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たった1人の卒園式

今日は弟さんの卒園式でした。
閉鎖空間に人が密集しているのが苦手な人にとって、園児だけでなく保護者が集まる式というのは
ガマンならん行事です。

前日までは参加すると言っていたけれど
当日になったら緊張の極み。
参加しない選択をしました。

ダレもいない時にいく

この決意はかたいのだろうか?
一時的な思いであって、背中を押してもらったら
照れながら参加するんじゃないか?

そんな思いもあって聞いてみた
「小学校には幼稚園の皆んなが行くよ。
卒園式に来てなかったね、て話になるかもよ?」

まぁね、子どもって何がキッカケで
仲間はずれに発展するか分からんから。
参加できるんなら、しといた方がいいんじゃない
かっていう老婆心もあったのですよ。

「恥ずかしいから卒園式には出んかった」
て言ったらいいやん
おおー。そんな返答ですか。

なにそれーってからかわれたらイヤじゃない?
に対しては
「1人で卒園式したし。みんなと一緒やないと
小学校行ったらあかんの?」て言う。

おおー。えらい強気。
えーっと、この人繊細なはずですよね?
なんかメンタル強め男子な印象を受けたんです
けどどうでしょう?

たった1人の卒園式は
園長先生、主幹の先生、担任と3人もの先生が
弟さん1人のために式を執り行ってくれました。

堂々と証書を貰いに行く足どりは頼もしい。
授かった証書を高く掲げて誇らしげにしてる顔。

いつの間にかこんなに成長してたんだ、この人。
この先のことなんか親の取り越し苦労やったか。
この人、大丈夫やわ。

大丈夫じゃないのは、わたしの視界。
涙でボヤけて何も見えん。

兄ほどの思い入れがない弟さんの幼稚園生活。
ぜったい泣かないって思ってたのに。
何やかや言いながら式をやり遂げた姿に
涙腺崩壊してしまってた。

たった6歳て侮ってたわ。バカにしてたわ。
ごめんなさい。
あなたは立派でした。
最高の式やったと思うよ。

ありがとう。
そして、おめでとう。

帰り際に言われた言葉
「なんでママあんなに泣いてたん?
ボクは泣かへんかったし。泣くことちゃうやろ」

親っていうのは
節目節目で泣く生き物なんですよ。

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