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「もっと でっかい物語」始めよう今 幸せ夢見たなら~♪…Transmuteは成長しながら調和している!(2021.11.21香川)

DEAN FUJIOKA さんの Musical Transmute Tour 2021 香川公演について書かせて頂きました。全20公演のうちの14公演目。私にとっては12公演目となります。

いよいよこのツアーは成熟期に入った模様です!

完璧なステージが成熟を増してきた事を実感すると、迫り来るファイナルがどうしても思い浮かんできてしまい Spin The Planet では涙が止まりませんでした。でもまだ泣くには早すぎます!涙を拭いて集中 集中(笑)! 読者の皆様ありがとうございます。ご一緒に香川Transmuteの旅をお楽しみください!


【初めての四国公演】

2020年の全国ツアーでも高松公演は予定されていましたが、ツアー自体が中止になったため、本公演はDeanさんにとって初めての四国での公演となりました。美しい瀬戸内海の島々を眺めながら瀬戸大橋を渡った終着駅は高松。会場の サンポートホール高松 大ホールは JR高松駅の目の前。瀬戸内海に面し、女木島や直島を遥かに臨みます。

ところで Deanさんが学生時代を過ごしたアメリカのシアトルも Puget Sound (ピュージェット湾)に面して島々を臨むので、高松には似た風景があるのではと思い、淡い期待と共に私は初めて高松に降り立ったわけですが、実際は島々の植生の違いによる雰囲気の違いからか 似た風景ではありませんでした。残念…。でもそれを度外視しても Deanさんは海が似合いますね…。美しい海と島々に ため息が出ます。引き続き私は日本のPuget Soundを探したいと思います。

本日のホールは2004年に開館。建物は入口こそ分かりにくいですが、高松駅前のランドマーク的なオリーブタワーを併設したビルの3階にあり、プロセニアム(劇場)型の高級感あふれるホール。舞台は横幅がそんなに広くない割に 高さと奥行が長い、洞窟のような構造。天井が高いので縦に照らすスポットライトの光が長く伸びて、照明効果がより映えるステージとなりました。


【Transmuteの安全性も進化し続けている】

Musical Transmute Tour 2021 は、埼玉公演で「初めてのお見合い」のような緊張感で 探り合いながら進んできた初日から、試行錯誤と実験を繰り返しながら変異していきました。

順序で言えば、埼玉、福岡、岡山、宮城、岐阜、神戸、福島、静岡、愛知、千葉、広島、熊本、石川、そして香川。香川を終えると残りは札幌、鹿児島、東京2days、最後は 大阪2daysと、あと6公演で Musical Transmute の旅は幕を閉じます。

観客と舞台とのコミュニケーションで言えば、 Bossが実験的に少しづつ開放してきたのを 千葉公演でいったん引き締め、広島、熊本を 安全に駆け抜けて石川に。石川公演では大声での歓声や会話が多く見られ(見た感じ恐らく初めてDeanさんを観に来た方々やFamBamではない方々と思われる)、場慣れしているはずの私も 少し怖いなと思うほどでした。そして翌々日にはFamBamからメールで大声や会話を控えるようにと注意喚起が来る事態に。

そして今回の香川公演は、再び安全路線を踏襲したかたちとなりました。

私は香川は9列目のど真ん中だったのですが、観客からの声は殆ど聞こえず、Bossが皆を盛り上げて 楽しませようとする合図(別の言葉では煽りとも言う) も かなり少なくなったように見受けられました。私の場所からは聴き取れない事もあるので、そうじゃないご意見もあるかとは思いますが、香川は石川に比べれば 舞台と観客がお互いに静かに歩み寄った感があり、安全第一な公演を改めて実現したのが最大の特徴だったと思います。パフォーマンスも安全面も大成功、すべて完璧だったと思います。

ここ数日で新しい変異株 オ ミクロンの存在も国内で明らかになりました。今後 大都市の東京や大阪は 初めての観客も増えるのでどうなるか予想できませんが、Bossのメッセージを受け取りながら、客席での声は控えめに、このまま安全に、大阪のファイナルまで 安全のバトンを繋ぎ続けながら、必ず 完走させたいと思います。


