スケート観戦での必需品、バナーはDeanさんの過去グッズ

9・新潟Data


日時:2023年6月16日(金)16時開場 17時開演 雨のち曇り 18.9℃~23.9℃
   2023年6月17日(土)13時開場 14時開演 晴れ 18.1℃~27.5℃
   2023年6月18日(日)12時開場 13時開演 曇り 19℃~29℃
場所:朱鷺メッセ

10・神戸Data

日時:2023年6月23日(金)16時開場 17時開演 曇りのち晴れ 20.2℃~26.8℃
   2023年6月24日(土)13時開場 14時開演 天気気温更新予定
   2023年6月25日(日)12時開場 13時開演 天気気温更新予定
場所:神戸ワールド記念ホール

9月23日 日本武道館でお会いしましょう!