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九州ファム達が結集したハロウィン ナイト!一夜限りの物語、完成させるのは 最後は観客なのかも…そしてDeanさんがマイクはずして歌ったあの曲は!(2021/10/31熊本)

Dean FujiokaさんのMusical Transmute Tour 熊本公演について書かせて頂きました。前日に広島公演を終えて2日連続公演。熊本県内ではDeanさん史上初めての公演でした。熊本城をお隣に控える熊本市民会館シアーズホーム夢ホール大ホール。ツアー的には12公演目ですが、私は本ツアー10公演目。初めて2階席からの報告となります。書かせて頂く機会をありがとうございます。読者の皆様、最後まで読んで頂けましたら幸いです。


【Deanさんにとって3年振りの熊本】

広島から移動して熊本に来たDeanさん。ライブを熊本で行うのは初めてですが、2018年にサタデーステーション(2018年4月14日OA)の取材では来たことがあります。当時は2016年に起きた熊本地震から2年後の取材でした。

広島から連夜のライブとなりましたが、歌声も声量も昨日の疲れを全く感じさせないものでした。広島で2回だったジャンプが1回になったくらいの差です!のちほどアンコール再現で詳しく触れます。


【熊本はファム達が熱い】

Musical Transmute Tourでは九州で3回のライブがあります。1回目は福岡(9/11)2回目は熊本(10/31)、そして3回目は鹿児島 (12/5)。

福岡は本ツアー初日の次、つまり2回目の公演でしかも都会、鹿児島は五代様の故郷、どちらもその場所の特徴から高い需要がありそうです。さて熊本はどんなライブなのかと思いましたが、予想を上回る熱さに驚きました!私は娘の行事等があり スケジュール的に九州のライブはこの熊本しか来られないので、多くのフォロワーさんと会う約束をした時に座席番号をあらかじめ聞いてあったのですが、その多くが前方の席だとわかりました。

2曲目のイントロからドミノの倒しのように綺麗にスタンディング、その盛り上がりをリードしているのは、Deanさんの表現を借りるとやはり「ファム達」(ファンクラブ Fam Bam のメンバー)なのは明らかでした。開演前に話をしたファムの皆さんが会場をリードしてDeanさんのパフォーマンスを助けているように思えました。

2曲目から立ち上がった後は、結局最後アンコール終わるまで、1階席の半分より前はほとんど皆さん立っていました。2階から見ると、ペンライトの使用率が全体的に高いようで、ブレスライトは少ないように見えました。そのライトの数々は圧倒的に1階席の前方で占められていました。


【初めての2階席からの眺め】

2階席のメリットは舞台全体が見えることだと思いました。特に照明効果の素晴らしさは2階のほうが実感できるかもしれません。

重要シーンでは床に描かれた模様が、1階席では見えません。また中央から左右の壁に広がる照明の模様も1階席では分かりません。いまどのミュージシャンが活躍中なのかも2階のほうがよく見えます。それからDeanさんの最も重要なシーンのいくつかは、照明の力がないと美しさや感動が半減してしまう訳で…。あらためて照明効果が舞台演出上大切なのかを思い知った熊本でした。

参考までに2階席では、アンコールまでに立つ人は10%以下で ライトの使用自体が少ないので 両腕にブレスライトを付けている私は完全なアウェイ感を味わいましたが、これも客観的な記録のためには必要な事と心得ています。

当日券も出ており、2階席の最後列に近い席はライブが始まってからも数人の来場者があったので、完売の一歩手前だったと思われますが、かなり後ろまで観客が入ったのは嬉しく思いました。


【アンコール再現  in熊本】

今日も本編が終わり、アンコールを求める手拍子や拍手が鳴りやまない中、YAMAHAのアコースティックギターを抱えたDeanさんは、客席へ向けてカウントダウンするライトの影に紛れるようにして 下手(しもて)から歩いて登場しました。

センターマイクの前に立つとスポットライトが当たり、手拍子や拍手はいったん大きな拍手に変わりました。Deanさんはギターを構えると あまり客席を見る事はなく 唐突にギターのリフを弾き始めました。2階席では(たぶん1階席でも)手拍子が元気よく響き渡ります。

今回は演奏を途中で止めることも バンド編成でもなく最後まで、Deanさん1人のアコギでの締めとなりました。

でも、Deanさんの豊かな表現は1つとして同じものがありません。このバリエーションは凄いと思います。

中盤にDeanさんは、右手の小指側の側面でピックガードを2拍叩き、それから2拍分のギターのストローク(ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ)を4回加え、その小節を4回繰り返し、中盤の音に独特な変化を加えました。この弾き方は今までしていなかったと思います。

千葉と広島に引き続き今回もDeanさんから「LaLaLa」を歌って良いとの合図はありませんでしたが、その観客に向けられた「間」の中を「LaLaLa」で埋める観客も少なからずいるのが漏れ聞こえてきました。

