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【Musical Transmute 総まとめ】 DEAN FUJIOKA はTransmuteし続ける~彼が見せてくれる希望とは何か TOKYO 2days 2日目(2021.12.19 東京・LINE CUBE SHIBUYA ②)

Dean Fujiokaさんの Musical Transmute Tour 2021 東京公演 2日目について書かせていただきました。この機会に感謝いたします。
今回は神戸以来の参加だった小学生の娘と一緒だったので、 多少注意散漫だったかもしれません。
東京2日目は 後日放送されるCSの撮影もあり、Deanさんの体調もだいぶ回復したようで安堵しました。
「あのね、あのね…」と歌うところで暫く見つめ合えた9列目やや下手(しもて)寄りからの報告です。


【Musical Transmute Tour ファイナルまでの道のり】

コ ロナ禍においても、Deanさんほど働き者を私は知りません。
2020年、人が家の中に籠る時期には、その時にできる事を最大限に行って、音楽も作り続けてくれました。
ライブについては、2020年に予定されていたツアーが全公演中止になり、2020年末にストリーミングライブを配信し好評を博しました。
ソーシャルディスタンスを保ちながら、歌ったり歓声を上げたりできない中で、どのようなライブが可能なのか、理想的な姿を描いてから逆算して作られたものが ”Musical Transmute” という「希望」だったと思います。
つまり、Deanさんの言う、「そこに座っているだけでも、そこに居ることを選んだ事にたいして特別な意味を感じられる、そこに居たことで魂の共鳴を感じる演目」。
観客はただ座って拍手を贈ることしかできないとしても、約2年振りに集まれるライブを楽しめる演目。だからミュージカル(ご本人曰く 歌劇)的な要素が必要だった、コ ロナ禍だからこそ、安全に 効果的に届く方法がミュージカル(歌劇)というプラットフォームだったのでしょう。

Deanさんの楽曲 ”Speechless” に ”Survival of the fittest "(適者生存)という言葉があります。コ ロナ禍という今まで誰も経験したことのないピンチをチャンスに変えて、” Transmute ”、「変異の可能性」という新しい提案をして、"Transmute"というタイトルのアルバムを出し、適者生存し続けるDeanさんは、これからの時代を生き抜くお手本に違いなく、これからも目が離せない存在です。
Transmuteという言葉、実はコ ロナに翻弄された2020年や2021年だけではなく、Deanさんが今まで培った国境をまたぐキャリアの中で、適者生存のために常々実践していた、生き抜く力だったのかもしれません。
その力を「お裾分け」してくれたのかもしれません。
Deanさんが提供してくれる、過去より現在、現在よりも未来へ向かっての音楽活動やその他の活動は、私達にとってはエンタメでありながら、実はお手本であり希望です。DeanさんがこれからもTransmuteし続ける姿を、是非見届け続けたいと思います。


【Musical Transmute のTransmute】


この公演の初日の埼玉。今思い出すと笑ってしまうくらい、全くMCがありませんでした。「初めてのお見合い」のようなお互いの緊張感の中、MCがなくても飽きずに充分楽しめたのは、Deanさんの俳優としての演出が、舞台をより奥行あるものにしてたからだと思います。初日に唯一喋ったのは、最後の最後、緞帳がしまる数秒前に「ありがとう!」と切羽詰まったように発したのが最初で最後。
その後はライブ会場の都道府県の基準に従い、感染状況を見計らいながら少しづつ解放。アンコールの My Dimension は、「心で聴いて」と宮城公演で静寂を求めたものの、手拍子はなくならず、岐阜公演では指揮者のように観客の手拍子を止めたりもしたけれど、結局、手拍子はなくならないので、静岡公演以降は自らの意思で方針を転換。(岐阜~静岡の間について言えば、神戸公演はバンド編成のため元気よく手拍子、福島公演はオーディエンスの順応性が良くほぼ手拍子なしの My Dimension が実現)

埼玉、福岡、倉敷は緊急事態宣言発令中でもあり、Deanさんが喋ったのは「ありがとう」のみ。
蔓延防止等重点措置の宮城公演は少しMCがあり、緊急事態が解除された神戸公演からMCは増えました。
解放路線で進むと思いきや、石川公演で声援が飛び交う事態になり、石川をピークに千葉公演以降は安定した安全第一路線へ。
東京は結果を出すための、そして大阪は打ち上げのための公演といったところでしょうか。

双子のお子様の誕生日だった神戸。
故郷への思いを語った福島。
特別な思いを語った広島と石川。
五代さんとの思い出が増えた鹿児島、大阪①、大阪②。
バンド演奏で My Dimension を演奏した神戸、広島、大阪①。
2曲目のアンコール Fukushima を披露した、福島、鹿児島、大阪①、大阪②。
ご本人的には満足度ナンバーワンと思えた鹿児島公演。
9月から約4ヶ月を無事に駆け抜ける事ができました。

感染対策対応のため私が各地で提出した、17公演分もの「ご来場者情報シート」。有難い事に連絡が来た事は一度もありませんでした。
感染の脅威がなかったわけではありませんが、対処が必要だった時期で、
Musical Transmuteも Dean さんも、観客さえも変異することの大切さを感じた4ヶ月。皆で安全に乗り越えられた事に感謝しています。


