階段の話

階段が好き。
そこに階段があると、登りたくてたまらない。ビルの階段が好き。住宅街の中にあるちょっとした階段も好き。おしゃれな階段も良いし、なんてことない普通の階段も良いし、急な階段も良い。

階段はすごい。階段があるからこそ、上や下に行ける。上や下には何があるんだろうというワクワクがそこにはある。

エレベーターやエスカレーターは場所をとらないしエコな感じはする。でもつまらない。人も多い。

ショッピングモールで、わざと階段を使うことがある。それは割とビルの隅っこにあって、正直階段を使っている人なんていないから、そこの空間には誰もいない。がらんとした空間で、私だけが階段を登っている。

とにかく階段を登りたい。理由なく登りたい。

意味のない階段もたまにあるけど、それもまた良い(それはトマソンという概念で語られるが、それはここでは無視しておく)

学校の階段も様々なドラマが生まれていてよかったよね。とにかく階段ってものは良いものなんだ。悪い階段なんて聞いたことがない。なのにあまり注目してもらえない階段という存在。

どれだけ技術が発達しても、階段は無くならないだろう。それはだって唯一無二のものだから。階段はいつまでもどこまでも階段だから。


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