見出し画像

「石川、ちょっと話そうかな…」語ってくれた10代の思い出MC…(2021/11/6 石川)

Dean Fujioka さんの Musical Transmute Tour 2021 石川公演について書かせて頂きました。石川公演が行われたのは、本多の森ホール。金沢有数の観光名所、兼六園に隣接した文化施設が多く集まる「本多の森公園」の一角。紅葉の美しい秋晴れの夕暮れでした。だんだん日が短くなり、ライブもあと8公演と思うと少し寂しくなります。さてどんなTransmuteになったのでしょうか?

今回も書かせてて頂く機会に感謝いたします。有難い事に5列目ど真ん中からの報告5100字です。読者の皆様、よろしくお付き合いくださいませ。


【本題に入る前に】

驚いたのですが、石川公演は1曲目から従来のライブのような声援が飛び交っていました。実は今まで私が参加した Musical Transmuteで これだけ客席がザワザワだったのは初めてでした。(私の位置からの感想です)

その直後の11月8日に、FamBamメールにて再度、公演中の大声での歓声・声援を控えるようにとの注意がありました。さらに「お客様の健康と安全を考慮した上で、コ ロナ禍の中で全20公演を最後まで無事に完走させることが一番大切なミッション」との通達がありました。

私のここでのスタンスは『ネタバレなしに 記憶とメモを元に 事実をできるだけ正確にお伝えする』ことを重視していますので、声援や大声を敢えて書かないという事はありません。今まで私自身は、Deanさんをよく見て「合図があった時だけ」、最低限のボリュームで応えてきました。これからも Deanさんご本人から合図がない限りは、観客の思いはきっとステージに届いていると思うので、心の中で大きな声援を送り続けたいと考えていますし、もし合図があったとしたら、安全とボリュームに気を付けて ご期待に添える方法で応えたいと思っています。


【広島公演の次に長かった!DeanさんのMC in 石川】

今回のツアーは始まった時期が緊急事態宣言下であり、ツアーコンセプトとして 観客が歌ったり 声援や声を出さなくても楽しめるように ミュージカル要素を演出に組み込んでDeanさんが脚本を書いたというものでした。

なので、元々MCが入らないようにできていましたし、初日以降3公演は、緞帳が下がる間際の「ありがとう」だけが唯一のトークでした。

その後 緊急事態宣言が解除になり、10月1日の神戸公演以降、公演中の緊張感が薄まるにつれて、Deanさんが公演中に話す数も多くなり、広島や石川公演のように特別にMCが入る事も見受けられるようになってきました。(詳しくは各地のnoteにDeanさんの「語録」をメモできた範囲で記載していますのでご覧下さい)

石川公演のMCの詳細です。

アンコールの場面です。最初にギターのリフを4小節弾いた後にジャカジャカと弾いて演奏がいったん止まりました。止まらない手拍子の中、Deanさんはギターを体の右側にぴったり付けて、左手を腰に当ててこう切り出しました。

「石川、ちょっと話そうかな。(拍手と歓声)Musical Transmute Tour 2021、皆さんどうですか?楽しんでいただけましたでしょうか?(拍手と歓声)

実はですね、石川でライブをやるのは初めてなんですけど、初めてと思いきや、自分でも忘れてたんだけれども、22年前になるかなぁ…もっと前なのかもしれないけれど、アメリカ行く前にね、なんか知らないけど来た事があって金沢に。で、どこ行ったのかも覚えていないんだけど。人生で2回目のここ石川県金沢市。(拍手)

その時ね、何をしたかっていうと、アコースティックギター1本持ってね、なんかどっかのカフェでね、2,3曲歌ったのよ。(どよめき多 拍手少)全然覚えてないんだけどその時。とりあえずあれが金沢だったことは覚えているっていうね(どよめき多)。なんかね、そのことを伝えたくて今。久しぶりの金沢 石川公演。10代だったからなぁ…何年経ったんだ。(ニヤッと笑う)

まぁあの、ここ金沢でMusical Transmute Tour、初めてやりましたけれど、ここが、また新しい物語のスタートになる事を祈って 心をこめて歌います。聴いて下さい、My Dimension ♪」


