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陰極まって陽に転ずるときの赤の役割

コロナにかかって落ち込んだ時、
どん底を味わいきった頃に「もういいな」って思えた。

そのタイミングでカラペを作ってみたら、
赤いカラペばかりができた。
他の絵の具には手が伸びなかった。

塗っていた時の感情は、
「進みたい」「次に行きたい」
だった。

陰極まって陽に転ずるということはさまざまなところで感じられるものだけど、
身近なところでまいにち繰り返されていることのひとつに[夜明け]があると思う。

あたりが闇に包まれ、深まるだけ深まって、
いよいよ日の出、闇が光を受け入れる直前に、
空は赤く染まる。

赤いカラペばかり何枚も作ったのは、
そんな空のふるまいと同じように
「あ、わたしに夜明けが来た」
と、そんなふうに思ったのだった。

すべての生命は、陰陽の両極を持っているもの。
陰と陽を交互に巡るのが生命の定め。
その生命を回すエネルギーが赤の役割なんだろうな、と、
今回、実感した。

その法則は、
夜明けのような空のできごとから、
人間のこころのできごとにまで貫いていて、
理にかなってるな、と思うし、
色彩は自然(宇宙)が語りかける言葉のようだと感じた。

このお話は stand.fm でも聴けます

(photo by なっちゃん)

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