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劇場型ホールからMusical Transmuteのミュージカル要素を存分に味わってみた! 次々と扉が開いていく!Deanさんの合図でまた新しい景色が見えてきた(2021/10/17 愛知)

Dean FujiokaさんのMusical Transmute Tour 2021 愛知公演について書かせて頂きました。ライブ自体が生き物のように Transmute し続けているのが凄いです。Deanさんも劇団員(バンドメンバー)の皆さんも観客も、みんなでTransmuteしながら呼吸を合わせて作っていく醍醐味。ついに未体験ゾーン突入か!? このnoteを皆様に読んで頂ける機会を得られました事に感謝いたします。なるべくネタバレなし4000字。最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。

【憧れのホールでDeanさんに会える!】

前にも書きましたが 私は独身時代は都内の劇場に勤務する公務員で、海外や国内のオペラ、バレエ、オーケストラ、ポピュラー音楽、演劇等を招聘する部署にいました。東京に居ても 今日の会場である 愛知県芸術劇場は、劇場内部が美しく 音響の良さや見やすさは評判が良かったので、是非一度訪れてみたいと興味を惹かれるホールでした。今回Deanさんのライブのお陰で夢の1つが叶い感謝しています。

オペラやクラシックバレエにも使われるこの劇場、せっかくなので今回はDeanさんが Musical Transmute Tourで見せる(魅せる)ミュージカル要素について なるべくネタバレなしでお伝えしたいと思います。興味を持って頂き ご一緒にTransmuteできたら嬉しいです。


【Musical TransmuteでDeanさんが見せるミュージカル要素とは】

今回の Musical Transmute は 観客が歓声が出せない合唱できない コ ロナ禍の中でも安全に楽しめるように様々な工夫がされていますが、その一つが演劇的でありミュージカル的でもある演出です。

Deanさんはこの公演を実施するにあたり初めて脚本を書いたそうです。その脚本により楽曲1つ1つがドラマティックに無理なく繋がっています。繋がった楽曲はそれぞれにドラマを感じさせます。今回のライブが従来型のライブよりもっと短く感じるのは 観る者を決して飽きさせない演出のせいかもしれません。


【たった一杯の グラスに入った水から】

例えば 9/4に初日を迎えたこのツアー、 9/6付けのネットニュースにビジュアルが出ていましたが(この文の終わりに添付しています)、水の入ったグラスを持ったDeanさんを覚えてますでしょうか。

私の場合は、ある時 このグラスに入った一杯の水が 楽曲の世界観の様々な場面を映す舞台になっていることに気が付きました。自分でも ちょっと驚きました。想像力を働かせて物語の世界へ入り込んでいくところが、Deanさんが今年出版された絵本「ふぁむばむ」を紐解く雰囲気に近いかもしれません。

たぶんこの Musical Transmuteの中で感じる世界観に 唯一絶対の答えはなさそうです。

一杯の水が入った グラス。手に取って光にかざし、覗き込むとそこには…。貴方には何が見えるでしょうか?

その後も 続々とDeanさんの脚本による驚きの展開から目が離せませんでした。そしてインパクト充分な感動のラスト、その余韻はいつまでも消えることがありません…。



【1曲目からアンコールまで通しての スタンディング成功!】

実は今回 会場に着いて驚く事がありました。私の席は15列目の下手(しもて)寄り。後ろが通路のスロープになっている関係で、背面が板になっており、立っても両手を挙げてもジャンプしても 後ろに全く迷惑をかけない構造になっていたのです。わぁ、めっちゃラッキー!!と思いました。

今日は憧れの愛知県芸術劇場だから Deanさんの演技に焦点を当てて集中して観る というテーマを自分に課していましたが、迷わず両立決定!1曲目からアンコールまで ずっと立って音楽を全身で浴びながら至福の時間を過ごしました。新幹線で帰宅する事を考えて もちろんヒールの靴は早々に脱ぎ捨てました!(笑) このtweetを Deanさんの公式さんから「いいね」頂いたので、スタンディング奨励!?嬉しいです ありがとうございます!

1曲目はさすがに他に立っている人が全く見えませんでしたが、私の周りでは2曲目で3割、5曲目で8割の観客がスタンディングで音に身を任せていらっしゃいました。今回のバンドの厳選されたメンバーを見てもわかりますが、今回の演奏、楽曲のアレンジがほんとにヤバいです。今まで以上に独特で自由で中毒性が高いです。だからDeanさんがお仕度中で不在な時も 充分楽しい時間が過ごせて ちっとも寂しくないのも Musical Transmute の魅力だと思います。


【アンコールレポ in 名古屋】

アンコールを熱望する手拍子のなか、Deanさんが下手(しもて)からYAMAHAのアコースティックギターを携えて、中央のピンスポットの下に立つと、何の前触れもなく、ギターのリフは始まりました。ギターのリフと手拍子のコラボレーション。DeanさんのLaLaLaは魂のこもった伸びのある歌声。