その16小節について詳しく書くと、1つ目の4小節はDeanさんの弾き語りでのLaLaLa、2つ目の4小節では、Deanさんはギターを弾くのを止めて 敢えて目を閉じました。観客は大きな手拍子で応えていましたが、その中で観客のLaLaLaの気配がしました。3つ目の4小節でもDeanさんはギターを弾かず目を閉じていました。この時はハッキリと観客のLaLaLaが聞こえてきました。4つ目の4小節はDeanさんのアカペラのLaLaLa。それは音程を低めにとり、わざと最後の2小節でそのテンポを敢えて遅くしてソフトに着地したかのように 一旦曲は終わりました。

完全な2秒の静寂と甘い余韻。これには私は痺れました!なんという甘やかな着地でしょうか。ここまで甘口なMDを私は聴いたことがありません。

そこからまた新たにギターのリフが始まりました。昨日も公演をしていたとは思えない パワフルな伸びのある歌声のLaLaLaは、1度目はマイクを通したけれども2度目はマイクを通さずに、Deanさんの生声が会場に響き渡りました。それは2階席の私もしっかりキャッチできるほどの力強くてしなやかな生声のLaLaLaでした。

熊本のMD最高でした…

ラストにアコギを立ててかき鳴らし、熊本はそれにもう1つ、ピックガードを4回叩くのを加え、ジャカジャカジャカジャカジャン!今日のMDの後奏というか余韻は 今まででたぶん一番長い。今日のMDは最高に豪華でした。

演奏が終わると、Deanさんは笑顔を見せてアコギを上に何度も突き挙げてガッツポーズ。反対の右手は大きく広げて上へ上へと歓声を誘うように。その満面の笑みと ちょっと悪戯な表情はまるで観客の歓声を期待しているかのようで。

そしてDeanさんは前に出てきて「ありがとうございました!」とマイクを通さずに 生声で叫びかけました。会場からは大きな拍手と同時に「ありがとう~!」と応える声が聞こえてきました。今まで観客が歓声を上げる公演は殆どなかったのでその辺は一歩進んだ印象がありましたが、Deanさんの温かなおもてなしに包まれると何か応えたくなるのは凄く理解できます。

Deanさんはそれから後ずさりをしながら後ろに下がり、やがて緞帳が下がってくると、「また遊ぼうぜ!」とマイクを通して呼びかけ、客席からは歓声が上がりました。今まで観客はきっと声を出すのを我慢していたのを、最後に少しだけ開放した感じで今日の公演は終了しました。

次回は金沢公演でお会いしましょう!


【熊本語録】

「やっと会えたな熊本!Musical Transmute Tour 今夜限りの物語、一緒に最後まで楽しんで行こうぜ!」

「熊本のみんな!今日ここにいる俺たちの物語、一緒に作って行こうぜ!準備はいいか?come on!」

「Musical Transmute 熊本!俺たちの物語がやっと始まったよ、なぁみんな!」

「ありがとう、熊本!」

「また会おう、熊本で」

「Musical Transmute Tour 今夜限り 一度きりの熊本、後悔なしだ!」

「熊本、俺たちならでかい物語作っていけるはず。わかるだろ?そうだろ熊本!」

「くまもと~!」

「ありがとう、熊本」(マイクなし)

「ありがとうございました」

「また遊ぼうぜ」


【熊本データ】

日時:2021年10月31日(日)

最高気温:25.9℃ 最低気温:13.2℃ 

開演:17:31

終演:19:16

座席:完全に1つおき

当日券:あり

規制退場:2階と1階同時に、後方列から退場。

Deanさんの様子:うっすらお髭 


【熊本の「お初」】

ジャンプ 1回(広島は2回)

アンコールのアレンジ


【アンコール変遷】

今のところアンコール曲の手拍子について、気にされている方も多いと思うので、直近までは下記のような変遷がある事をご報告します。

9/4 埼玉…手拍子有り 最後まで止めない

9/11 福岡…手拍子有り 最後まで止めない

9/12 岡山…手拍子有り 最後まで止めない

9/19 宮城…「心で聴いて」と手拍子止めて静寂を求める意思表示

9/26 岐阜…腕のフリで手拍子を止めた Bossみ溢れるBoss

10/1 神戸…バンド編成 手拍子大いに有り

10/3 福島…手拍子止めないけど 空気読んだ全観客の協力で結果的に静寂

10/16 静岡…手拍子 最後まで止めない

10/17 愛知…手拍子 最後まで止めない

10/24 千葉…手拍子 最後まで止めない

10/30 広島…バンド編成  手拍子大いに有り

10/31 熊本…手拍子有り 最後まで止めない



(タイトル画像はDeanFujioka公式Twitterよりお借りしました)