幸せの話

5、6年前。
とある同僚と「幸せとは」というテーマで話をすることがよくあった。
そんな壮大な問いに対する答えはもちろんすぐに出る訳もなく、日々ああだこうだと考えていたのだけど。

埒が明かないので、私は私にとっての幸せとは何かを定義することにした。
それだってなかなかこうとは言えない。
幸せというのは日常の中にけっこう散りばめられていて、これが幸せなんだと決めると、じゃあこの場合は?とすぐに崩れてしまう。うまくまとめられない。

では今の自分は幸せ?
もしそうならなぜそう思うのか、ということを考えることにした。
私はどう考えても幸せだった。

結局私が導きだした、私にとっての幸せとは
「自分がこうしたいと思える人生を歩むこと」
だった。

もちろん、私の人生のすべてを自分で決めてきた訳じゃない。他人の決定に委ねたこともある。そうしたいけどどうにもならなかったこともある。
でも何度諦めようがその次は自分で決めるのだという気持ちを諦めることはできない。

そして今もこの幸せの定義は変わっていない。
度々考えるけど、やっぱりここに行き着く。
もしかして30半ばにして自分の中の真理を見つけてしまったのかと恐ろしくなってしまう。こんな未熟な私が。
できることならこの先変化してほしいのだが、しばらくはここから外れそうにもない。

幸せな人生を歩みたい。
自分に自信はないけれど、自分を放り投げてしまうことはしたくないから。


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