【Transmuteは成長し、調和している】

今まで観てきた中では、香川公演のDeanさんは、1秒1秒、圧倒的で完璧でした。Deanさんのセルフプロデュース力が凄いです。ヴォーカルにおいても、お芝居や他の細やかな動きにおいても全て完璧でした。

回を重ねるごとに余裕が生まれるはずなのに、Deanさんは その余裕をさらに良いものを見せる鍛錬に費やしているのは 客席から見ても明らかで、回を重ねるごとに新たな気づきや感動が必ずあるのは凄いと思います。明らかに以前までの公演の進化形がそこにはあります。

かと言って、ファイナルの大阪だけ行けば完全版が見られるから それだけ見て満足というものでもない。成長していく過程が楽しい。それが Musical Transmute が病みつきになる秘密だと思います。

この先 本編におけるDeanさんの歌や動きは、演出上そこまでインプロヴァイゼーション(即興)の余地はないと思うので、もし もっとTransmuteする可能性があるとしたら、Musicianの方々の表現、あるいは観客の生み出す うねり なのかもしれません。

実際に、Musicianの皆さんの劇団による熱演は 思いがけない小爆発を繰り返してさらに加速し、 観客も明らかに Transmute=爆発的な変化 をしています。今の調和は、Deanさん、Musicianの皆さん、そして観客を含めた三者が、集まって呼応して初めて成熟さを堪能できるのかもしれません。この三者の 三位一体 もきっとTrinityの隠れたテーマの1つであるような気がしてなりません。


【Sukima】

”Sukima”はDeanさんのニューアルバム ”Transmute”の中に収録された新曲で、先日ラジオ Roppongi Passion Pitで初オンエアされ、11月19日に配信も開始されたので、今回が解禁後初めてのライブとなりました。

Deanさんによれば コ ロナ禍の初期に作った曲とのことで、渤海(ぼっかい) はこういう感じだろうとイメージを浮かべて作ったバラード。勝手な言語でメロディを先に作って、そこから日本語をはめていき、歌詞を作ったとの事。オリジナリティ溢れる楽曲作りに驚きました。Deanさんの類まれな才能を感じる1曲です。

ライブの中で展開されるSukimaと、次に繋がる2つのバラード。私はこの2曲の展開が特に気に入って 毎回のTransmuteで特に 待ち遠しく思っている箇所です。そして美しい Deanさんの去り際にも是非注目してみて下さい。


【今 気になる『もっとでっかい物語』】

さて、今 最も気になるのは、Deanさんが ステージで言及する「『もっとでっかい物語』を一緒に作っていこう!」という呼び掛けです。

おそらく 静岡公演から この「物語」という言葉は新たに加わりました。

私たちは、物語にどのように参加すれば良いのか、またDeanさんにとって、何が「物語」の完成形になるのか、これからのステージで解き明かされていきそうで楽しみです。

◼️物語の推移 (メモできた範囲で)

静岡
「静岡、ここにいる物語を作っていこうぜ!」

愛知
「名古屋!ここにいるみんなの物語、いい時間作っていこうぜ」

千葉
「千葉のみんな、今日は俺たちだけの物語、一緒に作っていこうぜ!」

広島
「広島のみんな、今ここにいる俺たちだけの物語、一緒に作っていこうぜ!」

熊本
「やっと会えたな熊本!MusicalTransmuteTour 今夜限りの物語、一緒に最後まで楽しんでいこうぜ!」

石川
「俺たちは、もっとでっかい物語、一緒に作っていける!わかるだろ、石川!」

香川
「次は、もっとでっかい物語、一緒に作っていこうぜ!」


【今日のアンコール】

今までも書いてきたように、アンコールの直前 客席に向かってカウントダウンのライトが照らし出され、その間にアコースティックギターを抱えたDeanさんがスタスタと上手(かみて)から舞台中央に進み スポットライトが当たるという流れなのですが、今回はさらに加速していました。Deanさんは暗転した舞台を 歩いてきて正面に立って、ギターの手元を一瞥すると、観客のほうは全く観ずにアンコールの演奏が始まりました。

