グッバイ言うてもまた会えた! ②~巻きの王子様いました 2年振りの印象 結局立つ座るの安全は観客の責任にかかっている…(2021/9/4 初日・埼玉・川口リリア)
【17時32分 たった 2分押しで開始って凄い】
17時30分開演のところ17時32分に客電が消えて緞帳が上がりました。わたしはキャリアの出発点が公務員で、都内の公共ホールの企画運営で数年を過ごしました。だから初日の前日に同じ場所で行うゲネプロや、翌日の本番を実際に運営していた側でした。その経験から思うのかもしれませんが、ツアー初日にたった2分押しでほぼ時間通りに開演できるアーティストってなかなかいないです。Deanさんは本当に優秀!時間管理のできる「巻きの王子様」ぶりがここにも!思わず心の中で拍手喝采しました。なお埼玉での終了時間(客電点灯)は19時18分だったので正味2時間弱でした。(今後はスタオベあると 終了時間がもう少し延びる可能性があります。あと規制退場もあるので帰りの時間には余裕を持つ事をお勧めします)
【グッバイ言うてもまた会えた!】
そしてようやく、ようやく…舞台上の Deanさんに会うことができました。個人的に単独ライブでは2019年5月のジャカルタ以来、コラボなら同年9月のクレバフェス以来、試写会なら同年11月のAngel Signの舞台挨拶以来です。この時をどんなに待っていた事か!それは何とも言えない…感謝の気持ち。いつも画面の中では途切れずに会っていたように感じていたのに、久しぶりに実物を見るDeanさんのファースト インプレッションは、なんだかとっても「鶴の恩返し」感がありました…。強いライトに照らされて深く陰影を刻んだ顔には、このMusical Transmuteツアーに向けて、今日の初日に向けて、我が身を犠牲にしてギリギリまで調整してきた感じがありありと。自分の身体からひとつひとつ羽毛を抜き取って素晴らしい織物を仕上げていくあの自己犠牲に似ているな…って。それだけ瘦せ細った身体と伸びた髪は衝撃的でした。大丈夫かな…?って一瞬頭をよぎってしまった。ごめんなさい。でもプログラムが進むにつれてDeanさんを座長とした #劇団トランスミュート の集中力はとんでもないパワーを発揮して、私の小さな心配なんてすぐに吹っ飛ばしてしまったのです。(この直後にDeanさんは髪の毛を整えられ、9/9に愛知のワールドロボットサミット(WRS2020)ではスッキリして出て来られたのでちょっとホッとしました)
【#劇団トランスミュート のサウンドはドSなのか!?】
この緊急事態宣言下、しかも日々状況が変化していく中で、安全にライブを開催するには どこまで制約を設ければ良いのでしょうか?初日は演者も観客も手探り状態でした。結局、総マスク姿の観客はライトを振ったり心をこめた拍手はできたけれども1回も立つことはありませんでした。今回のバンドメンバーを見れば解るように、Musical Transmute のサウンドはかなり ぶ厚くて挑戦的。今まで以上に聴かせてくれるメンバーです。踊れる曲もかなりあります。なのに座ったままなのは ドSの極み、拷問と感じる方の気持ちもよくわかります。私も座りながら心で踊っていました。立って踊っても大丈夫なくらい感染状況が落ち着くのは10月?11月?12月?と思いながら、願いながら。でも Deanさんを始め、#劇団トランスミュート のメンバーは全員マスクなし。舞台上では武器なしで戦わなければならない 12月までずっと…。劇団員の方々の安全を考えると、ライブは断然「立つ派」「ライブは身体に刻む派」の私でも答えが出ない…。
【 #スタオベ しても良いんやで】
翌日9/5 Deanさんから「#スタオベ しても良いんやで」 とインスタグラムのstoryにメッセージがありました。スタンディングオベーション=スタオベは、最後の曲が終わった直後に立って盛大な拍手をすること。私はそれは、みんなの安全のために、楽曲を全部座って聴いてから(曲ごとのタイミングで座っての拍手はもちろんありです)、最後の最後に立って、盛大な拍手を感謝を込めて贈るというメッセージに受け取りました。2019年までは始めから総立ちのライブが当たり前だったから ちょっと寂しいけれども。でも最後にスタオベで舞台と客席が一体感を持てるのは 想像しただけで鳥肌が立ちました!9/11の福岡は期待が持てそうです!
【ライブを立って聴ける可能性】
もしかしたら9/11の福岡公演から総立ちになる可能性もあるので、今これは記録として書いています。9/9 Deanさんは愛知からインスタライブをしてくれました。その時に「最後にスタンディングオベーションをしていただく事はOKです。歓声とか歌うとか飛沫が飛ぶことは避ける。立つ座るの規定はないが、周りの方に迷惑をかけなければ」というコンセンサスが出ました。でも立つと隣との接触の心配や、思わず声を出す人が出てきたり、危険度は増しそう…。座席を1つおきにしている会場もあるみたいですが、埼玉は隣にすぐ人がいる状態でした。全員の安全を守るために、今の状況を見てどう判断どう対応していくのか、その土地の安全度の違いもあると思うので その時その時で冷静に見ていく必要がありそうです。責任のボールはオーディエンスに投げられている…。