【アンコール in 石川】

このレポート恒例のアンコールの詳細について。さっきのDeanさんのお話から少し時を戻します。
本編が終わり、アンコールへの期待の手拍子が鳴り響くなか、暗転した舞台上では客席へ向けたライトがカウントダウンを告げました。カウントダウンのライトは次第に早まり 観客からも期待の手拍子が大きな拍手に変わっていきました。

やがて暗転した舞台上ではギターを抱えたDeanさんがゆっくり下手(しもて)から歩いてくると中央のマイクスタンドの前に立ち、ライトが点灯しました。

観客席からは大きな拍手。いつものようにDeanさんはギターを構えて手元の位置を確認すると、弾き出すまでは客席には一瞥もなくギターのリフが始まりました。

しっかり正面を見据えたギターのリフを1フレーズ弾きました。この時点では手拍子は少なかった(私の位置からの感覚)。このままアンコールを最後までやり切るのかと思いきや、Deanさんの演奏は次のフレーズで変則的に何小節かを弾いてやり過ごすと、その後 右手の小指側面でピックガード部分を4拍打ち鳴らし最終フレーズではジャカジャカジャカジャカジャン!で一度演奏を終えました。
客席からは手拍子が続きました。
Deanさんはマイクに顔を近づけると話をはじめました。
ここからはさきほどの章で書いた通り「金沢の思い出話」ですので割愛し、アンコールを演奏するところから。


「My Dimension」Deanさんは曲名を言って弾き始めました。


今回はギターのリフの休符(静寂)の部分に、トゥルル~ンとアルペジオが入り、何ともお洒落な雰囲気の いつもと違う My Dimensionになりました。これはもう一度、いや何度でも聴きたいです!

Noteを始めた頃は、ネタバレになる内容には立ち入れないし、でもSNSでアンコールは My Dimensionであると何度も目にしたし知れ渡っていたようだったので この曲については書けるかなくらいの認識でした。 My Dimensionについて書く事は、書く内容を制限されている身には苦肉の策でもあったのですが、こんなに毎回違うMy Dimensionを聴けるなら、やっぱり書いておいて良かったと素直に思いますし、毎回驚くほど違うMy Dimenseionを披露してくれるDeanさんにも心から感謝しています。


最後の締めの曲を、自由自在に弾いている様子や演奏内容は、Deanさんの今日の心のバロメーターだったと言っても過言ではないかもしれない。


私が聴いたライブの中では、実は今日は初頭から 発声が やや押し出し気味に思えました。お疲れなのか風邪気味なのかはわかりませんが、喉の調子は今までとはちょっと違うと感じました。(私の個人的な歌ウマNo.1は静岡と名古屋でした。たぶん会場で自分が座っている位置にもよるので皆さんそれぞれだと思いますが)。


それでも、公演約1時間半をやり遂げてもなお、My DimensionになるとDeanさんの完璧な歌声と魂のこもった演奏が聴けるのは、驚きをもって賞賛されるべきだと思いますし、楽曲への想いがダイレクト伝わってくるのには毎回違った感動があるのです。本当に飽きないし、毎回 何を見せて頂けるのかが心から楽しみになってきています。


そして今日のLaLaLaですが、最初Deanさんが1フレーズ目にアカペラでLaLaLaを歌って、次の3フレーズは、「間」がありました。広島、熊本と違って、Deanさんは目を瞑っていませんでした。今日は目が開いていました。
目が開いているという事は、LaLaLaを歌ってもOKの合図なのか!う~ん!まだ正解がワカラナイ…。判定不可!でも今日は私も口先5cmくらいで歌ってみました。今日なら歌声が届きそうな位置だったからというのものありますが。

Deanさんは 客席からの密やかな歌声が まるで1曲の中の「あるべき部分」であるかのように、その後の演奏を最後まで続けましたが、観客席からの歌声に対しての反応は全くありませんでした。神戸公演のようにLaLaLaの前の「かもーん!」もなかったし、福島公演のようにLaLaLaの後の「ありがとう」もなかった。