【アンコール スケッチ】

カウントダウンのリズミカルなライトが客席を照らし出すと、会場いっぱいの手拍子の中、下手(しもて、舞台に向かって左側)からYAMAHAのアコギを抱えてDeanさんがスタスタ歩いて来ます。
そして中央のスタンドマイクの前に立ったDeanさん。
右手を挙げて合図をすると拍手が鳴り止みました。
東京では拍手が鳴り止んでから、ギターのリフを力強く弾き始めたDeanさん。
全ての回を、My Dimension に統一したアンコール。
東京ではギターのリフはトゥルルーンと装飾が入り、力強くもお洒落な大人の雰囲気に。
約1時間半、長くてハードなパフォーマンスをしてきたとは思えない、伸びのある艶やかな力強い歌声、まっすぐなパフォーマンスに圧倒されます。
途中、ギターのピックガードを右手の小指側面で叩きながらリズムをとって歌うDeanさん。

そしてアカペラ部分は、1フレーズ目はDeanさんのマイクを通した完璧な歌声、2フレーズ目、Deanさんは1歩下がり、観客は手拍子と 密やかなLaLaLaの合唱は奉納のように会場を満たして、3フレーズ目はDeanさんがマイクを通して歌い、4フレーズ目は前回と同じく、マイクをはずして生の歌声を聴かせてくれました。

My Dimensionの歌詞では Acknowledge …以下が、Recognize the truth, it'll set you free と、一部 Neo Dimensionの歌詞に差し替えられています。この歌詞に変えた事で よりDeanさんの等身大に迫り、そしてよりタイムレス感、エターナル感が出て、2019年の仙台ライブで一端 封印すると宣言した My Dimension が、ずっと歌い続けられる歌に Transmute されたと思うと、この楽曲を愛する1人としては感じ入るものがあります。

歌い終わると この日一番大きな拍手の中、 Deanさんは拳を突き上げました。
その達成感ある表情は、心のシャッターを切る瞬間。
今日は「でっかい物語」に向けて、大きな会場を確かに揺さぶりました。そして壁を1つ突き破る事ができた。コ ロナにもきっと勝てた!
Deanさんは両手でYAMAHAのアコギを高らかに突き上げてもっともっと大きな拍手を求めます。
「みんな、今日は来てくれてありがとう!次はもっとでっかい物語、一緒に作っていこうぜ!」マイクを通してDeanさんの力強い声が聞こえてきました。
Deanさんの少し放心したような、安堵したような、何とも言えない汗ばんだ笑顔で今日の幕は降りました。

さあ、舞台はいよいよ大阪ファイナル2daysへ。
私は大阪1日目が、福岡、岡山に続いて3回目の欠席。3回とも子供の予定が最優先なので仕方がありません。でも16カ所17公演を見届けられた事、家族が協力してくれた事は感謝しています。
次に目撃するのは、大阪2日目の本当のファイナルですが、最終公演はどんなTransmuteを魅せてくれるでしょうか。
どんなふうにTransmuteは着地するのでしょうか。
寂しくないです。打ち上げのように楽しみます。
Musical Transmute Season1が終わり、そして、次の「もっとでっかい物語」楽しみにしています!

★大阪ファイナルは、Musical Transmute 完全ドキュメンタリーをお届け予定です。

【Deanさん語録】(聞けたところでメモできた範囲で)


「かも~ん!」(Sakura)

「やっと会えたな東京!今夜限りの Musical Transmute、最後まで一緒に楽しんでいこうぜ!」(Sakura)

「東京のみんな!今ここで起こっている俺たちだけの物語、一緒に作っていこうぜ!Let’s Go !」(Midnight Messenger)

「東京! 一度きりのMusical Transmute、後悔するな!」(Runaway)

「あがる東京!」(Runaway 走っていって黒い箱を飛び越える)

「もっともっと」(Runaway 観客の手拍子に対して)

「また会おう、東京で!」(Runaway 「また会おうどこかで」の部分)

「Musical Transmute これは俺たちの物語だ。わかるだろ?」(Spin The Planet)

「なぁ東京!これは俺たちの物語。わかるだろ?だから共鳴してくれ、あの日見た夢の続き!」(Spin The Planet)

「そこに居るみんな東京!」(Permanent Vacation カメラによるメンバー紹介の時、客席を映しながら)

「みんな、今日は来てくれてありがとうございました!次は もっとでっかい物語で一緒に遊ぼうぜ。ありがとう東京!」(最後の挨拶)

【東京 2日目データ】

日時:2021年12月19日(日)

天気:晴れ   気温:最高 10.0℃ 最低 0.7℃

場所:LINE CUBE SHIBUYA

開演:15:02

終演:16:48

規制退場:あり

Deanさんの様子:前日よりも体調はぐっと回復した様子。

なお、この日はCSチャンネルの撮影があり、私の観た位置からも少なくとも4つのカメラが回っていました。どんなふうになるのか楽しみです!

ヘッダー写真は公式さんよりお借りしました。いつもありがとうございます!