効率村の住人に抗い続ける

効率が悪い、とよく言われる。
主に仕事中に。
言われる度にとてつもなく腹が立つのだ。

うるさいな、一生効率のこと考えて生きてやがれ。
私は効率のために生きてるんじゃない。
効率のために今の仕事をしてるんじゃない。

そりゃあコンピューターでもできるような作業だったり、だれがやっても同じ作業なら効率は多少は大事であろう。

効率効率言ってくる奴らは分かっていない。なんでも早くすれば良いと思っている。無駄を省いて、必要なものだけをスピーディーに。
そこに何がある。早くした分、また別の仕事をするのだ。早く終わったら帰っても良いということなら話は別だが。

一年に一度の遠足を楽しみにしているように、ここへ来てくれる人たちがいるのに。まだ見ぬ素敵なものを見つけようとワクワクしながら来てくれるのに。

そんな人達への対応を「時間をかけず効率よくすべきだ」なんて、接客業をする資格ないよ。お前の目は何を見てる。どこを見てる。
時間をつぶすためにネットサーフィンはするのに。

効率村は、村民全てに効率が求められる。効率を良くするためだけの村だ。効率を良くする目的は、効率を良くすること。ただそれだけ。
つまらない、つまらなすぎて死んでしまうかもしれない。
私はそんな場所には行きたくないんだよ。
最後まで抗い続けて見せる。