ちょと寂しい!でも安全は大切!なので、LaLaLaの是否については今回は「保留」ということに。ただし、今日は観客の歌声のボリュームは今までで一番大きかったので、冒頭に書かせて頂いたようなFamBamからメールが来るような事態になったのかもしれません。Deanさんがギリギリまで歩み寄ってくれるのは嬉しいですが、やはり最終日までは安全第一で駆け抜けたいというのは みんなの共通の願い。これからも状況に応じた対策を充分に取り、ライブではギリギリで安全に持ちこたえたいと思います。

アンコール曲の今日で一番力強い歌声の最後は、ジャカジャカジャカジャーンと遊びが入り、4拍ピックガードを右手の小指側面で叩くと、最後のストロークはまるで「ギターの一本締め」のように石川公演は締まりました。

スタンディングオベーションの会場からは大きな拍手と歓声が。

Deanさんは満面の笑みを会場に向けると、片手でギターを掲げて何度も何度も天にギターを突き上げて嬉しさを爆発させていました。

「ありがとう!」マイクを通さずにDeanさんの声が聞こえてきます。

観客席からは「DEAN!」「ありがとう~!」「大好き~!」と声援があちこちから飛び交います。

私はずっとこのまま感謝の拍手をし続けていたい、そう思ったら、今日はなんと、いつも無慈悲に降りてくる緞帳が、今日は途中まで降りてきて途中で止まったのを見ました!いつも否応なしに降りてくる緞帳なのに、天井から数メートル降りたところでピタリと止まっていました。人間の感情を持つ緞帳に会えて嬉しくなりました。

「Musical Transmute また遊ぼうぜ!」

Deanさんの声が最後にマイクを通して聞こえてきました。

今度こそ緞帳が完全に下がり終え 客電が灯ると、観客席からはまた改めて、新たな拍手が沸いた温かいラストシーンでした。

次はどんな「物語」が生まれるのか?香川でお会いしましょう!(私にとって人生で初の四国上陸です。しかも翌朝一番で会社の会議なので、欠航リスクのある飛行機でなく「サンライズ瀬戸」の夜行列車で帰る…これも人生初です。どうなる事やら…)


【石川公演データ】

日時:2021年11月6日(土)

天気:快晴

気温:最高20.6℃ 最低8.7℃

開始時間:17:36

終了時間:19:26

規制退場:あり(後方、真ん中、前方の数列が同時退場。密にならないように)

当日券:あり

Deanさんの雰囲気:お髭なしだからやっぱり若く見える!今まで見てきた公演の中では声を出すのがやや辛そうでした。それでも2019年のツアーに比べれば別人のように良い声が出ていますが…

スタンディング状況:2曲目で7割。ピークで8割程度。(5列目中央目線)

Deanさんからミュージシャンの皆さんへのお題:大振りなアクション!


【Deanさん語録 in 石川】

「久しぶりだな、石川。今夜限りのMusical Transmute、最後まで一緒に楽しんでいこうぜ!」

「今日いまここにいる俺たちの物語、一緒に作っていこうぜ!準備はいいか、石川!」

「劇団Transmute、今ここで俺たちの物語が始まったんだ!そうだろ石川!」

「ありがとう!石川!」

「また会おう、石川で!」(Runaway)

「今夜限りの Musical Transmute、後悔なしだ!」

「俺たちはもっとでっかい物語、一緒に作っていける!わかるだろ、石川!」

MC(先に記述済)

「ありがとう!」

「Musical Transmute また遊ぼうぜ!」


【金沢公演での「お初」】

◆ギターのリフが 初めて聴く一部アルペジオ バージョン!美しかったです。

◆観客席内の事ですが、ギターのリフの合間に「ホウ!」と合いの手のような掛け声(1人の掛け声です。私の席からは近かったのでBossに集中するのが大変でした)が、終わりまで入り続けていたのは残念な「お初」でした。

◆降りてくる緞帳が途中で止まって暫く待っていてくれました。人間の心を持っているのかも。温かい気持ちになりました。

□ヘッダー画像は公式Twitterよりお借りしたものです。会場前の紅葉が燃えるようにきれいでした。