通して手拍子が続く中、LaLaLaを観客に求める場面がありました。静岡では4小節が2回分だったのが、愛知は4小節分を3回分。だんだん長くなってきている!前進あれども後退なし!さすがDeanさんの「ボスみ溢れるボス」を感じるところです。Deanさんは16小節のうち最初の4小節を自分で歌い、次の4小節×3のフレーズを歌わず観客に求めました。1回目はアカペラで、2回目3回目は、ギターの伴奏をしてくれました。会場で小さくLaLaLaも聴こえましたがまだ少なくて、手拍子で応える人が多数でした。

今回も途中、ピックガードを 右手の小指側の側面で叩いてリズムを取る音が心地よかったです。自分的には1つの聴きどころです。

たった1人の舞台上、この曲に Deanさんの今日一番のエネルギーを感じながら演奏は終わり、会場は満場の拍手に包まれました。「名古屋!ありがとう!」ギターを頭上に振り上げてガッツポーズを繰り返す「やり切った感」溢れるDeanさん。「また遊ぼうぜ!」充実した笑顔を見せながら今日の緞帳が降りました。

そう、Musical Transmuteでは開演前にブザーが鳴り、緞帳が上がって始まり、緞帳が降りて終わります。演奏自体は機械制御され開始から終了までコントロールされているけど、裏面に「火の用心」と書かれた この緞帳だけは制御されない、人間臭さが 私は大好きです。

それから 実は アンコールはMDがベースだけれども 最後にNDの歌詞の一部が付け加えられています。そして この言葉は聖書に関連深い箇所です(これについてはまた日を改めて書きたいと思います)。この一行 付け加えられた歌詞が 今のDeanさんの コンパス=道しるべ になる言葉なのだなと 聴きながら改めて感じ入った事を個人的に付け加えておきます。


【愛知公演データ】

公演日:10月17日(日)

天気:雨のち晴れ 

気温:最低18.1℃ 最高22.1℃

会場:愛知県芸術劇場 大ホール 2480席 (全座席 1つおき)

開演時間:17:32

終演時間:19:17 (規制退場 5階席後方から順次)

今日のDeanさん:前髪かぶさり気味、うっすらお髭

スタンディング状況:2曲目から3割、5曲目から8割。Runawayは9割超。(15列目調べ)

今日の感動:次々と扉が開いていくダイナミズム!ボスみ溢れるボス、Deanさんが眩しい!

次回へ向けて:Musical Transmute 2021 は次の千葉公演が折り返しとなります。千葉のTransmuteがどうなるのか、楽しみです!


【愛知公演の『お初』】

①「ご来場者情報シート」が足りなくなり 大勢が会場前で待たされた。開演25分前にようやく用紙が出て来た。最初は人が殺到して危険な状態なように見えたが そのうちに大規模な用紙リレーになり皆さん協力して早く行き渡っていくのを目撃しました。

②8曲目…「再説一遍」を歌うよう客席に両手で合図(注◆)

③最後の挨拶の時、1人1人の挨拶を終えて下手(しもて)へ下がる直前、Deanさんがシャーロックポーズのような猫のポーズをして、舞台上のバンドメンバーの皆さんもそれぞれ猫のポーズをして笑顔で退場。皆さん可愛かったです!(今日のDeanさんからの お題だったそうです)

④アンコールでLaLaLaを観客に求める。これは静岡公演より長いフレーズのため 長さ記録を更新。(詳しくは本文で)(注◆)

⑤アンコールが終わり、Deanさんの両手での合図に応えて、ついに、最後の砦!?声援が僅かに飛びました。男性の声の「でぃーん!」がクリアに聞こた 皆の代弁者に拍手。前のほうのファム友さんによれば 男声の掛け声に Deanさんは「おう」と応じたそう。(注◆)

(注◆)いずれも「声出し」「声援」について愛知県の緊急事態宣言後の劇場における対策は遵守されています。(最後に愛知県の資料を添付しました)


【Deanさん愛知語録】(今回 最初から最後までスタンディングで 踊りまくっていた為メモできなかった言葉も多く、聞き取れた方 募集中です)

「久しぶりだな名古屋!」

「今夜限りの Musical Transmute in 名古屋!最後まで楽しんで行こうぜ」

「名古屋!ここにいるみんなの物語、いい時間、作っていこうぜ」

「名古屋、いくぞぉ!!」(Runawayの始まり)

「ありがとう名古屋」(溜めた後、マイクなし)

「また会おう、名古屋で」(Runawayの台詞)

「一度きりの Musical Transmute in名古屋!後悔なしだぞ!」

「いくぞ!」

「名古屋ありがとう」

「また遊ぼうぜ」


【愛知県 緊急事態宣言解除後の劇場の感染防止対策】

今回も全て遵守されています。