夢の話 1

夢っていい。たいがい覚えてないけど、夢を見ている間はありえない疑似体験ができる。起きた後、あぁなんか今日は不思議な感じだったなあとか、余韻に浸るのも良い(細かくは覚えてないんだけど)

たまに怖い夢を見る。本当に怖い。
幸せな夢もあるけどかなり稀だ。
たいてい私はちょっと不思議な世界に入り込んでしまっている。

そして夢の中で私はよく、高いところから飛び降りる。
昔に比べたら減ったのかもしれない。
つまりどういうことかというと、夢の中で「ここは夢の中である」ということが私には分かっているのだ。飛び降りる時はちょっとだけ怖い。でも大丈夫、これは夢だから。昔はよく実家の階段の一番上から飛び降りた。

最近は怖い夢を見ている時に飛び降りる。
すごく怖くて、早く夢から覚めたくて、どうにかそのきっかけを自分に与えたくて飛び降りるのだ。そうするとはっと目が覚める。

この話を同僚にした所、夢の中で自分の意志で行動をコントロールできることにまずびっくりされた。えっ、みんなそうじゃないのか?その人曰く、なんとなく流れに身を任せているような感じで夢を見ているらしい。意外だ。人によって夢の見方にそんな違いがあるとは。

そして、夢の中で高いところから飛び降りる私をその人は心配していた。そのうち現実世界でも飛び降りてしまうのではないかと。
夢と現実の区別がつかなくなるということだろうか。ないとは言い切れないけど、っていうか分かるでしょ!いま夢の中にいるなんて!

夢が見れなくなったら嫌だから、これからもたくさん夢を見たいし、きっと私は飛び降り続ける。
なにせ私は、何をしている時が一番幸せかと聞かれるとたいがい「これから眠る時」と答えるのだから。

そう考えると現実でも夢見がちだが、真の夢見がちなんだな私は。
いつまでもきっと、夢ばかり見ているのだろう。

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