その時はまだライトがカウントダウンライトでしたが、Deanさんはものともせず、自分のペースで演奏をし始めました。あわてたようにピンスポットへ切り替わる舞台。高い天井からスポットライトの白いやわらかな光を浴びての力強いストロークと延びる歌声。何度聴いても心が揺さぶられます。

イントロは石川公演から始まった「トゥルル~ン」が入る可愛いスタイル。

いつのまにか、今まで小指の側面でピックガードを叩いてリズムをとっていたのが、中指と薬指と小指の3本指でリズムを叩くようになり、よりハッキリした音がギターの内部から聴こえるようになりました。何度聴いても同じ弾き方が二つとない、唯一無二のアンコール。

そして、例のアカペラのところは、1フレーズ目はDeanさんの歌唱、2フレーズ目はこちら側に目線が投げられ、観客の手拍子と僅かに漏れ聞こえるLaLaLa。3フレーズ目はDeanさんのマイクあり歌唱、4フレーズ目はDeanさんのマイクなし歌唱。Deanさんの声は最後まで高音がよく伸びて清々しさを感じました。

何度聴いても、同じ弾き方 同じ歌い方が 二つとないところに惹かれます。

演奏が終わると、今まで座っていた観客も立ち上がり、今日一番盛大な拍手が贈られました。Deanさんはギターを片手で何度も何度も突き上げて、観客の拍手に応えました。片手ではもっともっと盛大な拍手を求める手振りで ビッグスマイルを見せてくれました。

「香川楽しかった!ありがとう」

「次はもっともっとでっかい物語、一緒に作っていこうぜ!」

今夜も盛大な拍手でのお開きになりました。

まだまだ気になる事が 続々と生まれてくる MusicalTransmuteTour2021。

次はどんな物語が待っているのでしょうか?雪降る 北海道 札幌でお会いしましょう!

(香川終演後 私は 翌日午前の会議に備えて 夜行列車の サンライズ瀬戸で 帰宅したのですが、乗車酔いのようなものが数日 続いてしまいました。今はすっかり治りましたが やはり無理は禁物ですね。これからはレポが多少遅くなっても 安全第一 健康第一で参ります)


【香川データ】

公演日:2021年11月21日(日)

天気と気温:曇り 最高気温18.4℃ 最低気温8.8℃

場所:サンポートホール高松 大ホール

開演:17:39

終演:19:25

座席:グループごとに1席空き

Deanさんの様子:9列目から肉眼では確認できないが、双眼鏡だとうっすらお髭あり。くるんとした前髪が目に少しかかるスタイリング。少し前髪伸びてきたかな。2着目の衣装、だんだん使い込まれてきたのかシワが目立つように。裾の切りっぱなしは変わらず。

スタンディング:1曲目3割、2曲目8割 ピークは9割が立って鑑賞(9列目中央の目線です。)


【Deanさん語録】(メモできた範囲です。感極まって書けなかったところ ごめんなさい)

「やっと会えたな、香川! Musical Transmute 、今夜限りの一度きり、最後まで一緒に楽しんでいこうぜ!」

「香川!ここに居る、俺たちだけの物語、一緒に作っていこうぜ!」

「Musical Transmute、今日ここで新しい物語を〇〇〇?香川、なあそうだろ!」

「〇〇〇!」中国語?何か叫んでジャンプしたところ。(情報お待ちしております)

「ありがとう、香川」(マイクなし)

「また会おう、香川で」

「今夜限りの Musical Transmute 香川!後悔無しだ、行くぞ!」

「俺たちならもっとでっかい物語、一緒に作っていける、そうだろ?力を貸してくれよ」

「香川~っ!」

「香川、楽しかった!ありがとう!」

「次はもっとでっかい物語、一緒に作っていこうぜ」


【香川の「初めて」】

音が明らかに新しくなっている!バンドの皆さんの表現が 今日も少しづつ変化している。

「力を貸して」「楽しかった」という言葉がDeanさんから出たこと。

兵庫から欠かさず言っていた最後の「また遊ぼうぜ」を言わなかった。(次の北海道でも言わなかったので、もうなくなったのかな?…)